2006.10.01
「仁」
マンション、戸建といった区別なく商品として流通している分譲住宅を客観的に見ている
と本質的には不要なモノばかりが、さながら満艦飾のように飾り立てられられたモノが
多く、住宅として本当に必要なモノが疎かにされている感があります。
これは住宅に限ったことでなく、私たちの国で作られる多くのモノがこの傾向にあります。
どうしても必要なモノと、あれば便利というモノの区別をする意識が希薄でいろいろな
機能が沢山ついているモノが高級で良いモノだと信じられています。
で、今月の格言は
<論語>
子曰く、巧言令色(こうげんれいしょく)鮮(すくな)し仁
言葉が巧みで、外見ばかりつくろう人はその人本来の仁(得)が失われてしまう。
というような意味でしょうか。
ようするに、本質的なことは疎かにして外見ばかり気にかけず、もっと内面を磨くべき
だということでしょう。
見えるところだけは立派に造られていても、見えないところはいい加減な仕上げになっ
ているモノなども、まさにこの言葉のいうところだと思います。
不動産は、多くの人が生涯をかけて購入するといってもよいものです。
この言葉を借りれば、見えるところも、見えないところも、別け隔てなくしっかりと施工
することができないのは仁(得)がないということになります。