2007.08.24
「大きな隔たり」
昨日、某大手電機メーカーが30年以上前に製造された扇風機の使用が原因
の火災による死亡事故が発生したことを報告し、今後同製品の使用に際し火
災発生の恐れがあるため使用の中止を申し出ました。
最近では製造後、数十年を経た石油ストーブを回収したメーカーがあったこと
は記憶に新しいが、どちらのメーカーの対応も実に誠意ある真摯な姿勢には
頭が下がる思いです。
どちらの製品も販売当時の価格など知る由はなく、まして住宅の分譲価格
と比較することは陳腐かもしれないが、自社が製造や販売を行った商品に対
する責任の考え方には大きな隔たりを感じます。
金額の高低と責任の大小は比例の関係にはないと考えますが、金額の低い
ものが高いものに比して責任が大きくなるような、反比例の関係でも困ります。
近い将来住宅業界でも、数十年前に分譲された住宅に対しても電機メーカー
のような真摯な対応が当然となる日はくるのだろうか。
2007.08.22
「機械式駐車場の運営」
随分と沢山のマンションから諸々の相談を受けますが、このところ機械式駐車
場に関わる相談がとても多くなっています。
機械式駐車場で多い相談は、駐車場使用料が無料であったりまた有料である
としても、平均の使用料が月額1,000円〜3,000円程度で余りにも低額である
ため、定期点検の費用や数年毎に必要となるメンテナンスの費用にも事足りな
いといったあり様で、使用されていない空き区画も増え続ける中で今後の運営
について大きな問題となっているというものです。
機械式駐車場の使用料が無料であったり、著しく低額であったりすることは将
来的に大きな懸念になる可能性があるということについては、折りあるごとに
触れてきましたが、活発な活動を行なっている管理組合では入居開始から2〜
3年、ややのんびりと活動している場合でも5〜6年程度経過すると事態の深刻
さに気付かれるようです。
そもそも、機械式駐車場の使用料が無料であったり著しく低額であったりするの
は、分譲業者が住民の利便を考慮して設定されたものではなく、近隣の競合物
件との比較において考えられた、販売戦略的発想によるものであることを認識
して頂きたいものです。
しかし、該当するマンションの多くの方々は、購入時に駐車場の利用料金が格
安であったことが購入意思決定の決め手となったことや、営業担当者の説明
では将来的にも心配はないといわれたこと等、それぞれの思いがあり俄かに
認識を改めることができないことから、管理組合が方針を転換できず事態を
より深刻な方向へと導いてしまっている。
確かに購入契約時の説明が不十分である場合などには、納得のいかない気持
は良く判ります。
しかし、何時までも事態に目を向けず、責任を他人に転嫁しているだけでは何も
解決することはできません。
問題解決に向け、現状から目を背けることなく正面から取り組んでほしいもの
です。
2007.08.19
「修繕積立金不足の管理組合に朗報?」
最近、各地の市役所や区役所のトイレで現金が置かれているということが報道
され、騒ぎになっていることは記憶に新しいところですが、去る7月27日文京区
の分譲マンションでポストに現金が投げ込まれるという不思議な事件が発生し
ました。
投げ込まれた封筒に入っていた現金は7万円〜11万円だということで総戸数
47戸中の内、約4割にあたる19戸から届出があり、総額は190万円余りに
上るようです。
投げ込まれなかった住戸の方々は、面倒に巻き込まれなかった安堵の気持ちと
ちょっと残念な気持ちが入り混じり、複雑な心境で苦笑されているとのことでした
が、届出後6ヶ月間を経過しても遺失者が現れなかった場合には、管理組合が
現金を取得し修繕積立金として利用することができれば一番ハッピーではない
でしょうか。
世に修繕積立金が不足しているマンション管理組合は、山のように存在します。
願わくばどうせ現金を投げ込むなら、そういうマンションにしてもらえないでしょう
か。
そうすれば、あなたはきっと「現代版 義賊
ねずみ小僧次郎吉」として後世に
語り継がれるに違いありません。
2007.08.16
「記録更新」
朝6時30分くらいに起きて直ぐに外の様子を見ると、既に強い日差しが注いで
います。
今日も暑くなりそうですが、1ヶ月程前からエアコンのドレンホースに漏水が発生
しているので意を決して8時前から修理を行ないました。
180cmの高さの脚立に上がり、家の外壁に固定されているエアコン配管の化粧
カバーを外して漏水の原因を探ります。
それにしても暑いです。
額からは玉のような汗がボタボタと落ち、帽子を被っている頭が徐々にボーッと
してくるのが分ります。
結局、原因はドレンホースに使用されている塩ビホ−スがひび割れ、そこから
ポタポタと漏水していました。
予め用意しておいた、引き換え用のホースと交換して無事に終了しましたが、
庇部分に板金されているトタン板に腕が触れると火傷しそうな熱さになっていて、
暑さで注意力が散漫になってくると「アッチッチ」となり我に返るのでした。
3時間程の作業時間でしたが、真夏の炎天下に連続して屋外作業をするのには
限界のようです。
午後には岐阜県多治見市と埼玉県熊谷市で最高気温40・9度を記録し、これ
まで国内の最高記録だった山形市の40・8度(1933年7月25日)を74年ぶり
に上回ったという、記録更新のニュースが報じられ何とも悪いタイミングで作業
したこと、電力の供給のこと、ビールの消費量のことなど、いろいろなことが気に
なるのでした。
それにしても、真夏の労働のあとのビールは何とも言い難いものですね。
2007.08.13
「もう一つの選択肢」
電車に乗って遠くへ行くことが好きな私にとって、さくら事務所のスタッフの中に
とても羨ましい人がいます。
かくいう私も、いつかは自分も、、、と憧れていました。
そのためには、もう暫く頑張って何とか夢を実現させたいと願ってもいます。
しかし、世の中にはラッキーな人がいるもので、いとも容易く夢を実現させて日々
謳歌している様子を見ると、少しばかり嫉妬してしまいます。(修行が足りないのか。)
その憧れのものは、コレです。
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マニア垂涎!!新幹線の定期です。
毎日、新幹線で通勤できるという夢のような
生活です。
通勤定期としては確かに高額ですが、住宅
ローンはかなり少なくすることが可能なはず
です。(*所有者の承諾を得て撮影しています。) |
一般の通勤電車ではかなり厳しい通勤時間でも、新幹線ならあっという間です。
必ず座れるとは限らないようですが、満員電車にギューギュー詰めにはなりま
せん。
例え交通費が数万円高くなったとしても、マイホームの購入予算はグンと抑える
ことができて、土地も建物もグーンと広く大きくなります。
狭小敷地に3階建てといった選択肢の中で、本当にコレで良いのかと迷われて
いる人達にとって、通勤距離について割り切ったもう一つの選択肢かもしれま
せん。
くどいようですが、やっぱり「いいなぁー。」と思ってしまうのです。
2007.08.11
「日本人としての常識」
今日は家族で靖国神社へ参拝に行ってきました。
ここ数日来の猛暑の影響でしょうか、蝉の鳴き声が例年にも増して喧騒に感じ
ます。
この時期になるとテレビでは原爆・終戦といったことをテーマにした、戦争に関す
る番組が特集されることが多くなりますが、先日放送されていた番組では大学生
と思しき若者達が「8月15日は何の日か知っていますか?」、とインタビュア
ーに尋ねられて「分りません。」とか「知りません。」とか「うーん、何の日でしたっ
け?」と答えている場面がありました。
若い人達ですから、私達の世代とは物の見方や考え方が違うことについては
理解しているつもりです。
私が常識だと思っていることでも、彼らにとってそれは前時代的なものと感じる
ことも沢山あるだろう。
しかし、8月15日が何の日なのか分らないということを大目に見る訳には
いきません。
私達の最も身近な祖先である祖父さん祖母さんや祖々父さん祖々母さん達が
生きた時代について、若い世代の人達が知らずにいることは結局自分自身を
知らないことと同じではないかとも思うのです。
そしてこれは、広義に捉えれば今の日本社会の歪みの所作であるような気も
します。
主義や思想の違いもありますから、誰しもが靖国へ参拝すべきだという様な
ことを言うつもりはありませんが、8月15日が何の日かということくらいは日本
人としての常識で答えられるような教育が実現することを望みます。
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この厳かな雰囲気を見ると
思わず頭が下がります。
終戦記念日には大勢の方々
が参拝されますが、今日は
とても静かでした |
軍神、大村益次郎の
うしろ姿です。大鳥居
の向こうに何を見て
いるのだろうか |
売店で見かけた、
逆風に喘ぐ阿部
総理を応援する、
晋ちゃん饅頭の
ポスター |
2007.08.09
「電波障害」
多くのマンションで建設時に近隣の既存建物に対し、電波障害対策として共同
受信設備などの設置を行なっていることは広く知られていますが、2011年7月
24日にアナログ放送が終了し地上波デジタル放送に切り替えられた後のこと
について、準備を始めている管理組合さんはまだ極限られた状況です。
建築物が原因の電波障害には遮蔽障害と反射障害がありますが、地上波デジ
タル放送では反射障害によるものは解消されるということで、遮蔽障害について
も対象地域が縮小されることが期待できるとされています。
現在、電波障害の対象となっている地域でも地上波デジタル放送では障害が
取り除かれる可能性がかなりあるということです。
障害がなくなれば障害対策として設置されている、共同受信設備などが不要と
なり管理コストが削減できる管理組合もたくさんあるはずです。
アナログ放送が終了する時点でデジタル放送の受信状況を測定し、通常に
受信できる状況が確認できれば原則としてその後の障害対策は不要となり
ますが、今まで長期間に亘り電波障害対策の庇護の下で、アナログ放送を
受信してきたという既得意識からでしょうか、地上波デジタル放送切り替え後も
引き続き共同受信設備などの設置を主張されるというケースもあるようです。
交渉事には思わぬ時間がかかることが常ですから、電波障害対策用の共同
受信設備などを保有している管理組合の皆さんは、直ぐにでも準備を開始される
ことをオススメします。
2007.08.05
「定期点検」
今日は練馬区で外壁タイル浮きと剥落の調査・診断を検討している管理組合
の皆さんに、さくら事務所のコンサルティング業務について説明させていただき
ました。
さくら事務所の共用部チェックは、外壁タイルの浮きや剥落について特化された
サービスではありませんが、今までにお引き受けした案件での数々の経験から
タイル浮きと剥落についての効果的な調査・診断の手法が確立されました。
外壁タイルの浮きや剥落が発生した場合、一般的には原因を解明することなく
該当部分のみを対象として補修を行うことにより、全てが完了したと考えるケース
がほとんどです。
しかし、それで本当に問題が解決したといえるのでしょうか。
原因を調べることなく補修を行なうことは、詳細な検査を経ることなく投薬したり
手術をしたりすることと同じで、根本的な解決とはならないことも十分に考えられ
ます。
外壁タイルの浮きや剥落は、人身事故にも直結する危険性を伴う事象ですから
軽く考えてはいけません。
万が一、事故が発生すれば管理組合がその損害を賠償する責任も問われること
になります。
私達が定期的に健康診断を受けるように、是非マンションも定期的に点検する
ようにしてほしいものです。