築地市場からあなたの家に?ネズミや小動物がもたらす被害

  • Update: 2018-09-28
築地市場からあなたの家に?ネズミや小動物がもたらす被害

いよいよ10月6日に迫った築地市場の閉鎖。その閉鎖にともない、市場にいた大量のネズミが周囲へ逃げ出すだろうと言われます。

東京都も駆除に乗り出すなどの対策に追われていますが、近隣にお住まいの方は、不安を抱えているのではないでしょうか?

ネズミの住まいへの被害というと、「カサカサうるさい!」「糞が落ちている!」等を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、それだけではありません。

外から病原菌やダニやノミを持ち込んでくる可能性があります。アレルギー等、人体に悪影響を及ぼすこともあるのです。

また、ネズミだけでなく、実は知らないうちにさまざまな動物が家に棲みついていることがあります。

ネズミやゴキブリなどの小さいものから、コウモリやハクビシン、アライグマまで・・・。

基本的な対策としてはもちろんその「侵入口をふさぐ」ことですが、そもそもどこから入ってくるのでしょうか?

今回は、ホームインスペクター(住宅診断士)が、ネズミなどの動物を家に入れないための対策を実例とともにご紹介します。

知らない間に二世帯?床下に棲みつくケース

中古戸建てやご自宅のホームインスペクション(住宅診断)で床下を点検する際、小動物に遭遇することはしばしばあります。

床下は、屋根裏と同様に生活している上で目の届かない場所なので、知らず知らずに小動物が棲みついている可能性が高い場所です。

床下換気口から入ってくるケースもあります。もし換気口がついているようであれば、このような空気を通すメッシュなどのカバーを取り付けてもらうといいでしょう。

床下換気口にメッシュのカバーをまた、リフォームを行った中古戸建てでたまにみられるのが、このような基礎の隙間です。

リフォームでできた隙間がネズミの侵入口に床下に潜って撮影したものですが、基礎と土台の間に隙間が空いており、外の光が差し込んでいます。

もともとリフォーム前は水回りで、ここは以前は配管が通っていた場所です。既に配管は撤去され本来なら、埋めなければならないところが埋められていませんでした。

このような小さな隙間からも小動物は入ってきます。

樹木の枝が屋根にかかっている家は要注意

小動物は地上だけからくるとは限りません。

樹木を伝って屋根から入ってくるケースが多いので、樹木の枝葉が大きく屋根にかかっているような場合は、要注意です。橋が架かっているようなものです。

では、屋根のどこから入ってくるのでしょうか?

注意すべきは、瓦の隙間。本来、屋根に瓦を敷く際、間に漆喰を詰めるのですが、例えば母屋と下屋のつながった部分のように、高さの違うつなぎ目の部分は、その漆喰が経年劣化により取れてしまい、小動物の入り口になってしまうのです。

瓦の隙間から小動物が屋根裏に屋根から屋根裏に動物が入ってきた際に問題になるのが、その糞です。

ネズミはさまざまな移動先で、悪く言えば、そこらじゅうで糞をしますが、問題なのは近年、都内でも目撃されるハクビシン。

場所を決めて糞をする習性があるため、その糞の重みで天井が傷んだり、天井に染みができてしまったりします。

実際に、ホームインスペクターも大量の糞の重みで、天井のダウンライトが下がってしまったという事例に遭遇したことがあるそうです。

ダウンライトを外して見ると、大量の糞がどさっと落ちてきたとか・・・。

まさかの!動物の糞で建物の耐久性がダウン

先程も挙げたように、樹木の枝葉から屋根に飛び移るケースですが、侵入しないまでも被害が出る可能性があります。

要注意なのが「雨どい」です。雨どいは本来、屋根を流れる雨水を集めて地上に流すためのもの。

樹木を伝って飛び移った動物がこの雨樋に糞をして、詰まらせてしまうのです。

この雨樋が詰まってしまうと、雨水が建物内部で溢れ出し、徐々に木部を腐らせてしまいます。

湿った木材はシロアリも呼び、木部の腐食が更に進む可能性も。このままでは建物の耐久性を落としてしまいます。

発見が遅れると大がかりな工事が必要になり、費用も掛かってしまいます。


まさか動物のせいで大事な住まいの耐久性が落ちたり、思わぬ工事費用の出費に繋がるなんて・・と思う方も多いでしょう。

対策としては先に挙げたような侵入口を作らないこと。

また、もし動物の気配があったら、なるべく早く駆除してもらい、建物の被害を最小限に留めましょう。

日頃から建物の点検をご自身で定期的に行っていれば、ささいな変化にも気が付きやすいものです。とはいえ、屋根裏や床下に侵入しての調査は危険が伴うことも

アフターサービスや保険が切れるなどの大きな節目だけでも、建物のプロ、ホームインスペクター(住宅診断士)に見てもらうことをお勧めします。