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大下達哉の 「ドーシタ大下」
好き勝手に書いている日記です。技術系のネタが多くなるかも。 気楽にお付き合い下さい。 1977.3生まれ へび年 B型 うお座
最新の日記は、t-ohshita.comをご覧下さい!
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ヨーロッパでは、このような言葉があるそうです。
日本では、
初代が家をつくり、
二代目も家をつくり、
三代目も家をつくる
のが普通になっていますが。
昨日紹介した部屋もそうなのですが、あちらの家は、建物自体に備え付けの収納が少ない(特に古い建物)
収納率を計算したら、かなり狭くなってしまいそう。
日本でも、建物の寿命を100年程度に延ばすことができれば、後世の人たちは建物自体に費やすお金が、今までよりずっと少なくなるでしょう。そうすれば、これまで以上に家具や食器にこだわる人が増えるのかもしれないですね。
そのような社会にするためにも、住まいの長寿命化はとても重要なことです。
一個人のお金で一戸建てを建てるとしても、広い意味で見るとその住まいは、社会全体の資産なのですから。
今日は久しぶりに写真を。
右の写真は、ウィーンに行った時にお世話になった知人の家(賃貸)。
写真で見て分かるように、天井は凄く高くて、約4m。上に見える照明を交換するのが大変な高さ。
広さは約56m2、家賃は約438ユーロ(日本円で約6万円)。ウィーン中央駅まで地下鉄で10分くらいなので、かなり街中です。
建物は、
建物の内装はリノベーションしてあり、サッシは樹脂のペアガラスに変更されているので綺麗です。
オーストリアは(意外と?)省エネに厳しく、賃貸物件の古いのものは、空き家になっている時に、現在の省エネ基準に合わせて断熱改修しなくてはいけないとか。
実際、この部屋に引っ越してくる時、前の大家さんに
「引っ越すと窓を樹脂ペアガラスに交換したりしなくてはいけないから、出て行かないで!」
と引き止められたそうです。
100年前に建てられたものに今日でも住むことが出来るというのは、社会的に凄くメリットがあります。これまでの日本だと、100年の間に平均3回は立て直しているのですから、家にかかる費用が全然違います。
現在日本で建てられている住まいで、100年後も現役でいられるのは、全体の何%くらいになるのでしょうか・・・。これからの大きな課題です。
カタログや雑誌、インターネットを一生懸命調べて買った大切な愛車。納車された頃は、まめに洗車もしてワックスも丁寧にかけていたのに、1年も経つと多少の汚れやキズは気にならなくなり、洗車を3ケ月もしていないという方は多いのではないでしょうか。
住まいでもそれは同じで、入居の時には気になった細かなキズや汚れも、住みはじめて1年も経つとそんな事は気にならなくなり、エアコンや24時間換気のフィルターをこれまでに1度も掃除したことがないという方も珍しくないかも知れません。(掃除したとしても、年末の大掃除の時だけとか)
一般的に、日本人は欧米の人と比べて、住まいのメンテナンスをしないと言われています。
建物チェックに行ったとき、メンテナンスが行われた形跡がないため、築年数以上に劣化が進んでいる物件を目にすることもあります。
右の写真は、スウェーデンの
(IKEAに関しては、2004年 6月18日の日記参照)
スウェーデン語は全く分かりませんが、本の中にはイラストや写真が多用され、
・窓のメンテナンス方法
・屋根の葺き替え方
・断熱材の入れ方
・通気層の設け方
・壁の直し方
・タイルの貼りかた
などについて、細かく書かれています。ここで中身を紹介出来ないのが非常に残念です。
日本ではこのようなメンテナンスの本はあまり目にしません。あったとしても、大型書店の専門書コーナーではないでしょうか。
家具屋にこのような本が置かれることは非常に少ないと思います。
この本にあるようなメンテナンスを行ったとすると、それまで以上に家に愛着がわくでしょう。家に愛着を持つためには、家づくりやメンテナンスを、自分たちだけでやってみるのが一番かも知れませんね
埼玉に品質チェックに行ってきました。この現場も、もう最終段階。
当初は、図面がたったの2枚しか出てこなかったり、びっくりするような出来事が起きたりしましたが、その後は無事に進み、今回は内覧会です。
現場に到着すると、外構がまだ終わってない・・・。当初は内覧会の翌々日にお引渡しの予定でしたが、やはりその日程では厳しそうです。
早速、スーさんと建物の仕上がりチェック。これまで10数回足を運んだ現場なので、多少なりとも思い入れがありますが、チェックが甘くなるということはありません。
しばらくすると、現場監督さんが到着。その後、施工業者さんの社内検査の検査官さんもみえました。
レーザーで計測してみると、床の水平や柱の垂直は問題なし!建物を作った大工さんの気持ちや自信が伝わってくるかのようです。
社内検査の方は1時間程度で終わりましたが、私とスーさんのチェックは2人で3時間ほどかかりました
細かな指摘はいくつかありましたが、いずれも大きなものではありませんでした。しかし、当初は内覧会の翌々日の引渡しを考えていた現場監督は、細かなミスにやや困った感じです。
その監督さんが、内覧会後にボソッと、
「大下さん、寂しくなりますね・・・
最初は、4回くらい来て終わりなのかと思っていましたけど、足繁く通っていただいて、最後のチェックも丁寧になさるんですね。さくらさんのこのサービス、素晴らしいですね!」
と言ってくださったことが胸に残りました。さくら事務所の考え方が伝わったようで、とても嬉しかった。
現場監督さん、いろいろご無理をお願いする時もありましたが、誠意を持って全て受け入れてくださり、ありがとうざいました。
関係者全員笑顔でお引渡しの日を迎えられるよう、最後のお仕事として、修繕の方をよろしくお願いします!
建物を建てる時、その地盤がどのくらいの強さを持っているかを調べることを、「地盤調査」と言います。数年前まで、地盤調査は行われないことも多々ありました(特に木造の建物)
しかし、平成12年(2000年)の法改正により、事実上地盤調査は義務化されました。
| 建築基準法施行令 第38条の3 | [地盤の状況による、基礎の選定] |
| 建築物の基礎の構造は、建築物の構造、形態及び地盤の状況を考慮して国土交通大臣が定めた構造方法を用いるものとしなければならない。 | |
| 告示第1347号(平成12年5月23日) | [基礎の構造方法の定め方] |
| 建築基準法施行令第38条第3項に規定する建築物の基礎の構造は、地盤の長期に生ずる力に対する許容応力度が20kN/m2未満の場合にあっては基礎ぐいを用いた構造と、20kN/m2以上30kN/m2未満の場合にあっては基礎ぐいを用いた構造又はべた基礎と、30kN/m2以上の場合にあっては基礎ぐいを用いた構造、べた基礎又は布基礎としなければならない。 (一部省略) | |
| 許容応力度によって、基礎を選ばなくてはいけない → 地盤調査を行わないと、許容応力度はわからない = 許容応力度を知るために、地盤調査を行わなければならない |
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| 告示第1113号(平成13年7月2日) | [地盤調査の方法] |
| 地盤の許容応力度及び基礎ぐいの許容支持力を求めるための地整調査の方法並びにその結果に基づき地盤の許容応力度及び基礎ぐいの許容支持力を定める方法等を定める件。 | |
このように、地盤調査が事実上義務化されたのは4年前ですが、現在売られているあるいは建てられている建物において、地盤調査が行われていない時があります。(特に木造の一戸建て)
その多くは、
・業者さんが法改正を知らない
・地盤調査のコストを省いている
というような理由だと思います。
地盤調査を行わない限り、地盤の強さは分かりません。
地盤調査を行わない、あるいは行っていない建物には十分ご注意下さい。
最近、
「検討中のマンションは、(壁は内断熱で)屋根だけ外断熱工法なのですが、これってどうなんでしょうか?」
というご質問を何度かいただきましたので、お答えしたいと思います。
現在作られているマンションは、外壁部分は内断熱工法であっても、屋根は外断熱工法にしてあるのがほとんどです。
参考 → 神尾さんの 2004年10月23日の日記
結論を言うと、現在一般的なマンションで、屋根だけが外断熱工法であっても、建物全体としては、あまり意味はありません。
理由は以下の3点です。
1.屋根の断熱材の有無・厚みが関係あるのは最上階の住戸だけ
2.屋根よりも、外壁の面積の方がずっと広い
3.根本的に、断熱材の厚みが薄い
それぞれの理由を、以下に書き出します。
1.屋上の断熱材の有無・厚みが関係あるのは最上階の住戸だけ
マンションの屋上は、仕上げやその色にもよりますが、夏の時期には表面温度が60℃以上になります。80℃近くになることも珍しくありません。
この高い温度から建物を守るために断熱材を施工するのですが、屋根部分の断熱材の効果があるのは、最上階だけです。
最上階より下の住戸においては、屋根の断熱材が1メートルであろうと全く無かろうと、大きな差はありません。
例えば、5階建てのマンションにおいて、1〜4階にお住まいの方にとっては、屋根の断熱が何であったとしても、住まいの温熱環境に大きな影響は与えないということです。
普通のマンションでは、屋根の面積よりも、外壁の面積の方が広くなります。これは、階数が増えれば増えるほど顕著になります。
幅20m、奥行き10m、階高3mのマンションがあるとします。それぞれ、階数が増えると外壁面積と屋根面積は以下のようになります。
| 部位 | 平屋建て | 3階建て | 10階建て | 20階建て | 30階建て |
| 屋根の面積 | 200m2 | ||||
| 外壁の総面積 | 180m2 | 540m2 | 1800m2 | 3600m2 | 5400m2 |
| 屋根:外壁 | 1:0.9 | 1:2.7 | 1:9.0 | 1:18 | 1:27 |
非常に簡単な計算ですが、10階建てでも外壁の面積は、屋根の10倍近くになります。
面積が狭い屋根だけ断熱材を厚くしても、面積が広い壁部分が低断熱では、意味がありません。
現在のマンションでは、屋根の断熱には35mmの厚みのポリスチレンフォームという断熱材を使うのが一般的です。この厚みだと断熱材の材料費は1平方メートル当たり1,000円程度で、建物全体からしたら、ほんのわずかな費用です。(ちなみに、一般的な床のフローリングは、1m2当たり数千円です。)
しかし、35mm程度の厚みでは断熱性能が足りません。
次世代省エネルギー基準をクリアするためには、最低でも80mm。理想としては、100mm以上が必要です。
断熱について分かっている設計者であれば、屋根の断熱厚みを35mmにするというのは到底考えにくいのです。
外断熱を採用する本来の目的は、高断熱化、つまり省エネルギーのためなのですから。(つまり、高断熱でなければ外断熱の必要は無いのです)
長くなりましたが、このような理由で、屋根だけ外断熱というのは建物全体としては効果は薄いと言えます。
今日は、マンションセミナー = 物件選択編 =
お休みの中、参加して下さった皆様、お疲れ様でした。
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| 石塚さん | 吉野さん |
セミナー終了後にご記入いただくアンケートは、事務所に戻ってすぐにみんなで回し読みです。たくさんのご感想をいただき、ありがとうございます。
次回のセミナーは年明けになると思いますが、その際にはアンケートのご回答を元に、さらにパワーアップしたものになるでしょう。ぜひご期待を!
今日は管理セミナー 実践編。
たくさんの方にお集まりいただき、最後の質疑応答ではレベルの高い質問が相次ぎ、時間があっという間に過ぎていきました。
今日は、神里さんが初講師。緊張されていたそうですが、周りから見ているとそのようには感じない堂々ぶりでした。
明日のマンションセミナー= 物件選択編 = では、
石塚さんと吉野さんが初講師。
明日お越しになる皆様は、ご検討中のマンションのパンフレットをお忘れなく!
先日の、中村さんの日記にあった、スーパー。
あ〜、大阪に広く展開している、キャラの濃いあの店ですね と思ってしまいました。
マンションの近くにスーパーがあるというのは一般的にはメリットですが、あまり派手派手しいと、明るすぎて眠れなくなりそうです。
入居前の住まいの近くに店舗が入ると分かっているときは、その店舗の内容も調べておくといいですね。
朝4時起床。札幌日帰り調査の始まりです。
眠い目をこすりつつ羽田空港へ行き、朝一番の千歳行き飛行機に乗り込みます。
離陸後5分くらいで夢の中へ。機体がグラグラッ!と揺れて、「何だ!?」と思ったら、もう千歳空港でした。
JRに乗り換え、札幌市内へ。2駅くらい乗っていると、雪がちらつきはじめました。「ちらついている程度か」と安心していたら、電車が進むにつれて雪の量が増え地面は真っ白。
こりゃ寒そう!ということで、ダウンジャケットを着込みます。
窓の外に見える北海道の住宅を、一人フムフムと眺めている間に、札幌駅に到着。雪は降っていましたが、幸いにも地面に積もっていませんでした。
不動産屋さんの案内で現地へ。
調査のために持ち込んだ数々の機材の総額は、私のデジカメ一眼レフが100台くらい買えてしまうような額です。(出発の前日、神尾さんに「体は茅場町に戻ってこなくてもいいから、機材だけは返してね♪」という、優しい言葉をいただきました。)
午前中は、外の天気は雪が降ったり晴れたり。外壁部分は、晴れている間を狙っての調査です。暖房の入っていない室内の気温は6℃でしたが、外が寒かったため、それでも暖かく感じました。
調査をしているとあっという間に昼になり、おなかも減ってきました。
「昼食は札幌らしいものを・・・」と考えていましたが、歩いていける距離には、コンビニ2店とファミレスが1店。いずれも全国展開の店・・・。
高価な機材を置いて長時間離れる訳にもいかず、雪の中をコンビニまでダッシュ!
冷えた体を温めるため、温かい飲み物や肉まん、使い捨てカイロなどを買い込みます。楽しみにしていた昼食の時間は10分程度で終わり、午後の調査にかかります。
午後は、床下にもぐったり室内の精度を測ったり。見れるところを全て見終わった後、調査は終了。ちょうど調査が終わる頃に不動産屋さんがみえたので、調査終了後に他の物件も見せていただきました。
北海道の窓は、最近は樹脂サッシ+ペアガラスが普通。また、マンションは多くが内廊下になっているそうです。建物自体の性能は、勉強されている業者さんとそうでない業者さんで、かなり違うようです。
新築物件の中には、札幌において外壁がコンクリート打ちっぱなしというチャレンジャー的な物件もありました。外壁の凍害が気になります。内側に拭き付け程度の断熱だとしたら寒いでしょうね。
不動産屋さんで、温かいお茶をいただき、体がかなり温まりました。ありがとうございました!
その後は、札幌で行ってみたかった旧北海道道庁本館へ。
以前の仕事で、特殊な形状のレンガを設計したのですが、その頃足繁く通ったレンガ屋の社長さんに、「札幌に行く時があったら必ず見て来い!」と言われた建物です。
建物を見に行くというより、レンガを見に行くという方が近いかも知れません。昔のレンガは、今よりも手間がかかっているので、密度が高くなっています。
先のレンガ屋さんは、東京駅の復元の調査にも参加されていましたが、今のレンガの作り方と当時のものは違うので、色を合わせるのが大変だとおっしゃっていたのを思い出しました。
札幌駅の近くで夕食を食べたあとは、大久保さんにお願いされた、じゃがポックルというものを探すも、どこに行っても売り切れ。かなり人気がある商品のようです。
調査は寒かったですが、個人的に色々と勉強になった、札幌日帰り旅行(?)でした。
建築や不動産に限らず、各業界には業界紙と呼ばれる新聞があります。
建築関係の業界紙を発行している会社で、私が良く見ているサイトは、北海道住宅新聞のサイト。
日本において北海道は、高性能な住宅が作られている割合が最も高い地域だと思います。その北海道で発行されている新聞だけあって、住宅性能に関する記事が専門的。
この新聞社が以前に提案した、「住まいの快適ランク」は、とても具体的な等級分けで、その中身も高度。住宅性能評価の温熱環境の項目で、最高等級を取れる住宅でも、この等級分けによると、まだまだ性能不足(実際、私もそう思いますが)。
この新聞社が見ている住宅性能は、次世代省エネルギー基準の1歩先です。
そんな北海道に、今度建物チェックで行くことになりました。空き時間を使って、いろいろと学んで来たいと思っています。ちなみに、当日の天気予報は雪。寒そう!
今日の読売新聞より
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これは、以前から十分予想出来たことです。
今回の見直し案が、このまま通るのかは分かりませんが、住宅部門でも一層の省エネルギーが求められるのは間違いないようです。
サッシの複層化や、建物の高断熱化は今後急激に進んでいくことでしょう。
11月に入って10日以上経ちますが、暖かい日が続きます。
事務所に居る時は、Tシャツの時間も長かったり。
調べてみたところ、今月は平年よりも数度高めでした。
寒い雰囲気を少し味わおうと、フィンランドのライブカメラを見ていたら、さすがに北の方は寒そう(というか、雪)
寒いのも暑いのも苦手ですが、冬の趣味であるスキーは雪がないと出来ません。しばらく暖かい日が続き、正月直前に雪が降ることをちょっと期待しています。
さくら事務所では、建物の調査や不動産の調査のとき、デジカメをよく使います。
デジカメの高画質化もさることながら、最近メディアがかなり安くなっているようです。デジカメの画素数が増えるにつれ、記憶容量も大きくなり、大容量メディアの需要が増えますから、当然といえば当然なのですが。
私が使っているのは、コンパクト型と一眼レフのデジカメ。条件によって使い分けています。どちらも、コンパクトフラッシュに記録します。
一眼レフは、630万画素あり、撮影条件によっては1枚当たり3メガを超えるので、256MBのメディアだと100枚も撮れません。
このため、デジカメ一眼レフでは、MP3プレイヤーから引っこ抜いた 4GBのマイクロドライブを使っています。(1度もMP3を再生することなく、買ってきてすぐに分解してしまいました・・・。)
これなら、1000枚以上いけます。
でも、マイクロドライブは遅い!連写した時はちょっとイライラします。
今では1GBのコンパクトフラッシュが1万円台前半。
高速型ではないようですが、1枚くらいあってもいいかな?と思っている、今日この頃です。
先日、古い建物の耐震基準について質問されたことがありましたので、耐震基準などの改正の歴史の一部をまとめてみました。
建築基準法改正の歴史| 年 | 改正内容 | 説明 |
|---|---|---|
| 1980年(昭和55年) | 省エネルギー基準 制定 | ・省エネルギー基準の制定 |
| 1981年(昭和56年) | 新耐震設計基準 制定 | ・地震に対する基準の向上 |
| 1992年(平成 4年) | 新省エネルギー基準 制定 | ・熱損失係数の基準値の見直し |
| 1999年(平成11年) | 次世代省エネルギー基準 制定 | ・熱損失係数の基準値の見直し ・気密性能の基準見直し |
| 2000年(平成12年) | 住宅の品質確保の促進等に関する法律 | ・瑕疵担保保証期間を10年と定める ・住宅性能表示制度が定められる |
| 建築基準法改正 | ・性能規定化 ・地盤調査が事実上義務化 ・継ぎ手・仕口の仕様を特定(木造住宅) |
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| 2003年(平成15年) | シックハウス対策 施行 | ・使用建材の制限 ・24時間機械換気の原則義務化 |
近年の、耐震基準の大きな変化は、構造種別を問わなければ 1981年(昭和56年)の新耐震設計基準です。この時、耐震基準が大幅に上がりました。
阪神淡路大震災でも、この基準に従った建物は、被害が少なかったとされています。
木造では、2000年(平成12年)にも、大きな改正が行われています。
この改正により、金物の仕様が明確になり、金物の使用する量も増え、筋かいなどの「耐力壁」の配置にも検討が必要になりました。
また、地耐力(地面の耐えられる力)に応じて基礎を選定しなくてはならなくなったため、地盤調査が事実上義務化されました。
全ての構造種別(鉄筋コンクリート、鉄骨造、木造など)では、1981年が耐震性能の分かれ目です。
木造では、2000年(平成12年)も、大きな分かれ目です。
既存建物(中古物件)の購入をご検討されている方は、物件の選定などにご参考ください。
今日は(出来るだけ簡単に書きますが)ちょっと難しめです。いつも難しいという説もありますが・・・
今日は、地震を「力」ではなく「時間(周期)」で考えてみたいと思います。
地震の波というのは、音楽と同じです。
地震の波は、色々な波から出来ており、それが組み合わさって一つの地震となります。
これは、色々な楽器を組み合わせて1つの音楽になることと似ています。
全ての楽器の音量を、合わせて100dBだったとします。
この1つの音楽を、ある手法を使うと、それぞれの音の高さ毎に、音の大きさを分けることが出来ます。
| 楽器 | ![]() |
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| 音の大きさ | 80dB | 60dB | 70dB | 90dB |
| 音の高さ | 400Hz | 500Hz | 300Hz | 200Hz |
| (数字は適当な値です) | ||||
この処理は、身近にあります。
例えば、コンポ(ステレオ)のグラフィックイコライザーです。それぞれの音の高さにおける、音量をバーの長さで示しています。
今回の例では、太鼓の低い音(200Hz)が最も音量が大きくなっています。これを、卓越といいます。
このグループの音楽を聴いて、心に響いた人が多かったとします。これを、共振と呼びます。心と音楽の波長が合い、心が大きく揺れたということです。(ちょっと強引ですが)
演奏終了後、観客に感想を聞いてみると、「一番心に響いた楽器は、太鼓」と答えた人が最も多くいました。しかし、答えはバラバラで、バイオリンや、トライアングルという人もいました。
地震と建物の関係を、音楽と観客の関係と比べてみます。
右の図は、先月の新潟県中越地震の小千谷における観測データを処理して、振動数別にしたものです。(横軸が対数軸なのでご注意を)
グラフを見ると、1.4Hzの所が最も高くなっています(卓越)
この場所に、1.4Hzで揺れやすい建物があったとします。音楽と観客の場合には、心の周波数(振動数)と楽器の周波数(振動数)が一致すると、共振を起こして、心に響いていました。
しかし、建物と地震の時には、共振を起こすと揺れが大きくなります。
結果として、建物は非常に壊れやすくなります。
地震の時の振動数は、卓越している地震波の力が最も大きくなります。
1.4Hzというのは、0.7秒に1回左右に揺れる程度で、古い建物が該当します。
現在の一般的な木造の在来工法は 4Hz前後だとされており、建物の外側を合板で覆ったり、2×4の場合には、7Hz前後とされています。
今回の地震波の卓越振動数は 1.4Hzですので、現在の一般的な建物であれば、共振は起きにくいと考えられます。
また、グラフを見ると、4Hzの部分の高さは、最も高い高さの半分くらいになっており、エネルギが小さいことが分かります。
先のグラフに、耐震の考え方、免震の考え方、減衰の考え方を書くと、右のようになります。
耐震とは、細かく揺れるようにすること
免震とは、ゆっくり揺れるようにすること
減衰とは、揺れを早く止めることです。
超高層ビル・マンションは、建物が高いこと自体が免震です。
超高層ビルは、0.3Hz前後くらいで揺れますが、グラフを見ると、0.3Hzのところのエネルギの大きさは卓越部分と比べるとかなり低くなっています。
超高層建物は、ある地震が来たとしても、影響を受けるエネルギ自体が小さい(先の音楽の例だと、トライアングル)ので、地震には強いとされています。
超高層の構造は、地震を「力」だけで考えると理解は困難です。地震を「時間」で考える必要があります。
逆に言うと、地震を時間で考えないと、超高層の理解は難しいといえます。
普段から、何かをする時には、それが「目的」なのか「手段」なのかを考えるようにしています。
例えば、ある山の頂上に登ることを目的とします。
山の上に登る方法は色々あります。一番簡単なのが、自分で登ることです。
他には、ヘリコプターで上ったり、車で登ったり、熱気球で上ったり、飛行機からパラシュートで降りるなどが考えられますが、これらは全て「手段」です。
いずれも、目的をかなえる為の方法の1つです。
これをさくら事務所で考えてみると、
さくら事務所の目的は、
人と不動産のより幸福な関係を追求し、その思想を世の中に広める事
であり、内覧会立会い・同行や、建物チェック、購入前相談、品質チェックなどのサービスや、セミナー、不動産学校の開校などは、全て「手段」です。
内覧会の立会い・同行や、施工中の建物の第三者チェックなどは、さくら事務所以外にも業務としてやっている所がありますが、それらの業務を行う事が「目的」となっていることも少なくありません。
目的が、業務のずっと先にある点が、他の会社と、さくら事務所の大きな違いだと思います。
現在、マンションや一戸建ての購入をご検討されている方は、それらを買うことが「目的」になっていないか、一度考えてみてはどうでしょうか。
マンションを買うのも、一戸建てを買うのも、どちらも手段の1つです。自分が住まいを買う、本当の「目的」が分かると、物件選びがスムーズにいくかも知れません。
先日、実家から電話がありました。
聞けば、
・先日、電気工事のために、家に業者さんが来た。
・その業者さんが工事を間違えて、家の中の家電製品の多くが壊れた
・(当然ながら)家電製品の修理代は出してもらえる
・しかし、修理ではなく以前の日記にあった、冷蔵庫の買い替えを検討して欲しい(この場合は自費)
と、いうことでした。
業者さんには、「おいおい!」という感じもしないではないですが・・・。(200V流しちゃったかな〜)
そんな訳で調べてみると、
・これまで使っていた冷蔵庫の1年間の電気代は、26,200円(!)
・最新型にすると、年間たったの 3,300円
・18万円(ネット上での平均値+α)で買ったとしても、8年以内に元が取れる
という事が分かりました。
これまで使っている冷蔵庫を、あと8年使うのはやや難しいと思うので、購入の方向となりました。
それにしても、400リットルを超える冷蔵庫の1年間の電気代が、3千円台とは!携帯の月額費用の半額より安いです。
今回検討した機種は、前回7月に書いた日記の後に出た最新型ですが、その頃の商品より、2割近く省エネになっているのは、驚く限りです。技術の進歩って凄いですね。
最近、産官学共同プロジェクトで、建物の環境性能の評価を行う、
これは、
・エネルギー消費
・資源循環
・地球環境
・室内環境
の4つの観点から、建物を評価する方法です。
国土交通省はCASBEEの開発・普及に努めることを宣言しており、名古屋市や大阪市では、一定条件を超える建物において、CASBEEによる環境評価を義務づけています。
全国に広がっていくのも、時間の問題でしょう。
日本では、2002年に出来たCASBEEですが、調べてみるとこのような環境評価ツールは各国に数年前(イギリスでは、14年前)からあるようです。
日本は、建築分野において断熱や省エネ、環境負荷に対する研究が、各国と比較して遅れているのを感じてしまいます。
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住宅の性能評価制度には、温熱環境の項目があります。しかし、CASBEEでの評価は性能評価制度よりもさらに細かい内容になっています。
これまで、建物が環境性能で評価されることはほとんどありませんでした。
このような評価方法が出来たことは、環境の面からも、建物そのものに対しても、とても良いことだと思います。
どんどん利用されるといいですね。
普段から、「どうすれば建物の寿命を延ばせるのか」ということを考えています。
基本的には、外断熱とSIが必須項目。外断熱で建物の省エネルギーと構造体の長寿命化を図る。そして、社会状況の変化に対応するため、SI(スケルトン&インフィル)で、建物内部の可変性を高める。
でも、この2つだけでは十分ではないと考えています。
自分でもまだ答えは出せていませんが、
・部材そのものの耐久性
・地震に対する十分な対策(免震工法等)
のようなことも当然、重点項目。
さらに検討すべきは、雨水対策や屋根の有無。各部の細かい納まり、将来のエネルギー源。
海外の建物の事例の把握や、日本の住宅の寿命が短いとされる「根本的な」問題は何なのかなどなど。
自分でもまだまだ検討不足だと思っています。多分、今想像していない事柄に、重要な点があるような気がしています。それが何なのかは、自分でもまだよく分かりません。
答えが1つに決まる事はないと思いますが、わずかながらでも答えに近づけるよう、今後も情報収集に努めて考えていきたいと思っています。
テレビで、「新幹線を作った男たち」というドラマをやっていました。何だかプロジェクトXのようです。
当時は無理だとされていた、時速160kmを超える高速鉄道。それに挑戦する技術者(エンジニア)達。
当時は新幹線を作ることに大きな反対があったようですが、今では新幹線は無くてはならない交通手段になっています。
いいですね。私、エンジニアという業種が大好きなんです。非常識に挑戦して新しいものを作り上げる人たち。
「○○出来ない理由」を考えるよりも、「○○出来る方法」を考えた方が仕事は面白い。
理系出身の人間として、エンジニアの精神というのは欠かしてはいけないものだと思っています。
今日は朝から、埼玉の品質チェックの現場へ。
以前の日記で書いた大工さんが施工されている現場です。
現場は内装の下地の段階。もうすぐ完成です。
現場に着くと、
「あら、大下さん、また来たの?現場監督さんより来てるんじゃねぇの?」(福島出身の為か、少しなまっている感じで)と、いつものように一言。
建物の色々な所を確認しながら写真を撮っていると、「大下さんがくると、うるさくって仕方ねぇからなぁ〜」と、笑いながら話しかけてきます。
毎回このような感じですが、この大工さんは色々な事をぼそっと教えてくれます。
大手ハウスメーカーや、大規模にやっている会社で家を建てるとしても、実際に建てるのは小規模な地場の工務店がほとんど。今回もそのケースです。
建築主から見るとどちらも、「家を建てている業者さん」となりますが、大工さんから見るとハウスメーカーは仕事をくれるお客さん。その為、現場監督に対して大工さんはなかなか強く言えない現状があります。
このような時、この大工さんはこっそりと色々な問題点や改良した方がいい所を教えてくれました。施工のチェックだけでなく、それらを現場監督にやんわりと伝えるのも、私の役目。
補強のため、大工さんが自費で金物を買ってきて取り付けている個所がある事も私は知っています。
この大工さんはよく、
「俺にとっては毎日の仕事だから、家作りは慣れてるけど、家を建てる人にとっては1生に何度もある事じゃないからな。だから、気持ち込めて作らねぇとな」
と言っていました。
この大工さんは、来週から次の現場が入っているそうで、次回この現場に品質チェックに来たとしても、多分いないでしょう。
「短い間でしたけど、色々ご無理も言ってすいませんでした。どうもありがとうございました」
と言って現場を去ろうとした時、大工さんが突然、
「大下さん、またいつか、電話するよ!」
何のことだろう?と思っていると、すかさず
「今度お客さんに第三者について聞かれた時には、さくらさんを紹介するからよ。その時はまた俺の施工のチェックに来てくれよ!」
と、壁を向いて内装を仕上げながら声を張り上げました。
「ありがとうございます!でも、チェックの厳しさは変わりませんよ」
と答えると、
「分かってるよ!ま、お互い頑張ろうや!」と笑っていました。
現場からの帰り道、これまでの事を思い出しながら、1人ニヤニヤと笑っていました。周りから見たら、かなり怪しかったでしょう。
長いようで短かった工事の期間。建物が徐々に出来てくるのは嬉しいものですが、今日は少し寂しい気持ちになりました。
さくら事務所の受話器の向こうから、大工さんの声が聞けるその日を待っています。これから寒い時期になりますが、お体には十分お気をつけ下さい。
11月です。あっという間に、月日が流れていきます。1年後はおろか、三ヶ月後の事も分からないと、所内で言われていますが、本当にそう思います。
さくら事務所の中に、色々なところから入ってくる情報の数々。それは、ディベロッパーの情報やマンションの情報、新しい工法の情報など、様々です。
(不動産に限りませんが)情報が集まるところはどこか?と聞かれたら、皆さんは何と答えるでしょう?
私は、「情報を発信しているところ」 だと思います。
情報を集める事を目的としていなくても、情報を発信していると自然と情報が入ってきます。
さくら事務所では、ウェブ上における各所員の日記や、メルマガ、書籍などで常に情報発信しています。
結果として、それが常に新しい情報を呼び込む、良い循環になっているのではないかと日々感じています。
この中にいる自分は幸せだと思うし、とても楽しい。今月も頑張ろう!
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