「台風が近づいているけれど、24時間換気の給気口は閉めてもいい?」「雨が入ってきたらどうしよう」と迷っていませんか。
台風などの強い風雨で雨水が吹き込むおそれがあるときは、開閉できる給気口を室内側で一時的に閉める対応ができます。ただし、閉めたままでは十分に換気できないため、風雨が収まったら給気口を開け、通常の換気に戻すことが大切です。
この記事では、台風時の注意点に加え、普通の雨の日の対応や、換気口から水が入ったときの確認ポイントを紹介します。給気口の開閉や換気設備の操作は、お使いの機種の取扱説明書に従ってください。
24時間換気の台風対策を動画で解説!
台風のときに給気口を閉める際の注意点や、通過後に確認しておきたい場所を、住宅診断士が図や写真を使って解説しています。ご自宅の換気口と見比べながら、参考にしてみてください。
24時間換気とは
24時間換気は、室内の空気を継続的に入れ替え、シックハウス対策などのために使う設備です。
2003年7月1日以降に着工した、居室のある建築物には、原則として機械換気設備の設置が義務付けられています。
この記事で主に取り上げるのは、壁の給気口から自然に外気を取り込み、浴室やトイレなどの換気扇で空気を排出するタイプです。給気も機械で行うなど、換気の仕組みは住宅によって異なります。
24時間換気の給気口ってどんなもの?
壁についていることが多く、形状は丸いものや四角いタッチ式のものなどです。排気口と連動してここから空気が自然に入ってくるようになっています。

空気が入ってくるということは外と繋がっているということなので、大型台風の時などすごい大雨のときは、ここから水がポタポタ入ってきてしまう可能性があります。
普通の雨の日や梅雨も、給気口を閉める?
雨が降っているという理由だけで、24時間換気を止めたり給気口を閉めたりする必要はありません。普段は給気口を開けて換気を続け、台風などで強い風雨が吹き込むときに、一時的な対応を考えます。
梅雨の湿気や花粉、冷たい風などが気になる場合も、閉めっぱなしにするのではなく、取扱説明書を確認し、除湿や対応フィルターなど、換気を保ちながらできる対策を検討しましょう。
台風で給気口を閉めるときの注意点
給気口を閉めると、換気扇を回していても必要な空気を取り込みにくくなります。浴室の湿気や調理中のにおいがこもる、玄関ドアが開けにくくなるといったこともあります。
特にレンジフードを使うときは、必要な給気を確保することが大切です。給気口を閉じたまま調理を続けず、取扱説明書に沿って対応してください。24時間換気を一時停止する必要があるかも、機種の説明書で確認します。
換気口から水が入ってきたらどうする?
壁の給気口から雨水が吹き込んだら、開閉できるタイプは室内側で一時的に閉め、タオルや容器で水を受けて床や家具が濡れるのを防ぎます。風雨が強い間は、屋外の換気口を確認しに出ないでください。
水が出た場所や周囲の染みは、写真に残しておくと相談時に状況を伝えやすくなります。換気扇本体から水が落ちる場合は、濡れた機器に触れたり自分で分解したりせず、管理会社・施工会社・メーカーなどへ相談してください。
普通の雨でも繰り返し水が入る、雨がやんでも水が出る、周囲の壁に染みが残る場合は、点検を依頼しましょう。配管の傾きや接続部分などに原因があるケースもあり、給気口を閉めるだけでは解決しないことがあります。
台風通過後の自分でできるチェックポイント
- お風呂の換気扇

- 給気口の周り
- 給気口のフィルター

その他の台風対策
24時間換気以外にできる台風対策についても簡単にご紹介します。
雨対策
●バルコニー床にある側溝の排水口からゴミを取り除いておく
落ち葉や繊維状のゴミにより排水能力が低くなると、バルコニーの形状によっては、水が溜まってしまう恐れも。

●植木やバケツ等、室内に入れる
当たり前と思いつつも、バルコニーの手すりがコンクリート製の住戸などだと、入居後初めての台風などの際には油断しがち。
●雨がかかりそうな位置にある外壁給気口を(室内側で)一時的に閉める
給気口内部にも水返しという止水板がついていることもあるが念のため。ただし通常の天候に戻ったら換気のために開けましょう。
●マンションのピット式駐車場(機械式の地下駐車場)の場合、地下部分を地上に上げておく
通常管理会社から掲示板・チラシなどで通知があります。地下部分が水没する可能性ありますので雨が降り出す前に対応をしておくとよいでしょう。
風対策
●24時間換気システムを一時停止する(説明書を確認)
強い風雨のときに、一時停止などの対応を案内している機種もあります。換気扇を止めればすべての開口部が閉じるとは限らないため、給気口の開閉と換気設備の運転は分けて確認してください。天候が落ち着いたら、取扱説明書に従って通常の換気に戻します。

●室内のドア類をしっかりドアストッパーなどに固定
玄関ドアや窓を開けた瞬間に、ものすごい勢いでドアがと閉まることがあり、大怪我をするおそれもあるので、強風の日のドアは常に閉めておくか、開けておくならしっかりストッパーに固定するなど注意しましょう。
●ガラスの飛散防止フィルム施工
万が一の飛散物でガラスが割れてしまっても、破片が飛び散りづらいメリットが。台風対策だけでなく紫外線カット・赤外線カット・防犯性向上などの性能を備えたフィルムもあるため建物にあったものを選びましょう。

●窓の施錠をする
強風の場合は施錠していないと空いてしまう可能性も。すきま風の侵入や音の防止にもなります。
大型台風や「何十年に一度の大雨」が毎年のようにやってくる昨今、災害への備えや被災後の住宅メンテナンスの重要性が高まっています。
台風や強風、豪雨の後は、漏水などの思わぬ不具合が見つかりやすいタイミングでもあります。
落ち着いた頃、ご自身で建物まわりをチェックしてみてはどうでしょう。おかしいな?と思う箇所やご自身で判断のつかない箇所については、建物のプロ、ホームインスペクター(住宅診断士)に相談してみてください。
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