春の嵐がシロアリを呼ぶ?連鎖被害で危ぶまれる耐震性

  • Update: 2018-03-19
春の嵐がシロアリを呼ぶ?連鎖被害で危ぶまれる耐震性

今年は度々、豪雨、強風で交通機関の乱れ、大雨で道路の冠水、花粉の大量飛散などさまざまな影響がありました。同時に一気に暖かくもなりましたが、急な温度上昇で思い出すのが「シロアリ」。
毎年ゴールデンウィークを迎えるころ、「家の周りを急に羽蟻が飛び始めた」なんてお問い合わせを多数頂きます。このシロアリ、実は今の時期の春の嵐と無関係でもないのです。

危険なのは床下とは限らない

通常、シロアリというと床下での被害をイメージされる方が多いかと思いますが、シロアリは湿気のある木部を好むので、床下でなくても外壁のヒビや屋根の破損からの雨水が浸入すれば、そこに集まります。

 

例えば、外壁からのヒビ割れ、雨漏りで階段の梁がシロアリに食われてスカスカの状態になると、大きな不具合になりかねません。

こちらの写真は、外壁からのヒビで雨漏り、その湿気にシロアリが呼び寄せられ、梁が腐食してしまっています。
雨漏りで階段の梁がシロアリに食われてスカスカの状態

嵐の過ぎ去ったあとは要注意!雨漏りがまねく、シロアリ被害

雨漏りは外壁や屋根裏、バルコニー下といった普段目にしない部分で起きているため、雨漏りに気がつかず放置してそのまま木部が腐食、それが原因で深刻なシロアリ被害に繋がるのです。

雨が降っていたときは気にしていたけど、降らなくなってそのまま忘れてしまい、シロアリのシーズンになって被害に気がつく、なんてケースも。

こちらの写真は屋根裏のリフォーム工事中のもの。仕上げの壁を剥がしたところ、シロアリの被害が確認されました。リフォーム工事中に思わぬところからシロアリや雨漏りなどの被害が発覚し、当初予定したリフォーム代金に修繕費が上乗せされることも珍しくありません。リフォーム工事中に発覚した壁内部の雨漏り

シロアリの耐震性への影響は思いのほか大きい

シロアリの恐ろしさは震災で木造住宅が倒壊する度に取り沙汰されますが、特に顕著だったのが阪神淡路大震災での調査でした。

神戸市東灘区で全壊した住宅の9割でシロアリ被害・腐朽が確認され、一方で半壊にとどまった住宅でシロアリ被害・腐朽を確認できたのは1割にも届きませんでした。いかにシロアリが木造住宅の強度を低下させるかを伝えるものでした。

住まいは天候など外部環境の影響を大きく受けますが、早期点検・修繕しないと、不具合が不具合を呼び、このような事態を招きかねません。ぜひ今のうちに点検をして、雨漏り箇所があれば早めに修繕しておきましょう。