2007.11.30
「マンション管理士試験再考」
11月25日(日)に平成19年度マンション管理士試験が
全国8都市の15会場で行われました。
試験機関であるマンション管理センターによれば、受験申込
者数は23,093名、受験者数19,980名、受験率86.52
%で、昨年に比して申込者数は約2,191名(約11.5%)、
受験者数は1,763名(約8.1%)の減少となっています。
試験結果は来年の1月11日(金)に発表になりますが、合格
率は例年7〜8%程度で大手資格予備校の合格点予測では
36点前後と発表されているようです。
この試験が始まった平成13年には受験者数が約10万人
であったことを考えると6年経過する間に、およそ5分の1に
まで減少したことになります。
この資格が創設された本来の趣旨からすれば、老朽化する
マンションや管理の実態が杜撰なマンションは増えることは
あっても減ることの無い状況に対応できているとは思えず、
数少ない合格者の内、マンション管理士として実務に就く
比率を考えれば事態はさらに深刻なものとなります。
今後は合格率によって合格点を決定する試験ではなく、
制度が創設された趣旨も再検討して頂き、必要な資格者の
数の充足と管理組合に対するコンサルティング能力を備え
た人材を育成する合格者を対象とした研修制度の確立が
最優先されるべきだと考えるのは私だけでしょうか。
2007.11.25
「青年老い易く」
37年前(1970年)の11月25日は、三島由紀夫が市ヶ谷の
陸上自衛隊東部方面総監部の総監室において、割腹自殺と
いう壮絶な死を遂げた日です。
1970年(昭和45年)ですから私が13歳で中学1年生の頃
です。
大阪で万国博覧会が開催され、先ごろ話題となった日本赤軍
の日航よど号事件が起きた年で浅間山荘事件が起こる以前
のことだったと記憶している。
三島由紀夫の小説は、当時の私には少々難解で「潮騒」以外
の作品は素直に馴染めなかったと記憶しているが、私の中の
三島由紀夫像は映画俳優・映画監督・舞台役者・舞台監督
など、どのようなことにも精通した「狂気の天才文学者」であり
最高の文化人として位置付けられていた。
中学生で三島由紀夫に興味を持っていること自体が、かなり
大人びた事だったと記憶している。
そんな私には、この日の事件はかなり鮮烈な出来事でしたが
その後の報道を見聞きしても、三島由紀夫が何故このような
行動を起こしたのか中学1年生の私に理解することはできな
かった。
あれから37年が経ち、途中何度か三島由紀夫の死について
見聞きもしましたが、歳を重ねるごとに次第にあの当時三島が
憂いを感じていたことなどについて理解が深まる気がします。
今年は丁度37回忌ということもあり三島の死をテレビなどで
取り上げることが多いようですが、先日も特集されている番組
を見かけましたたが、コメンテーターの鳥越俊太郎氏が「あの
頃は若くてよくわからなかったが、今になって段々と理解できる
ようになってきた気がする」というような事を言っていたが全く
同感です。
(*勿論解らないという次元が全く違うと思いますが、、、。)
あの頃、憧れから背伸びをして三島由紀夫の小説に触れまし
たが、今なら少しは理解して読むこともできるのでしょうが残念
ながら全くその気は起こらない。
やはり格言の如く「青年は老い易い」のだろうか、、、。
2007.11.22
「建物の汚れ」
昨日に続き、世田谷区のマンションへ管理調査報告のための
調査に行って来ました。
このマンションには今月の上旬にも調査でお邪魔しましたが、
建物が複雑な形状で、竣工後の経過年数を考えると汚れが
酷いため、日常清掃や定期清掃などについて詳細な検証を
行うために再調査の実施が必要となりました。
建物汚れの主な原因は次のように分類されますが、この建物
では特に設計によるものと施工によるものが多く、管理の仕様
がごく一般的な建物の仕様で全く工夫の形跡がないために
汚れに拍車をかけているようです。
◆設計によるもの(建物の意匠)
◆素材によるもの(使用されている材料)
◆施工によるもの(汚れ対策が配慮された納まりなど)
◆立地によるもの(地域特性や周辺環境など)
◆その他 |
現在の管理業者からは汚れを対策する新たな提案もなく放置
されており、状況はますます深刻化の一途を辿っていますが、
建物汚れは劣化の原因となることもありますから、時間の問題
で折角の洒落たデザインの建物が台無しになってしまう可能性
もあります。
問題が顕在化しているにも拘わらず、何も提案できない管理
業者は職務上の責任を放棄しているのと同様ですが、今回の
調査に基づき今後の管理方針が提示され、一日も早く管理の
軌道が修正されることを祈ります。
2007.11.21
「街が子供を育てる」
府中市の大規模マンションで管理に関する現地調査を実施しま
した。
現状の管理状況チェックを行うサービスとして、すっかり定番と
なった感じの管理調査報告ですが、調査にお伺いした際に受け
るマンションの印象は様々で一見すると管理には直接関係なさ
そうな事でも、より良い管理を考える上で大きな影響力を持つ事
が少なくありません。
今日お伺いしたマンションで印象深かったのは、少子化が取り
沙汰されている昨今としては、中庭や前庭で子供達が遊ぶ姿を
たくさん見かけたことです。
早い夕暮れに時を惜しんで懸命に遊ぶ子供達の姿は逞しく、
危ぶまれているこの国の行方すら頼もしく思えるのでした。
また、子供達を見守る居住者の方々や管理スタッフの方々も
他人に迷惑となる行動や、行過ぎて危険な行動などを見るに
付け我が子同様に注意を促し、場合によっては「叱る」という
場面もありました。
私が子供の頃は当たり前に行われていた、映画「ALL
WAYS
三丁目の夕日」に観ることができる、「街が子供を育てる」という
仕組みがマンションの中には根付いているようでした。
ここを見る限りにおいては、教育の問題も少子化も年金制度も
余り深刻に考える必要性を感じません。
また、本当にすばらしい管理とは、今元気に遊んでいる子供達
が大人になった時、自分もここで暮らし子供を育てたいと願う
「ふるさと」のようなマンションとする事ではないかとも考えるの
でした。
2007.11.17
「アフターは後ろ向き???」
新宿区のマンションで共用部チェックの実施により、分譲会社へ
補修を依頼した24ヶ月定期点検の補修工事の完了確認に
立会いました。
このマンションを施工したのは、日本を代表するスーパーゼネコン
ですが、小さな補修工事も丁寧に対応する姿は「当然」と言って
しまえばそれまでですが、やはり「さすが」だなと思わせるものが
ありました。感謝です。
橋や道路、ダム、大規模商業施設などが建設工事に携わる人達
にとって花形だとすれば、ファミリーマンションの補修など面倒な
だけで、ある意味では陽の当たらない仕事かもしれません。
しかし、マンションの維持管理にとって24ヶ月目の定期点検に
基づく補修はターニングポイントとも言うべき大切な業務です。
こんな仕事にこそ、「生き甲斐」や「遣り甲斐」を感じる人が増えて
ほしいものですが、マンションを造り売る側の人達がアフターサー
ビスは後ろ向きの業務であるという意識が根本的に変わらないと
難しいかもしれません。
2007.11.12
「ガルルルル...」
風邪をひいてしまった。
常々は元気なので、少々具合が悪いだけでも大袈裟に感じて
しまうのですが、驚くべきことに食欲が余りない。
本格的に風邪をひいたのは7年ぶり位だろうか。
今年は例年に無く風邪の流行する時期が早いようですが、イン
フルエンザの予防接種は済ませましたが、普段気を付けている
手洗いとうがいの励行が疎かになっていたようです。
この冬も大流行の兆しのあるインフルエンザですが、手洗いと
うがいの励行が予防の基本です。
基本を忘れるとトラブルが起きるのは全ての事に通じる鉄則です。
さあ、「ガルルルル....」で元気にがんばりましょう。
2007.11.07
「何でこうなるの?」
千葉県市川市で建設中の45階建タワー型マンションで、柱の鉄筋
が128本も不足していたことが明らかになりました。
施工業者はスーパーゼネコンを含む5社のJV(共同企業体)で、
これらが事実であることを認め、予定通りの工期内で設計通りの
強度になるよう補修工事を行う方針であると報じられました。
つい先日、耐火材の性能偽装を行っていたことが明るみとなった
ばかりですが今度は絶対にあってはならないことが、現場で起こって
しまいました。
このごろのニュースは食品の賞味期限や消費期限、生産地の偽装
といったことをはじめとした、嘘やごまかしに端を発する事件が連日
報道されていますが、業界のリーダー的な存在である企業や老舗が
関わっているケースが多く、内部告発によって明るみになる傾向が
あるのも残念な話です。
この国で、今何が起こっているのか詳しいことはわかりませんが、
『何でこうなるの?』という思いがあります。