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水永浩一郎
水永浩一郎の 「 ジャン・レノ・ブルース」

 ジャン・レノ似。かなり熱めの建築設計士。

1960.11.8生まれ ねずみ年 A型 さそり座

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※感想・激励などお待ちしております!! mizunaga@sakurajimusyo.com

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 HOME所員の不定期日記水永浩一郎の 「 ジャン・レノ・ブルース」

2005.3.22

「よい物件にする方法-3」
 
建物を造る側の人たちの苦労はわかる。
簡単に出来ているように見えるがそうではない。
私も造る側の人間としてマンションや戸建にかかわり、
少しではあるが同情もする。
 
現場を監理するものは、造ってきた人の苦労や努力を思うと
どうしてもミスはないものだと思い込んでしまうし、
自分の中で妥協点を模索しがちだ。
 
だが、建物は自分たちのものではないし、事業主のものでもない。
あくまで購入者のためのものだという認識を持たなければいけない。
 
見えない購入者より、見える事業主や施工者が主役に立ってしまうことは
仕方がないことかもしれなし、簡単なこと。
 
どうすれば使う側の気持ちになって造れるのか。
自分が購入者だと思って造ればいいのだ。
自分も使う側の立場でもあるのだから出来ないことではない。
 
難しいように思えるが、とっても簡単なことである。
 
簡単、簡単と叫んでいるが、そこに価値観がないと難しい・・・

2005.3.16

「よい物件にする方法-2」
 
チェックも時間と労力をかけ、行っているのに
やはり指摘が出ることがある。
我々からすると本当にチェックを行っているのか疑問なのだが
意外と多い。
 
これには一つ大きな理由がある。
造るプロフェッショナルに向かって言うのもおこがましいが、
チェックの仕方が間違っているのだ。
 
施工者や事業主が行っているチェックは完成するときのチェックであり、
造る側の立場のチェックである。
それ自体は間違ってはいないが、使う側に立ったチェックがされていない。
住宅はオブジェではない。長い時間飾って眺めているものでもない。
使ってこそ、使われてこそ住宅なのだ。
 
建物は竣工が完成ではない。
長い時間使われて、修繕を伴い、いつか朽ちてしまい、
解体されてこそ完成なのである。
 
私は住宅を設計するとき、出来上がりを考えてはいない。
その住宅がどう終わっていくのかを考えて設計している。
それが設計士の役目なのであり、義務でもある。
 
難しいように思えるが、やはり簡単なことである。

2005.3.10

「よい物件にする方法-1」

内覧会において指摘の多い物件、指摘の少ない物件などさまざまである。
事業主、施工者はもちろん、購入者、そして我々コンサルタントも
指摘の少ない、いや、指摘のないことを切に願っている。
これは共通の願いであり、そうでないことを思っている者は一人もいない。
なぜなら、すべての人にメリットがあるからだ。

依頼者自身、見つけることの出来ない不具合を我々が見抜き、
依頼者からお礼のメールをいただく度に、複雑な思いをしている。

ミスはある、間違いもある、それがダメだとは思わない。
たくさんの工程が、人が入り混じって物は出来る。
ミスが起こらないことを望んでいてもやはり起こってしまう。

大切なのはそれをチェックする機能である。
いい物件とはそれが出来ており、悪い物件はそれが出来ていない。
施工だけでなく、設計や計画段階からも必要なのだ。

当然、時間とお金と労力がかかる。
造る段階では見えない経費だが、完成すれば見える経費となる。
無駄なお金はかからないし、満足という大きな自信と喜びになる。

難しいように思えるが、実は簡単なことである。

2005.3.6

「煙の行方」

最近、排気に関しての不具合が目立ちます。
換気扇は作動していても排気がされていないケースや
ダクトが外れているケースなど・・・。

その他にもこんなケースも。

写真に写っている排気口はどちらも正常に排気されています。
が、問題は排気の行方です。
キッチンのレンジフードから排気された煙や匂いが
排気口から勢い良く給気口付近に排出されており、
24時間換気を作動した場合、そこから煙や匂いが部屋内に入ってきます。

どちらもその住戸はもちろんのこと、すべての住戸で
対応していただけるようにお願いしました。

ある施工者の担当者などは控え室に戻るとなにやら話し込んでいましたが
出てくるなり「事業主よりすでに指摘されているそうです」との言葉。

それならば、朝のミーティングの際でも担当者にはその旨を
徹底すべきではないでしょうか。
指摘されての返答なら信頼を失うことにもなりかねます。

サラリと流していますが、
実は大きな問題になりかねません。

天井内のダクトの指摘などはそのまま放置していると
ボディーブローのようにじわじわと効いて
建物そのものを傷めることになります。
甘く考えてはいけません。

2005.3.1

「理由はわかったが、納得できない!」

先日の内覧会のことでした。
ここの部屋は壁と天井のクロスに違ったものを選んでいます。
アクセントを付ける場合やコーディネートでよく使われる手法ですが
その結果がこうなっています。

梁の部分でクロスの種類が違っています。



どうして違っているのか担当者に聞いてみると
「梁幅によって壁と見るか、天井と見るかで決めた」そうです。

つまり、向かって右側は下がり壁(梁型)を『壁』とみなし
梁底まで壁仕様とし、向かって左側は梁底を『天井』とみなし、
梁の側面まで天井仕様としたわけです。

「なるほどねぇ〜・・・で!これでいいの?」
胸を張る担当者に問いかけると、
「決まりですから!」と、もっと胸を張る!

あなたがここに住むとしたらこれで納得できるのか?
話にならない担当者とはこれ以上話してもムダ!
事業主と話をしようとすると誰もいない。
いるのは販売会社の営業だけ。
後日、返事をもらうことになったが、
内覧会に事業主不在ってどういうことなんでしょうね。

部屋をチェックした事業主さん、施工者さん、設計士さん
これでいいと思ったのでしょうか・・・センス疑ってしまいます。

というか、購入者の立場に立って考えてはいないな・・・。


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