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戸建て・新築マンションの内覧会で見つけた 防犯設備の不具合

  • Update: 2019-12-17
戸建て・新築マンションの内覧会で見つけた 防犯設備の不具合

年末から年度末にかけて、新築マンションや戸建て住宅の内覧会・お引渡しが増えるシーズンになります。

内覧会 では住宅設備の説明や使用方法を聞いたり、キズや汚れ等のチェックを行ったりとやることがたくさん。そんな中で、実際に建物が性能的にしっかりと出来上がっているかどうか、見落とすことなくチェックをすることはなかなか難しいものです。

今回はさくら事務所の新築マンションや新築一戸建ての内覧会(竣工検査)立会いで、ホームインスペクターが見つけた『見落としがちなお住まいの不具合』の中から、住まいの防犯対策に直結する『窓まわり』の防犯設備の不具合についてご紹介します。

下部サブロック

窓の防犯対策で代表的なのが、窓の下部に設けられた「下部サブロック」と呼ばれる防犯対策です。

この「下部サブロック」があることで、窓からの侵入などに対しての二重の防犯対策が講じられていることになりますが、その施工方法を誤るとせっかくの対策が意味がないものになってしまいます。

ちなみに、下の画像のような施工が正しい状態。

窓が開かないように、ストッパーが機能していることが分かりますね。

取り付けが間違っている状態とは

下の写真を見ていただくと、「下部サブロック」の出っ張りの向きが逆になっています。このような状態だと、窓を開けたり閉めたりしているうちに、「下部サブロック」が取り付けられていないもう一方の窓にストッパーが押されてしまい、窓が簡単に開けられてしまいます。

このままの状態で窓をスライドさせてみると、

窓に押されたストッパーは全く本来の役割を果たしていません。これではせっかく講じた防犯対策も台無しです。

窓の面格子

面格子は、窓から住戸内に不正に侵入されにくいよう、戸建て住宅の1階部分の窓や、マンションの共用廊下や1階共用部分などに面した窓に取り付けられていることが多いです。

窓のサイズにピッタリ合って、一見きちんと取り付けられているように見えますよね。

しかし、ゆっくり引っ張ってみると……

この通り!面格子が取れてしまいました。
引き渡し前の内覧会で見つけたのでよかったのですが、このまま引き渡しを受けていたら?
地震などの繰り返しで突然面格子が落ちたり、または、不法侵入されてしまったかもしれませんね。

泥棒は入りやすそうな家を下見するところから始めると言います。
玄関・窓の施錠有無や、上記のような面格子の固定状況などをこっそり観察しているのです。

戸建て住宅だけでなく、マンションにおいても居住者を装って、オートロック解除時にマンションのエントランスから共用部分に侵入(外階段や駐車場からよじ登って侵入するケースも!)し犯行におよぶケースも報道されていますので、こうした防犯設備の確認は、マンション・戸建てなど建物の種類を問わず非常に重要です。

なお、上記の写真は新築マンションの内覧会のときのものですが、このまま引き渡され、固定不良に気づかないままでいる物件があるかもしれません。
中古マンションの契約を検討している方も、念のために一度確認しておくと安心です。
一度は必ず面格子を手で触れ動かし、施工不良・欠陥がないか?泥棒が容易に入れない状態かどうか?をチェックしておきましょう。


購入したマンションや戸建て住宅にはどのような防犯対策が講じられているか把握し、しっかり施工されているか、実際に動かしてみて機能しているかどうか確認することがポイントです。

一見問題が無いように見えて、実は…という不具合の中には、きちんと指摘すれば簡単に直していただけるものも少なくありませんので、しっかりチェックしたいポイントです。

特に防犯に関するものは、その後の新生活を危険にさらしてしまうこともあるので、内覧会時のチェックポイントに加えていただけると幸いです。

本来備わっているはずの防犯機能や設備がきちんと施工されているかどうか、内覧会で確認をしましょう。