中古マンション購入時、チェックしたい「民泊」の規定
購入を希望するマンションで「民泊」が行われているかどうか、気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
投資用に購入する方などは、気にならないかもしれませんが、自分たち家族が安心して暮らすための住まいとして購入される方には、気になるところかもしれません。
深夜に騒音で悩まされたり、ゴミだしのルールが守られないなど、マンション内トラブルに発展する可能性があります。特に、不特定多数の方が敷地内を出入りするので、セキュリティを重視してマンション購入を検討している方にとっては不安も大きいでしょう。
他にも、共用部のゲストルームを民泊に利用されてしまい、自分たちの好きな時に全く使えない、なんてことにもなりかねません。
中古マンション物件見学の際、民泊は見破れる?
物件見学時、そのマンションで民泊が行われているかどうか、確実に見抜くことは難しいでしょう。
ですが、ちょっとしたところで気がつくことができるかもしれません。
例えば、エントランスまわりにキーボックスがたくさん掛かっている物件。民泊の際、鍵のやりとりによく使用されるのが、ナンバー式のキーボックスです。この中に、部屋の鍵(つまりマンションエントランスの鍵)が入っています。
民泊ゲストはエントランスの周囲(敷地のフェンスに掛けてあることも)に掛けてあるキーボックスから鍵を取り出し、その鍵でマンション内に入ります。
エントランスに入るための鍵が入っているため、エントランス周りに配置することが多いのです。(管理会社や内見のために不動産屋さんが掛けている場合もあります)
また、マンションの管理状況はエントランスをみればわかる、と言われますが、深夜の騒音、ゴミだしなど民泊ゲストへの注意書きなどあるかもしれませんので、掲示版もしっかり見ておきましょう。
確実にチェックするには管理規約、使用細則を
とは言っても、見学で完全に見破ることはできないでしょう。また、今現在やっていなくても、今後、民泊を始めようという方がいるかもしれません。
そこで、確認すべきがマンションの管理規約・使用細則です。民泊についての取り決めが記載されているかどうか、確認が必要です。
もし、規約等に記載がない場合、基準をクリアしていれば民泊開始の届出はそのまま行政に受理されてしまいます。管理規約などで規定されているマンションの場合、民泊開始の届出があっても受理されません。
3月15日より民泊開始の届出が受付開始されますので、規約の改正に向け急ぎ進めているマンション管理組合も多いかと思います。
民泊への対応は、時代のニーズに併せ迅速に対応できるか?安心して入居者が暮らせる環境づくりを考えているか?といった管理組合の姿勢も見て取れるかも知れません。また、生活環境の悪化はそのままマンションの資産価値の低下に繋がります。
中古マンション購入時には、必ずマンションの管理規約までチェックしましょう。