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水永浩一郎
水永浩一郎の 「 ジャン・レノ・ブルース」

 ジャン・レノ似。かなり熱めの建築設計士。

1960.11.8生まれ ねずみ年 A型 さそり座

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※感想・激励などお待ちしております!! mizunaga@sakurajimusyo.com

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2004.11.28

「言い訳ではなく、説明を!」

昨日は事務所近くでの内覧会。

1時間半ほどでチェックを済ませ、依頼者と施工者に説明をと思っていると
まだ依頼者のチェックが終わっていません。
3時間たって、半分も終わっていない・・・どうしたの?

依頼者のチェックが細かいことも確かではあるが、それだけではない。

依頼者が不具合だと感じる部分の説明を求めると、施工者が答えられない。
答えられない担当者はすぐさま指摘内容としてシートに記載する。
これが延々と続いているのである。
不具合と言えないものまで記載されているではないか。

業を煮やして私が説明をすると依頼者も納得!
「わかりました、じゃあこの部分は結構です!」と、以外にあっさり!

依頼者が不具合と思い、担当者が言い訳せずシートに記載しているのだから
余計な説明をするな!と、思われる方もいるでしょうがそれは間違い!

不具合でもない部分をシートに記載すれば、当然、次も変っていない。
次回の確認会でも同じ状態ならば依頼者は当然不満を持つでしょう。
施工者から「実はこれは不具合ではなく、これこれ、云々・・・」
と今更言われても言い訳にしか映らない。
「じゃあ、なぜあのときに言ってくれなかった」となり不満は募る。
納得したとしても内覧会にその説明が出来ない担当者を配されたことに
また不満を残す、といったことが起こるのです。

見て来たように言うじゃないか!とツッコム方もいるだろうが、
見てきました、何回も!
その対応に不満を持ち、私たちに依頼された方をたくさんね!
ああ、こうして不満が起きるのだ!と改めて実感。

今日の内覧会の終了後、担当者に「マニュアルがあるのですか?」
と尋ねられました。
確かにあります!でもそれだけではコンサルタントにはなれません。
マニュアルは調査の均一性を保つものであり
判断力や説明力、理念を養うものではありません。

いいですか?「言い訳」と「説明」とは大きな違いがあります。
ただやりたくないからとか、お金や時間がかかるとかは
言い訳にしかなりませんし、たとえ正しくても上手く説明できないことは
「説明」にはなりません。
よく「仕様ですから・・・」と逃げる施工者や売り主とお目にかかりますが、
仕様にケチをつけるつもりはありません。
が、理屈が通らないものや疑問に答えられないのは「言い訳」でしかありません。

購入者は内覧会を見に行くものだとは思っていません。
自分の購入した物件の内容を聞きに行っているのです。

立会い者となる担当者は少なくともこの物件のプロであって欲しい。
それがわかっていない担当者は立ち会うべきではありません。

内覧中に依頼者が
「さくらさんみたいに説明をしていただけると理解できるのですが・・・」
と言う言葉を3人の担当者はどう聞いていたのでしょうか?

2004.11.25

「イイのか、ワルイのか・・・」

今日は横浜で一戸建ての内覧会。
少し前に現場に着くと職人さんがシートを外しています。
内覧が始まると今度は足場の解体。
そう、出来立てのホヤホヤ。ギリギリ間に合ったかぁ〜って・・・。
 
いやな予感は的中!水は出ないし、電気も間に合ってない。
外構はもちろん、検査やダメ工事も終わっていません。
 
仕様や精度はとてもよかったので、つまり出来は良かっただけに
こういった形での内覧会は残念で仕方ありません。
 
調整不足や未済工事ぐらいの指摘かな?っと思いきや
あれあれ?・・・これはいけませんでした。
 
今日は断熱材のおかげで温度は小屋裏のほうが5度ほど高いのだが、
夏場の暑いときなどは15度ぐらい違いがある。
断熱材はこの暖められた小屋裏の温度を部屋に通さない役目なのだ。
断熱材がしっかり機能していることは重要なのだが、断熱材にも限界はある。
小屋裏の暖められた空気が外に出て行かないと、いずれ部屋の中に
熱は伝わってくるのだ。
しっかりと施工された断熱材と空気の流れをよくするための
小屋裏換気があればこそ断熱効果は優れたものになるのです。
 
今回、小屋裏の湿度を測ると外気の湿度より30数%も高かった。
断熱材のおかげで温度の違いはあるにせよ、湿度はそう変わるものではない。
台風の時期に屋根が完成したらしいのだが、どうもその湿気が残っているよう
だ。
つまりは小屋裏の換気が不十分なのではないかと思い小屋裏換気口
を覗いてみると・・・。
 

ああ〜っ、忘れてたのね、穴開けるの!・・・。
そんでもって、急きょ穴あけたのね、ドリルで・・・。
「これは模様?」って聞いた私も意地悪ですね!
 
これじゃあ、必要換気面積の1/3もありません。
もちろん、キチンと手直ししてくれると約束してくれました。
 
帰り際に車の中でふと思い出しました。
「足場、今日バラシちゃったのねぇ・・・」

2004.11.22

「連戦連敗」

これは建築家安藤忠雄氏の著書のタイトルですが
とても素敵な言葉だと思います。

負けて、負けて、負けまくる!
これは並大抵では出来ることではないでしょう。

まず、連敗するには続けなければ出来ないこと!
つまり、信念を持たなければ継続できませんね。

そして信じること!自分のやっていることを周りは認めてはいないが、
いつかは理解されると信じることは大切です。

そして学ぶこと。負けることによって自分に何が足りないのか、
分かってもらう為に何をしないといけないのか・・・。
勝っているうちは、わからないものかもしれません。

勝つことで得ることよりも、負けて学ぶことのほうが
人生の中では重要なのかもしれません。
負けた人は人に優しくできる、そして自分に厳しくできる。
そういう人に私はなりたい・・・。

もっともこの本、東京大学での連続講義の議事録が基本となっている。
勝ってきた学生に何を教えたかったのか言うまでもない・・・。

2004.11.18

「洋室(1)の秘密」

和室のない間取りがあっても洋室のない間取りは聞いたことがない。
最近はメニュープランなどで和室を洋室に変えるケースも少なくありません。

洋室の一番大きな部屋を洋室(1)と名付けるのが一般的とか。
「主寝室」と名づける場合もあるし、都心のタワーマンションなどでは
オシャレに「Bedroom」や「Master Bedroom」なんてケースも。

洋室(1)以外は洋室(2)や洋室(3)と番号で区別します。
ご夫婦の寝室はこの洋室(1)と決められているわけではありませんが、
半数以上の方はそうしているのではないでしょうか。

そのためかどうかは分かりませんがこの「洋室(1)」にだけしかないものが
あるのをご存知でしょうか?

それは「カギ」
部屋の内側から施錠できるサムターン錠です。
ウチにはどの部屋にもないぞ、我が家には最初から全室付いているぞって方も
いらっしゃるでしょうが、普通は洋室(1)のみに付いているのが一般的です。

先日の内覧会で洋室(1)ではなく洋室(2)にこのカギが取り付けてありました。
パンフレットに記載されているわけでもないので結構見落とし易いのと、
あまり重要に思っていない方もいらっしゃいます。

売り主に確認するとやはり洋室(1)に付けるものだとの返答。
洋室(2)に付いているサムターン錠を外すには扉の交換となりますので
依頼者と相談の上、洋室(2)はそのままにしておいて
新たに洋室(1)に付けてもらうようお願いしました。

まあ、些細なことですが、結構気付かないものです。

ちなみに私はこのサムターン錠のチェックをするとき鼻歌交じりに
口ずさむ曲があります。それはジャニス・ジョプリンの「サマータイム」。

「♪サムタァ〜ン・・・♪」やっぱ、オッサンですか・・・。
(チェックは一生懸命やってますけど)

2004.11.13

「シューズインクロゼット」

数年前だと高級物件や平米数の大きなマンションにしかなかったのですが、
最近は割りと一般的に見られるようになった「シューズインクロゼット」。

収納力をアップさせるものとして、使い勝手を考慮しての大型収納の一つですね。
単なる「下足入れ」としてだけでなく、クロークとしても使い勝手はさまざまです。
シューズインですから玄関の傍にあるのは当然なのですが、
今ひとつ、満足できない問題があります。
  
それは、シューズインクロゼットに入る際の扉の軌跡!
外側への開き扉が一般的なのですが、扉を開けると玄関に脱いだ靴が
邪魔となり、開け閉めがしにくいのが気になります。
マンションの玄関の土間の部分がとても広いといった物件はそう多くはなく、
シューズインクロゼットの扉の軌跡はむしろ負担になることもありうるのです。

以前の内覧会でその辺を懸念した依頼者はオプション工事で
「引き戸」に変更してもらっていましたが、これなら玄関を有効に
活用できます、が、すべてのプランでこの引き戸に対応できるわけではありません。

今日の内覧会ではこの辺の配慮が見られた工夫のある仕様でした。
通常のアンダーカットは2〜3cm程度ですがここのアンダーカットは10cmほど。
そうすることで玄関にある靴に当たらずドアの開け閉めが出来ます。
(ブーツやハイカットの靴は無理でしょうが・・・)

ほんのささいな工夫ですが、大切な心配りです・・・。

2004.11.12

 「初めまして!」

コンビニで買い物をしてレジでのこと。
「大きいほうから、千、二千、三千、・・ん?、四千!あとこまかいので213円」
私も、
「1,2,3,・・ん?4千円」
店員と私が戸惑ったのは「野口英世」・・そう新しい千円札!

11月1日に発行された新しいお札なのですがてっきり忘れていました。
銀行では発行された1日は混雑を見据え、一人5枚までとか制限していたらしいが
並んでまで手に入れたいと思うのはいったい何なんだろうと思ってしまう。

新しいお札も以前のお札も同じ千円ではないか!
金は天下の回り物、いずれは回ってくるものなのに・・・。

以前、工務店の社長さんと内装材のクロスについて話したことを思い出しました。

「汚れやキズが気になるのなら、クロスの代わりにお札を貼ればいい、
汚れても多少傷がついても価値は変らないからね」
「剥がせばまたお札として使えるから・・・」と笑って言ってましたが、
実際にはそんな話を聞いたことはない。
計算すると6畳の部屋にクロスの変わりに一万円札を張るとすると、
間取りにもよるがおよそ2,500万円ぐらいの材料費となる。
現実性のない話しではあるが、妙に納得してしまった。

新しいお札を受け取ると、嬉しさよりも気になることのほうが多い。
いったい、このお札は使えるのだろうか?・・・

使えないお札をおつりでくれるはずもないのはわかっているが、
自動販売機で使えるのかが心配です。

ジュースの販売機、駅の券売機、コインパーキング、セルフのガソリンスタンド、
などなど、対面でなくお金を使うことが多いのでちょっと心配です。
以前、2千円札で苦労しましたが・・・。
いずれは問題ないようになるのでしょうが、今は?

ATMなどではほとんど対応済みで駅の券売機でも一台は対応しているらしく、
年内にはすべてが対応予定とのこと。
街中の自販機では少し遅れ気味とのことだが、さほど困ることもないようです。

もっとも、主役に躍り出た「日銀」ですが、
日銀本店社員食堂の券売機には「新紙幣」は未対応とのこと、対面で両替するそうです。
(私には関係ないが・・・)

初めて新紙幣を手に入れた今日、妻も同じく新紙幣を手にしたらしい。
向こうからヒラヒラと千円札を手にしながら、
「どうだ」と言わんばかりに近寄ってくるではないか。

彼女の落胆ぶりが目に浮かぶ・・・。

2004.11.9

 「楽しいひととき」

先日の内覧会に立ち会ったときのことでした。
内覧会のチェックも一通り終わりかけた頃、
依頼者がおもむろに出してきたものは、
ナント、住戸の内部模型でした。

ベースになるものは、「スチレンボード」といい、
高密度発泡スチロールの両面に紙が貼ってあって、
カッターで簡単に加工できるシロモノで
模型を作成する時には扱いやすい素材です。

私たち設計者もプレゼンやスタディ用としてよく作りますが、
一般の方で作ることはまずないでしょう。

戸建に限らずマンションでも同じで、購入が決まると
皆さん平面図を見ながら家具のレイアウトを考えますよね。

パンフレットの平面図には確かにいろんな情報が
書かれているのですが、なかなか理解しづらいのではないでしょうか。

我々設計者でも、施工者でもあの平面図だけでは読み取ることは
出来ないのが普通です。
平面的なものは読めても立体的なものの情報はほとんどありません。

腰窓と掃き出し窓の違いなどキチンと読み取っていますか?
腰窓の床からの高さなどやカウンターの高さ、入り口扉の高さなど
パンフレットの平面図ではほとんどわかりません。

こういった情報を読み取るには「展開図」が必要です。
「展開図」とは部屋の内部の立面を書いたもので、
これと平面図とで部屋の内部がわかるようになっています。
建築関係者はこれを見ればどのような空間なのか、わかるものですが
一般の人にはそれでも難しく感じるかもしれませんし、
勘違いをするケースも珍しくありません。

そこで今回のように自分で模型を作ってみると
住戸の様子がよくわかりますね。

展開図はパンフレットの中には記載されていませんので、
売り主からもらうこととなりますが、よほどのことでないと
拒否されることはないはずです。

模型を作ることで内部の様子がわかるだけでなく、
いろんな思いをめぐらせて作るひとときは、
とても楽しい時間に違いありません。

待つことを苦痛と感じるか、それとも楽しみと捕らえるかで
待つことの意味が違ってきます。

素人が作ったわりには、とても上手く、心のこもった模型でした。
依頼者の新居に対する気持ちが伝わってくる素敵な内覧会でした。

   

2004.11.6

 「24時間換気システムの意味」

ほとんどのマンションで設置されている「24時間換気システム」は
もう皆さんご存知のことと思います。

気密性の高い住宅が増え、シックハウスが問題となり、
マンション、戸建に関わらず、換気装置を設置することが義務化されたのが
2003年の7月1日のことです。

この日より以前に着工したものについては建築基準法に違反するわけでは
ありませんので設置する必要はないのですが、これから先、必ず必要なのは
分かっているのですから、ここ1、2年に竣工(完成)した建物には
たいがい設置されています。

もちろん大規模マンションなどは工期が数年かかることなど
珍しいことではありませんから、この時期竣工の物件で
設置されていなくても不思議ではありません。

義務化される前に着工したものは設置されていなくても問題ないのですが
みすみす義務化されることがわかっていながら設置されていないと
販売上にも影響を与えますから、これまでの物件でも設置されていることが
多いのです。

建築基準法などの決まりごとは大きな影響を与えますし、
メーカーの機器開発や設計、施工の技術習得に時間がかかりますから
今すぐ始めなさい!って事にはならず、猶予期間を設けます。
ですから、事業主も先を見越し設計段階から導入しているのです。

マンションの多くは「第三種換気」という方式が多く採用されていますが
コストがかからないというのがおおきなメリットといえるでしょうか。
仕組みは簡単で、たいがいは浴室、洗面、トイレの換気扇で
強制的に機械で排気を行い、各居室の給気口から外部の新鮮な空気を
居室内に自然給気として取り入れるというものです。

肝心な事は、給気口を開けていないと24時間換気システムを作動させても
換気は十分出来ないということです。

前説が長くなりましたが、今日の内覧会はこの24時間換気の機械は
設置されていたのですが、給気口がリビング以外の居室にはありませんでした。

義務化される前の着工物件である為、違反建築ではありませんから
さほど問題にするつもりではなかったのですが、
販売戦略上でしょうか、ホームページ上には堂々と
「居室にフレッシュな空気を取り入れ・・・」などと
いかにも24時間換気が有効に働くように記載されていました。

この件を売り主に確認すると、
「扉の下にアンダーカットを施してあるので・・・」なんて説明していましたが、
理解していないのか、わかっててごまかしているのか・・・。

『でも・・給気されない居室の空気は、ほとんど換気されませんから!残念!! 斬り!』
(パクッっちゃいました!)


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