2004.3.27
またまた、TVで欠陥住宅と最高リフォーム住宅の番組をやっていましたね。
ご覧になった方は、思い出してみてください。
ご覧になっていない方のために、少し解説します。
番組の中で、欠陥住宅の被害者と不動産業者、大工、リフォーム業者が
バトルトークしていましたね。
不動産業者が「何でもかんでもクレームをつける客も悪い」・・・
というような発言をしたことで、
被害者が怒り「何千万も出しているのに!おかしい!」と反論していました。
この時、どう感じたでしょうか?
被害者に同情する気持ち?不動産業者への怒り?
私は被害者の気持ちもよくわかります。
不動産業者の言わんとしていることもある程度は、
理解できましたがとても同意することはできません。
私が共感したのは、
一緒に出演していた大工さんが「誇りをもって仕事をする」と言った言葉と
リフォーム業者が「お客さんが困っているなら、対応するのが当たり前」
という言葉だけでした。
ここで、明らかに見えたものがありました。
不動産業者や建設業者と消費者の間には大きな溝があります。
立場が全く違うと言ってもいいでしょう。
家を売る人達は家を「商品」として見る。
家を求める人達は家を「住まい」として見る。
こんな事をよく言われますが、これは、まさに典型的な例でしょうね。
「商品」として見る人間と「住まい」として見る人間の間には
当然、大きな違いがあります。
「商品」は利益を生む道具にすぎませんが、
「住まい」は幸せを生む道具になります。
この立場の違いを乗り越えないといつまでもこのTV番組のような
ことが起こりますよね。
私たちは人を幸せにする「家」のこんな現状を打破するために
頑張っています。
2004.3.20
桜の開花宣言がでたと言うのに、冬に逆戻りした
ような天気でその上雨の降る中、傘を差しながら
脚立とトランクを引き引き内覧会の現場にたどり着きました。
今日の依頼者様はすでに一回目の内覧会を終えられており
当事務所のスケジュールの都合で、確認会にあわせて同行を依頼
いただいたわけです。
キズ汚れはすでに一回目の内覧会でチェックされていたので
その補修状況を確認していただき、通常のさくら事務所のチェック
を行いました。再度キズ汚れ等は多少見つかりましたが、
精度、ホルムアルデヒドの発散チェックは問題なく終了しました。
ただ一つだけ使い勝手の問題がありました。
設計変更したクロゼットに関して、扉の位置が今のままでは
出入り口部分のハンガーに洋服が正常に掛けられない状態を
前回の内覧会で指摘されたとの事です。
施工会社は設計図通り施工した様だったので直すのか直さない
のかはっきりしない状態で今日を迎えたご様子でした。
せっかく設計変更しクロゼットの使い勝手を検討するようお願い
してあったとのことなので、施工会社の責任者に来てもらい、
設計者とよく協議し直す方向で結論を出してほしい旨お願いしました。
最終結論は扉の位置を変え扉を折れ戸に変更する方向で検討することに
なったのですが、設計段階での検討はもとより、現場で施工図を
チェックすればわかることなんですよね。
設計図通りやりましたでは能が無さ過ぎますよね。
自分が顧客の立場になって、頭を働かせてほしいものですね。
それが技術者としてのプライドだと思います。
2004.3.15
先日内覧同行させていただいたYさんより
ご自身で作られたチェックリストを
見せていただき大変驚くとともに感心しました。
ご自身が高額な不動産を購入するにあたり色々の
面から検討されたものです。
全体で41項目にわたる大作です。
ご自身の弁によるとその物件を決定するにあたり
自分自身に納得させる目的もあったたとのことです。
何がすばらしいかといえば、われわれ専門家でも
頭ではわかっていても、なかなか気がつかない面からの
検討がされていることです。
それぞれ項目について5段階で評価し、最終的な
総合評価で購入決定しています。
是非、入居1年後に再評価をしていただいて
見せていただきたいなと思っています。
Y様は理科系で研究職とのことですが真剣な取り組みに
頭がさがるおもいです。
これから不動産を購入される方は、営業マンのセールストークに
惑わされないためにも、後からこんなはずではなかったと
後悔しないためにも、自分や家族にとて大事なことは
チェックリストにして評価し、残すことを是非したいものです。
さくら事務所のプロの事前購入相談を活用するのも一つの手段ですよね。
2004.3.11
今日税務署にいってきました。そう確定申告をしてきました。
3月15日迄ですが、大変こんでいました。
毎年確定申告をしているのですが、今年は特に複雑で申告書を
作るのに1週間以上かかりました。
それでもわからない点があり、税務署で質問しながら修正し
2時間ぐらいかかりました。
本当なら税理士に依頼するぐらいの内容があるのですが、
自分でやってみるのも勉強になります。
昨年自宅の買い替え目的で取得した土地を売却し、新たに別の
土地を取得し、自宅を新築しました。
居住用資産の買い替え、不動産の短期譲渡所得の計算、
20年以上婚姻期間の妻への自宅取得費の贈与による
計算等、決算書類、申告書の数の多さにまいりました。
その内、不動産取得税の通知も来るでしょう。
もうちょっと日本の税制は簡単にならないかと思うのですが。
もちろん税率にも不満を感じますが。
サラリーマン時代は医療費や、せいぜいわずかな不動産
収入を申告していました。
それでも毎年この時期になると憂つでした。
自営業の人は大変ですよね。青色申告ですと経理書類も
ある程度帳簿をそろえなければならないですし。
やっと提出しましたが、きっと2,3ヶ月後に呼び出されるかなあ
なんて思いながら帰途につきました。
2004.3.9
最近玄関の下足入れ下部に足元灯を設置しているケースを
いくつかの物件で見かけます。
疑問に思うのですが蛍光灯が切れたときどうやって交換するのか!
玄関タタキと下足入れとの隙間が少なすぎます。
電気工事業者は取り付けられたのでしょうが。
まさかそのために業者にたのみませんよね。
私のように太目の人間にはとても交換できません。
デザイン的には玄関のムードを出しながら足元を明るくする
目的だと思うのですが、それであれば
交換しやすい位置に取り付けたらよいと思いますよね!
設計者にも是非デザインだけでなく、将来の使う人のことを
考えてほしいな!
デベロッパーに質問したのですが、確たる回答はありませんでした。
ある会社は入居後の維持管理のマニュアルに記載しますと
回答しましたが、是非マニュアルを見てみたいとおもいますね。
そのほか、私自身キッチンの吊戸棚についている流し手元灯の交換に
苦労した経験があります。
メーカーを呼んで説明させましたが、メーカーの人間も苦労していました。
デザイン優先で作られているケースが多いと思うのですが、
是非メーカーにもその点を認識してもらいたいと思います。
2004.3.6
「音」という字は<おと・おん・ね>等の読み方があり、
それぞれの読み方で違った印象を受けます。
「騒音」・「雑音」というと誰もが嫌な音をイメージし
「笛の音」・「風鈴の音」だと心地よい感じがします。
ジェット機が夜中に飛ぶと「騒音」でも、
航空ショーでのエンジン音は生演奏のように
気持ちをワクワクさせてくれる、音に聞こえるでしょう。
また、夕暮れに聴くと風情のある「鈴虫の音」も
夜どおし聞こえてくるとうるさく感じる人も多いと思います。
このように「音」は聞く場所・時間・聞く人によって違ってくるものです。
人が生活するうえで、まったく「音」とかかわらずに過ごすことは、出来ません。
もし「音」のない世界に放り込まれたとしたら、
すぐに逃げ出したくなるでしょう。
「音」と共に快適な生活を送るためには、常に「音」を意識し
「音」をコントロールして暮らしていかなければなりませんね。
2004.3.3
音の強さ(音圧)の単位デシベルの話をしましたが、
マンション等の界壁(かいへき)や界床(かいしょう)の遮音性能も
デシベルで表します。
パンフレット等でD値やL値が出てくると思いますが、ここで注意が必要なことは、
空気を伝わる音に(界壁等)用いられるD値(空間音圧レベル差)とは、
壁等の透過損値の大きい方が性能がよくなります。
すなわち音が壁等を通過するときに他のエネルギーに変わってしまうからです。
反対に重量床衝撃音(足音等)と軽量床衝撃音(物の落下音等)のL値は
上階で発生した音が、下階で聞こえる音の大きさを示すので、
値が大きい方が性能が悪いということになります。
ちなみにマンション等界壁のコンクリート壁厚120ミリでD−45、
150ミリでD-50、200ミリで概ねD−55程度といわれています。
マンション等の界床ではコンクリート厚みと、
梁で支持されるスラブの面積が重要になってきます。
ちなみにスラブ面積25平方メートル、スラブ厚150ミリでL-60程度
スラブ厚200ミリでL-50となりますが、床材(置床等)の遮音性能が
加味されたものが床自体の遮音性能となります。
随分硬い話になって申し訳ありません。
音大生専用マンションを設計した時に学んだものですが、
次回で堅苦しい話は終わりますのでお許しくださいね。
2004.3.2
「音」は空気の振動が波となって伝わり、
私たちの鼓膜を振動させて聞こえてきます。
その波の大きさや、波長によって音の性質が決まります。
音の性質には、「強さ」・「高低」・「音色」の三要素で表すことができます。
音と共に快適に過ごすには、
その中でも特に「強さ」をうまくコントロールすることがポイントになります。
「音の強さ」を表現するのに、「音圧」という言葉を使います。
音圧はdB(デシベル)という単位で表します。
0デシベルは成人が聞くことのできる最小の音です。
この音に対して何倍の音であるかを対数表示したものです。
わずか3デシベルを低減するには音のエネルギーを半分にしなければならないが、
だとしても人間の耳にはかろうじて差が分かる程度の変化なんです。
騒音の対策が如何にに大変かが分かりますね。
ちなみに、デシベルのデシは10分の1の意味です。
ベルは電話を発明したグラハム・ベルの名を取って付けられました。
騒音にかんしては、幹線道路に面するところは昼間70デシベル、
夜間65デシベル以下にするよう法律でさだめられています。
品格法での住宅性能表示でさだめられた音環境基準では
外部サッシュの防音基準はT-1以上と定められています。
あくまでで目安ですが、T-1の基準では、25デシベルの遮音性能があり、
外部で70デシベルの騒音は45デシベルになる
ということです。