落し物
高速道路を走行中、突然、左後輪付近から「バコッ!」という大きな音が!!
その大きな音に、「タイヤがパンクしたか!?」と思いましたが、フラツキもせず、走行には問題が無い様子。
しかし、何があったのかわからないので、幅の広い路肩を見つけて、すぐに車を停めました。
車の後部を見て、びっくり。
見たことのない鉄の棒が、バンパーに突き刺さっています。直径は1cm、長さは60cmほどの金属の棒です。
鉄の棒を踏んだか、飛んできたかの理由で、バンパーを貫通してしまったようです。
その現場から近くのサービスエリアに車を停め、車の下を見てみましたが、問題は無いようでした。
2月に(追突されて)交換したばかりの新品のバンパー。
また交換するとなると、痛い出費です・・・。
しかし、タイヤに刺さっていたら事故になっていたかも知れませんので、バンパーだけで済んだと思うとラッキーです。
特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律案
特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律 が可決されました。
これは、住宅の購入者を守るという意味から、新築住宅の売主、建築業者などに供託または保険を義務付け、欠陥住宅の売主などが倒産しても、補償が受けられるというもの。
万一の時には役に立つと思いますが、欠陥があったとしても国のシステムとして補償しますということですから、考えてみるとシステムとしてはすご〜く後ろ向きなもの。
それよりも、欠陥を作らないシステムを作る方が前向きで重要ではないでしょうか。
そのためには、公的な立場による建築中のチェックを義務付け、指摘箇所が直らないうちは工事を進めないシステムにすれば良いと思います。アメリカと同じシステムです。
検査に受からないまま工事を進めたら、当然戻ってやり直し。
チェック回数は、10回程度で良いでしょう。
現在は受けなくても大きな罰則の無い完了検査ですが、これを受けなければ、電気・ガス・水道が供給されないようにすれば、必然的に違法建築も減ります。
例えば現在でも、東京都町田市では完了検査に受からなければ、水道メーターの取り付けが出来ません。このシステムは他の自治体も追従すべきだと思います。
難しいように聞こえるかも知れませんが、真面目に仕事をされている業者さんであれば問題無いでしょうし、購入者の保護という観点では、欠陥住宅を補償するシステムよりずっと有効だと思いますがいかがでしょう。
セルロースファイバー
品質チェックの現場へ断熱材の確認に。
この物件は、セルロースファイバーを断熱材として使用。
以前の日記にも書きましたが、セルロースファイバーの施工方法には、
・吹き付け(湿式) → (参考:2005年12月19日の私の日記)
・吹き込み(乾式)
の2つに大別され、今回のものは吹き込み(乾式)工法。
吹き付け(湿式)の場合は、多めに吹き付けて後から削ります。
吹き込み(乾式)工法の場合、セルロースは乾いたまま。
そのため、壁からセルロースが出てこないよう専用の生地をタッカー(ホチキス)で留め、穴からセルロースファイバーを詰めていきます。
吹き付け(湿式)の場合、シートは不要ですが、断熱材を水で濡らして吹き付けるため、乾燥するまでの時間が必要となります。
余談ですが、鉄筋コンクリート造の外断熱において、施工方法が湿式外断熱と、乾式外断熱に分かれています。
しかしこの分類、断熱材の施工方法ではなく、「外壁材」の施工方法なんですよね。非常に紛らわしい
ちなみにこの場合、多くは湿式外断熱が発泡系断熱材、乾式外断熱は繊維系断熱材を指しています。
しかし、壁面の断熱性や結露の安全性の判定では、壁の施工方法よりも断熱材の種類や、防湿層の考え方、通気層の有無の方がずっと影響は大きいのです。もっと言ってしまえば、外壁の仕上げが塗り壁による湿式でも、タイルによる乾式でも、そんなのはどうでもいい。
セルロースの施工方法のように、断熱材の施工方法 = 言葉の分類ではなく、断熱材とは直接関係のない外壁仕上げによる言葉の分類を行っていることを不思議に思わないのが、私には不思議です。
話がずれました。
断熱材が入る前の壁面を確認していくと、間違いを発見。
建物の快適性、気密性を上げる場合、キッチンのコンロ周りには、同時給排タイプを使うのが一般的です。
一般的なキッチンでは、換気扇を回すと排気だけが機械で行われ、給気は冷蔵庫の背面などに設けられた穴(給気口)から行われます。
しかし冬季にこの空気の通り道に立つと快適性を損なうため、省エネ性能や快適性の高い住宅では、この問題を避けるために同時給排気タイプを採用します。同時給排気タイプは、換気扇を回すと、排気された量と同じだけの空気が給気専用ダクトを通じて入ってきますので、快適性を損ないません。
上2枚の写真は、その給気と排気のダクトです。
現場でダクトの下側を見てみると、あらら。壁の下側に給気口が空いています。
同時給排タイプを採用しているので、これは不要ですね。現場監督さんに電話で報告し、了承を取った後に是正工事を行いました。
工事中なら簡単に行えるこのような是正工事も、内外装が終わった後の是正はとても大変。外装を是正する場合、防水工事がからんできますので、なおさらです。
早めに対処できて良かった良かった。
家1軒の木材の原価っていくら?
家1軒の木材の原価っていくらでしょう?
分からなければ、柱1本の値段は?
なかなか分かりませんよね。
住宅の広告には 坪47.8万〜 などと書かれていますが、大切な構造部分にかかっている値段は見えてこないものです。
お金を投じて建物を強くする場合、お金をかけると有効な場所と、そうでない場所があります。
知りたい方は、6月23日(土)の一戸建てセミナーにお越しください!
「理想の一戸建てに住もう!!」 家づくりプロジェクト1day スクール
http://www.sakurajimusyo.com/press/seminar/oneday-sc/20070623.html
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構造検査
品質チェックの構造検査へ。
柱と梁などを専用のピンで留めていく金物工法が採用されたこの物件。ドリフトピンの確認は、建て方のときに行っていますので、今回の構造検査はラクです。
昼頃まで降っていた雨は午後には止み、晴れ間が広がりました。
室内の筋かいの取り付けは方向、金物ともにOK。外周部のダイライトを留める釘の間隔、めり込みの程度も良好です。
以前、他の現場で会ったことのある大工さんだけに、前回の現場と同様の指摘はありませんでした。
少し複雑な形をしている屋根の上では、屋根職人さんが工事中。
平らだった板金を加工して、細かい部分を納めていく様子は、見ていてもなかなか面白い。
屋根の上で、屋根工事について職人さんといろいろ話していました。
一般的なスレート(コロニアル)屋根と瓦屋根では、瓦屋根の方が重いから作業が大変だと思っていましたが、スレートの方が1梱包の重量が重いので実は逆なのだとか。職人さんならではの意見だと思いました。
上棟式+電気の打ち合わせ
一戸建てフルコンサルティングご依頼者の上棟式へ。
現場には、ご家族全員と大工さん、基礎屋さん、設計者、営業担当者などが勢揃い。
品質チェックのご利用者の多くは地鎮祭を行っていますが、上棟式を行われているのは少数です。しかし、建物が上棟した後に関係者が集まる機会があるというのはやはり良いものですね。
食事をご馳走になった後は電気の打ち合わせ。
現場監督さんが、ドアのイメージなどを伝えながら、楽しく打ち合わせ。
この物件の断熱材はセルロースファイバー。再来週には吹き込み工事が行われる予定ですので、それまでに電気やガスの位置を確定させなければいけません。断熱材の施工後に電気配線の位置などを変えるのは大変だからです。
電気の打ち合わせの結果、構造部分との取り合いでいくつかのコンセント位置を変更しました。配線を通すためにいくつか構造部分に穴をあける必要がありますが、それを出来るだけ少なくしたいためです。
その他、LAN配線の配線を効率化・シンプル化させるための設計変更も行いました。
この物件は、さくら事務所の設計コンペの第1号。
いくつかの業者さんの候補から設計者が決まり、私のマニアックな断熱コンサルティングや、木造に詳しい構造設計事務所の第三者構造チェックを受け、着工して現在に至っています。
ご依頼者とのお付き合いの時間が長く、ご依頼者の家族全員とも何度もお会いしていますので、思い入れは強いです。
自分の家を建てることになってから、出張時に家を見る視点が変わったというご依頼者。お子さん、いや、お孫さんの代に至るまで大切にして頂きたいです。(といっても、まだ完成していませんね!)
コンクリート打設
神奈川で、品質チェックのコンクリート打設立会いへ。
交通量の多い通りから少し入った場所にある現地は、近所の人の人通りはあるものの静かです。
天候はまずまず。作業には現場監督さんも立ち会われました。
ミキサー車が入ってきて打設が始まりましたが、ミキサー車が到着する間隔がやや開いています。コンクリートの納入書を見ると、現地からプラントまでは40分以上あります。少し離れているプラントのようです。
まだ暑くないこの時期だからいいですが、夏の暑い時期だと(流し込む前に固まってしまわないかと)ハラハラしますね。
このミキサー車の遅れと、2.5立米という小さなミキサー車のため、打設完了までの時間が思っていたよりかかりました。
打設の後半には、こちらの業者さんの検査員の方も現地にみえました。2日前の配筋検査での質問事項に関する説明書を持って。
検査員の方とお話していると、「建物が好きなんだなぁ」という雰囲気が伝わってきます。このような方に何度かお会いしますが、しっかりとした考えを持って仕事されている方はいいですね。
最後に気になったのが、コンクリートを圧送するためのポンプ車に書かれていた、ポンプ屋さんの社名。
ポンプ屋さんの社名が「ポンプヤ」って、そのまんま。だけど、覚えやすい。
しかし、これに気がつく人って、やっぱり建築関係者なんだろうなぁ、と思ってみたり。
宇宙での断熱
朝1で、埼玉で菊地さんと品質チェックの構造検査。
大きな指摘は無く、軽微なものだけでした。ツーバイフォーでしたが、外周部における釘のめり込みの管理も良好です。
その後は昼食を取ったあと、車で東に移動。埼玉で降っていた雨も、都内ではやんでいました。
現在進行中の現場に立ち寄り、事務所に戻った後は品質チェックの事前面談。
平面図を見てみると、大きな面積の2面吹き抜けが。
1面ならまだしも2面でこの大きさは構造的に大丈夫なのか心配。
基準法の壁量計算だけではこの評価はできないので、許容応力度計算をすることをお薦めしました。工事の着工前ですので、変更があったとしても簡単です。
ご依頼者が宇宙に関わるお仕事だということで、打ち合わせ後の雑談において、いろいろ疑問に思っていたことを教えて頂きました。
構造面での解析には、NASTRANや、Matlabが使われているそう。
これらのソフトは、建築の業界でも使っている(といっても、超高層や特殊建築物が対象)ので、同じですね。
そう考えると、構造や力学に詳しく、これらのソフトを使いこなせる人は、業界の境なく潰しが利きます。
構造以外の興味としては、宇宙での断熱。しかし、答えは意外かつ当然のものでした。
「宇宙では、伝導と対流がないので、考えるのは輻射だけです」
うーん、そりゃそうだ。当然といえば当然。
熱の伝わり方には3つあります。
・伝導
・対流
・輻射
です。
住まいでの例として、それぞれの熱の伝わりを防ぐためには、
・伝導を防ぐためには、断熱材を厚くしたり、断熱材を高性能なものに
・対流を防ぐためには、気流止め(通気止め)や、気密化
・輻射を防ぐためには、Low-Eガラスの採用
という方法があります。
しかし、空気が無い真空の宇宙では、伝導と対流は起きませんので、必然的に輻射のみの検討となります。
グラスウールのような繊維系断熱材は、繊維の中に空気が入っていることで断熱性能を得ています。そのため、宇宙に持っていったとしても、空気が無いので意味がありません。
そのため、輻射のみを考える宇宙では、鏡、黒色塗料、白色塗料、アルミを外側に使うことになるそうです。
思い浮かべてみると、確かに人工衛星の見た目はそのような材料に囲まれているような。
ここで思い出すのが、建築の分野で売られている、「宇宙で生まれた」などという断熱材や断熱塗料。
クッキーの箱に入っているようなプチプチにアルミを貼り付けたものや、セラミックの粒を塗料に混ぜたものです。
プチプチの空気層が断熱性を高めるといっても、宇宙では潰れてしまって役に立ちませんので、実際に効いているのは表面のアルミだけでしょう。実際、人工衛星ではアルミを何層も重ねた断熱材が使われています。
これを建物に使う場合、壁や屋根に密着させた状態では、アルミもプチプチも伝導体となってしまうので、輻射の効果は得られなくなります。よって、この商品の効果を得るには、外部や室内に露出させて使う必要があると思います。
セラミックの粒が入った断熱塗料は、熱伝導率が 0.04W/m・K 前後。これは、押出発泡ポリスチレンやウレタン、フェノールフォームよりも悪いので、断熱材としての効果は望めません。
一般的な塗料と比較した場合には良いですが、断熱材と比べると力不足です。絶対的な厚みも薄いですし。
このような断熱塗料の効果があると言われるのは、白色のために太陽光吸収率が低く、反面赤外輻射率が高いことによるものでしょう。そのため、宇宙には向いているのかも知れません。といっても、塗料の色を黒色に変えたら効果激減でしょう。
少なくとも私が設計者であれば、両商品とも建物の断熱メインで使うことはなく、気休め程度だと思います。
「宇宙で生まれた」などという商品は、輻射しか考えなくて良い宇宙でのみ有効性が高いことを考えされられる打ち合わせでした。
怪しい伝説
毎週火曜日の夜に、欠かさず録画しているのが、ディスカバリーチャンネルの、怪しい伝説という番組。
世の中にある伝説が本当なのかどうか、実験して検証してみるというものです。その実験のテーマは毎回奇抜で過激。
例えば、過去の実験テーマは以下のようなもの。
・落下するエレベーター、地面に激突する直前にジャンプすれば助かる?
・発射される銃弾から逃れるには、どれくらい深くもぐればいいのか?
・人間の声量でガラスを割れるって本当?
・ミント飴をコーラに入れると大暴発?
実験のテーマはちょっとふざけたものが多いものの、検証の仕方は真面目で理屈を立てています。実験の際には様々な道具や機材を毎回作りますが、メインの2名だけでなく、他のメンバーも手先が器用で毎回感心しています。
最近放送したものでは、ミント飴をコーラに入れると大暴発 が興味深かった。
実験の元になったビデオは、YouTubeで見られますが、いやぁ、何だか凄いです。
筋違い、筋交い、筋かい どれが正しい?
「すじかい」は、3種類の表記がされることがあります。それは、
筋違い
筋交い
筋かい
です。
筋かいは、古くは法隆寺東院絵殿舎利殿(1219年)に見られますが、主流な工法とはなりませんでした。また、現在の建物で使われているような使用法ではなく、工法的な繋がりもありません。*1
現代の筋かいの使い方は、明治以後に紹介されました。
紹介されたといっても、当時の日本の木造住宅に筋かいが無いことを指摘したのは、日本人ではなく実は外国人でした。
スコットランド生まれの灯台建設技師プラントンは1874年頃、日本の木造住宅において、「壁には柱と柱を結ぶ一本の斜材も入っていない」と指摘しています。
フランス生まれの建築技師レスカスも、1877年に同じように日本の木造住宅の耐震性の低さについて、「壁に筋かいがない」と指摘しています。
また、イギリス出身の外人教師ジョサイヤ・コンドルも1892年の講演の中で、当時の日本の建物が地震に弱かった理由として、「筋かいが皆無である」ということを指摘しています。*2
筋かいが明治時代に紹介された後も、都市部の3階建て以外では、筋かいが実際に採用されることは少なかったそうです。
その後、昭和25年(1950年)の建築基準法に盛り込まれた壁量規定で筋かいが明文化され、幾度かの改正が加わりながら、現在に続いています。
つまり、現在のような筋かいの使い方の歴史というのは、まだ60年にも満たない程度のものなのです。今、年金をもらっている人たちが生まれた頃、住まいに筋かいはほとんど使われていなかったということです。(それが「良い」という気は全くありません。)
60年に満たないものを「伝統」や「在来」というには新しすぎる気がします。
ときどき、筋かいがあたかも大昔から使われているかのように言われることがありますが、実際にはそんなことは無かったのです。
話がずれました。
筋違い、筋交いの使い分けですが、どちらが正しいのでしょうか。
1925年前後の文献では、筋違いと書いてあるものが多く、筋交いはあまり見ません。
建物を作る時、一連の柱や壁を、「通り」と言います。図面ではそれぞれの通りを、X1、X2、X3などとかいたり、いろはにほへとで書いたりします。
「通り」と同じ意味で一般的な言葉に「筋」というものがあります。
例えば、大阪の道路には、御堂筋や、堺筋、谷町筋という通りの名がついています。(御堂筋通りのように、筋と通りを併記する場合もありますが。)ちなみに大阪では、「通り」は東西方向、「筋」は南北方向です。
「通り」=「筋」とすると、筋かいは「筋違い」の方が適切だと私は思います。木造建築の骨組みは、縦と横の通り(筋)の構成が基本であり、そこに斜めが入ると、「筋(通り)が違う」と感じてしまうためです。
縦と横だけの通りの構成でも、必ず交点は出てきます。つまり、筋の交わる点=筋交いです。このように、筋かいの漢字を「筋交い」とすると、斜めの部材の見た目を的確に表せません。
学生のとき、「筋違い、筋交い、どちらが正しいのでしょう?」と先輩に聞いたら、
「そんなん、選挙の時の政治家みたいに、平仮名にしたらええやん。基準法もそう書いてあるやろ」
と言われました。確かに基準法には「筋かい」と書かれています。
それ以後、私は「筋かい」で通しています。木質構造の大先生、故 杉山英男先生の書籍でも、「筋かい」で統一してありますので、問題ないでしょう。
無難な逃げとも言えるかもしれませんが。
*1 日本の木造住宅の100年 p64、日本木造住宅産業協会
*2 地震と木造住宅、杉山英男、p153-155、丸善
よく分からない、対処法
ゴールデンウィークの後半、スケジュール管理に使っているソフトにログインできないというトラブルが発生しました。
連休中のため、サーバー管理会社はお休み。プログラム製造元のQ&Aに、同じ症状のQ&Aが載っており、ラッキー!と思ったのですが、その対処法に「?」が。
【Office 6】よくある質問と答え(FAQ)
「Office 6」へのログイン時に Internal Server Error が発生します。
ログインできないことに対する対処方法として、最初に
1.「Office 6」の「システム設定(詳細)」へアクセスする
とありますが、そもそもログインできないと、そこに辿り着けないのですが・・・。
また、最後の
5. ログインできるか確認する
というのも意味不明です。
「システム設定」へアクセス出来るのであれば、ログインしていますから。
車で例えるなら、キー閉じ込みをしてしまい、メーカーに相談した時の答えが、
・車に入ってください。
・車内の設定を変更して下さい。
・車のドアが開くか確認して下さい。
と言われているようなものです。
結局、データファイルの破損がトラブルの原因だったので、バックアップファイルの上書きでトラブルは解決できましたが、最後までよく分からないQ&Aでした。
法改正無視。
以前、品質チェックの初回面談を終えた方から、「業者さんが図面などの提出を渋っている」という旨の連絡があり、業者さんに電話することに。
初回面談の際に拝見した図面の内容から、怪しさを感じていた業者さんです。(最近、この勘がとても良く当たる)
仕様書が無かったため、仕様書の内容について聞いた後、ホールダウン金物について質問。
すると、「通し柱がある位置で、筋かいがたすき掛けに入るところ」という、前にどこかで聞いたようなセリフが。ホールダウンの強度も適当なようです。
やっぱりというか、ホールダウン金物などの種類や強さを決める「N値計算」を行っていないようです。着工前から、法律を満たしていません。設計事務所の看板を掲げているにも関わらず。これは、3月の業者さんと同じ。
もう、ほんと、なんと言ったらいいのか疲れます。
今から7年も前に変わった法律なのに、未だに知らない、守っていない。ここ数年でこの業者さんが引き渡した物件も、法改正が守られていないのでしょうね。
他の業界のことはよく分かりませんが、法改正から7年目であれば、普通はそれを満たしているはず。
例えば、車や自転車、家電や携帯電話を買うとき、ある商品のここが悪い・ここが問題などという情報は入ってくると思いますが、「法律を満たしていない可能性がある」と情報は無いと思います。特に、命に関わるものであれば。
しかし、建築業界ではそれがある。特に中小工務店の在来工法。
ちなみにこのようなケースは、今年度だけでも既に3件目。
それぞれ場所はバラバラですが、以下のような共通点があることに気が付きました。
・建売、建築条件付がメインの業務
・小さな工務店、設計事務所
・設計者が50歳以上
ということです。
法改正の内容は以下の通りです。
| 建築基準法施行令 第47条 |
[構造耐力上主要な部分である継手又は仕口] |
構造耐力上主要な部分である継手又は仕口は、ボルト締、かすがい打、込み栓打その他の国土交通大臣が定める構造方法によりその部分の存在応力を伝えるように緊結しなければならない。 (以下略) |
| 建設省告示 第1460号(平成12年5月31日) |
| [木造の継手及び仕口の構造方法を定める件] |
建築基準法施行令(以下「令」という。)第47条に規定する木造の継手及び仕口の構造方法は、次に定めるところによらなければならない。(→任意ではなく義務)
ただし、令第82条第一号から第三号までに定める構造計算(→木造3階建てなどで行われる、許容応力度等計算のこと)によって構造耐力上安全であることが確かめられた場合においては、この限りでない。 (→許容応力度等計算の方がこの告示の内容よりも詳細で難しいため、当然といえば当然です) |
| 途中略 |
二 壁を設け又は筋かいを入れた軸組の柱の柱脚及び柱頭の仕口にあっては、軸組の種類と柱の配置に応じて、平屋部分又は最上階の柱にあっては次の表1に、その他の柱にあっては次の表2に、それぞれ掲げる表3(い)から(ぬ )までに定めるところによらなければならない。 (→告示に明記されている、「表3」から金物を選ぶ方法。金物の強度と数が過大になり、壁倍率の制限も厳しくなるため、現実にはあまり使われていない)
ただし、当該仕口の周囲の軸組の種類及び配置を考慮して、柱頭又は柱脚に必要とされる引張力が、当該部分の引張耐力を超えないことが確かめられた場合においては、この限りでない。(→N値計算のことを指している) |
長々と書いてきました。
N値「計算」というと難しく感じるかも知れませんが、使用する計算式は、
N=A1 × B1 − L
N=A1 × B1 + A2 × B2 − L
のたった2つだけ。四則演算が分かれば、小学生でも出来ます。
パソコンで計算すれば、答えが出るのに1秒もかかりません。
ちなみに、以下のような回答をしてくる業者さんには要注意です。金物の計算をしていない、あるいは計算する義務があることを知らず、誤った知識である可能性大です。
・金物に関する図面はありません。
・ホールダウン金物は、通し柱に付けます。
・筋かいがたすき掛けになる箇所にホールダウン金物を取り付けます。
・うちの大工は頭がいいので現場で計算しています
中小工務店を検討されている方、十分ご注意を。
現時点では、確認審査が通っていたとしても、この部分は見ていない場合があります。(審査機関によっては、審査対象外にすることも可能のため)
ナイスアイデア!
一戸建ての定期点検へ。
去年建物調査でお伺いした物件で、現在の状態を把握したいというご依頼です。
現場に到着してすぐ目に入ったものが、右の写真。
玄関横の外構部分に埋められており、すぐに目的が分かりました。
2年前には外構が終わっていなかったので、これはありませんでした。
答えは、バイクや自転車の盗難防止のリング。ここに、ワイヤーやチェーンを通すのです。ホームセンターに売ってある大きめのリングを、外構屋さんにお願いして、コンクリートに埋め込んでもらったそうです。
低コストで、ナイスアイデアだと思います。
現場のチェックの結果、調整が必要な箇所がいくつかあったものの、全体としては良好でした。この先も、10年、20年と住まいを大切にして欲しいです。
日経トレンディ 住宅特集
今日発売の日経トレンディは、住宅特集です。
マンション、一戸建てとも、さくら事務所が取材協力しています。
私は、「高断熱」住宅の真実というページの取材に協力させて頂きました。
このような雑誌に、Q値(熱損失係数)やC値(相当すき間面積)などという、省エネに関するキーワードが載るようになったことが驚きです。
勉強不足な業者さんは自分達の作っている建物の性能を知らない事が多々ありますので、購入希望者から質問されたときに困るかも知れません。
記事中、次世代省エネ基準の住宅では、「24時間全館空調にすると、間欠暖房の一般住宅よりも暖房費がかかる」とありますが、これは専門家の間では有名な話。そもそも、次世代省エネ基準そのものが甘すぎるのです。
全館冷暖房を行い、かつ、その費用を間欠暖房の一般住宅より低くするためには、次世代省エネ基準よりもずっと省エネの住宅にする必要があります。
詳しい内容につきましては、記事をご覧ください。
(私が写っている写真もありましたが、下向きで顔が写っていないので分からないでしょう・・・。)
つっこみ力 − 愛と勇気とお笑いと
先日、つっこみ力という本を読みました。
これは、以前に書いた「反社会学講座」の著者と同じ。
口語体で読みやすい本です。
「つっこみ力」は、単に論理的に批判して切り捨てるのではなく、問題解決の先に「おもしろさ」を求めるために、愛と勇気とお笑いが必要だということ。
日々の現場のチェックにおいても、理屈や基準だけで指摘・批判すると、業者さんや職人さんにカドが立ってしまうことがあります。
品質チェックでは、現場に何度も足を運びますので、チェックの内容だけでなく、業者さんとの関係もとても重要。私たちは、業者さんの許可を頂き、現場に「入れて頂いている」のですから。
そのため、冗談を交えながら指摘や修繕の依頼をすることはしょっちゅうです。(もちろん、ケースによっては厳しく行う場合もあります。)
この本で一番驚いたのは、書籍の後半において、文中に長嶋さんの名前が出てきたこと。
現場からの帰りの東西線で、「おおっ!」と声が出てしまいました。
ご興味のある方はぜひどうぞ。