フルリノベマンション = 絶対安全? 隠れた施工不良に要注意!

中古住宅市場が盛り上がりを見せる中、リノベーション済み物件の購入を検討している方や、これからリノベーションを行うことを前提にリフォーム前の物件を内見予定の方がたくさんいらっしゃるかと思います。

いま、中古マンションの「専有部」をフルリノベーションした フルリノベマンション が人気を集めています。専有部とはマンションのお部屋内を指し、きれいな内装、最新の設備の上に新築マンションよりも割安となると、非常に魅力的に感じられます。けれども、ここで注意が必要です。

中古マンションのホームインスペクション(住宅診断)を行うと、見えないところでマンション全体の配管や構造に経年劣化や施工時の不具合が見つかることが、残念ながらよくあります。専有部がどんなにきれいにリノベーションされていても、もし配管や構造を適切に維持できないような状況にあれば、そのマンション自体の寿命が期待できない、ということになります。

マンション全体の配管や構造のことを、専有部に対して「共用部」といいます。中古マンションを購入する際には、専有部だけでなく、共用部のチェックも欠かせないのです。今回は重要な構造部分である鉄筋コンクリートの施工不良についてご紹介いたします。

鉄筋コンクリートの施工不良には、どんなものがある?

マンションの構造部分である鉄筋コンクリートの施工不良は、やはり築年数が古くなればなるほど多く見られるというのが、ホームインスペクションを行っていての実感です。

鉄筋の露出
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これは専有部の天井内部にあるコンクリート表面の様子です。コンクリート内部に見えるのは鉄筋で、表面が錆びているのがわかります。この部分は室内のため雨などはかからず、著しい錆には至っていませんが、そもそもこのように鉄筋がコンクリート表面に近いことは、かぶり厚不足という施工不良と言えます。耐火性能にも関わるこのような不具合は、他の場所でも起きている可能性があると考えたほうがよいでしょう。

ジャンカ

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コンクリートを施工するときには型枠の中にドロドロのコンクリートを流し込むのですが、型枠の中でコンクリートが十分に行き渡らない写真のような状態を「ジャンカ」といいます。通常であれば施工中に適切な補修を行うのですが、このように補修されずにそのまま残っていることがあります。

手づくりだからこそ、ミスも発生

マンション=鉄筋コンクリート造、というくらい、マンションの構造のほとんどが鉄筋コンクリート造となっています。固くて重く、耐火性能も高い石のような印象の鉄筋コンクリートですが、実際の施工は手づくりで行われており、それゆえにこのようなミスや不具合も起こりうるのです。
契約前に建物全体の構造をチェックすることは現実的ではありませんので、コンクリート面は専有部の床下や天井裏を覗いて確認するしかありません。ただ、そこから全体の状態を推測するだけでも、購入の判断材料としては有用な情報になります。
こういった確認をプロに任せることもできます。ホームインスペクター(住宅診断士)は、住宅の売買時に建物のコンディションを確認し、一般の方向けにわかりやすく報告するプロフェッショナルです。ご不安な方は、ぜひホームインスペクターの利用をご検討になってみてはいかがでしょうか。

第三者のプロ(ホームインスペクター・建築士)がしっかりチェック!

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