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不動産言いたいホーダイ バックナンバー
長嶋 修
長嶋 修(ながしま おさむ) 1967.9.12

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57 それでも売れる「木造3階建て」

木造3階建ての問題は、これまで何度もマスコミなどで取り上げられていますが あいかわらずよく売れているようです。
15坪〜18坪の狭小敷地に建つ3階建ての木造住宅で、 総額4000万円〜6000万円台というのが売れ筋のトレンドです。



1階にはビルトインガレージと玄関がついています。
ここが問題なのです。

地震に耐えられるだけの耐力壁がない、 危険な構造である場合がほとんどです。
壁量が絶対的に足りません。
役所へ提出する建築確認申請と 実際に出来上がる姿が異なることも多いため 検査済み証を取れないものも多く見受けられます。

1階の、1部分にだけ壁量が足りないということは、一定程度の地震などがあった場合、 ここを支点としてクシャンとつぶれてしまう可能性があるということす。
専門家で、この可能性を否定できる人はいないでしょう。



要するに、このような住宅が売れているのは

・「確信犯」か「無知」である売主または仲介業者が
・無知であるユーザーに販売している


という構図なのです。

「売れるから作る」
「いちいち法律なんか守ってたら売れない」
「仕事がきたから作った」

そういう論理でこのような住宅は作られているのです。



「融資が受けられるということは、銀行が認めたのだから大丈夫だ」

このようなことは絶対に言えません。100%言えません。
銀行の融資担当者は、図面だけの判断しかしていません。
だからこのような住宅でも融資を受けられるのです。



・狭小敷地に建つ木造の3階建て住宅で
・2間半程度の間口で、ビルトインガレージタイプのもの。
・ガレージの横に玄関がついているもの。
・2階建で申請して3階建てにしてしまうなど建築確認申請と実際が異なり 役所の検査済み証が取れないもの。

これは「売ってはいけない」「買ってはいけない」住宅なのです。



このような「アブナイ住宅」を売るあなたは、万が一のことがあった時のことを覚悟して売りましょう。
腹を据えて、覚悟を決めてください。あなたが責任とって下さい。

買うほうももちろんそうです。自分と自分の家族は、大きい地震など起こらない方に賭けたのです。


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