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水永浩一郎 ジャン・レノ似。かなり熱めの建築設計士。
1960.11.8生まれ ねずみ年 A型 さそり座
プロフィールはこちら  ※不動産の達人サービスはこちら
感想・激励などお待ちしております mizunaga@sakurajimusyo.com

2005.6.29

「毎日使うものだから・・・」

建築基準法施行令23条に「階段」の規定について書かれています。

「住宅の階段においては踏み面(足が乗る板の部分)は15cm以上、 蹴上げ(階段一段分の高さ)は23cm以下とする。」

これはあくまで最低限の数字であり、 これより緩やかな階段であればなおいいのですが・・・。

今回の建物調査で伺った建物は「超豪華住宅」!
整った環境と十分な敷地、お金のかかった材料をふんだんに使い、 もう、言うことないでしょ!って感じでしょうか。

ところが、階段がこの始末!

img20050629_1.jpg(4682 byte) img20050629_2.jpg(4219 byte)

蹴上げの寸法がとにかくバーラバラ状態なのです。

21.5cmのところがあるかと思えば23cm、いやはや25cmを超えているところ も・・・。
違反であることももちろんですが、これだけ高さがばらばらだと怪我をしてしま います。
しかも二世帯住宅の親世帯の階段です。
造る大工さんももちろんですが、監理者は何を監理しているのでしょう。

その夜、一本の電話が。
4年前に知り合いの家のリフォームを手がけたのですが、 その方からの相談の電話でした。
今回は別の用件での電話でしたが、そもそも4年前のご依頼というのが
「現在使っている階段をもっと使いやすくして欲しい」とのことでした。

話を聞くと階段はどこも傷んだり壊れていないと・・・。
訪ねてみると普通の階段で、いや、普通の階段よりもむしろ ゆったりとしているではありませんか。手摺りもしっかりあるし。
それでも89歳になるおばあちゃんが快適に昇り降りができる階段が欲しいとの こと。

階段の図面を描くのにこんなに悩んだことはないほど考えました。
二ヶ月はかかりましたでしょうか、図面ができるのに。
おばあちゃんとショールームに行って高さの違う階段を昇ってもらったり、 いろんな太さの手摺り棒を握ってもらったり、と・・・。

理想の階段を設計はしたものの階高は変わらないし、階段のスペースも広くはなら ない。
前と同じ条件で快適に昇れるようにしろって言われてもねぇ・・・。
そんな不安を抱えながらのリフォームでしたが、完成したときに おばあちゃんが嬉しそうな顔で何度も何度も「昇り降り」してくれたことを 昨日のように思い出しました。

今回、別のご相談で伺ったところ、おばあちゃんはニコニコしながら 私のそばで
「ええ、毎日快適に使わせてもらってますよ!」とひと言。
93歳になったおばあちゃんは最近、道でも転びだしたと聞きます。
それでも階段は楽しそうに「昇り降り」しているそうです。
このような話を聞くと設計士冥利に尽きます。

手摺りの設置などを考えている方にアドバイスがあります。
階段の手摺りは昇るためというより、むしろ降りるときを基準とするのがコツ!
なぜなら階段を降りるときのほうが怪我も多いし、高齢者には怖いのです。
実際、降りるときのほうが手摺りに大きな力がかかっているのですから・・・。

2005.6.17

「結露対策」
最近のマンションでは一般的となってきた「ペアガラス」
これで結露が起きないわ!と喜ぶ声を耳にします。
パンフレットやホームページでもよく見かける文章です。

しかしここには大きな勘違いが生じています。

確かに「ペアガラス」はガラスとガラスの間に乾燥した空気が充填され、 外部の温度を伝えにくくしてあるため、結露は生じません。 厳密に言えば結露は生じにくくなります。

ですが、住戸内の湿度が下がっているわけではないため、たとえガラスで 結露が生じなくても住戸内のどこかで結露が生じてくるのです。
特に梅雨時期は・・・。

それがたんすの裏だったり物入れやクロゼットだったり。
普段なかなか気付かない場所のため、場合によってはカビになったりします。

大切なことはやはり「換気」です。
ペアガラスは優れた性能を発揮することは確かですが、 住戸内の結露をなくすことではないことも自覚しておきましょう。

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