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【インタビュー|村松 諒一】
「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」自分の根っこにある言葉です

さくら事務所には数多くのホームホームインスペクター(建築士)が所属し、日々ご依頼者様のもとへお伺いしています。その現場では単純作業とはいかない、人と人とのやりとりが発生するもの。ホームインスペクターが目指していくべき「理想像」を具体的に描きやすいように、ご依頼者様のアンケート結果等を踏まえて、特に素晴らしい評価が目立った方を「月間MVP」として表彰。その担当者が日々心がけていることなどを全員で共有しています。


村松 諒一

一級建築士
一級建築施工管理技士
既存住宅状況調査技術者
日本ホームインスペクターズ協会 公認ホームインスペクター

設計事務所にて2年半、設計・工事監理に従事。施工会社にて、戸建て・集合住宅・テナントビル等の施工管理に従事。
2022年に独立、設計事務所を開設し、さくら事務所に参画。


実際のアンケートではどんな評価をいただいたのかご紹介します(抜粋)

・受付から実際のインスペクションも含めて、親切・丁寧であった。技術をもったプロがただ調査をするだけでなく、質の良いアドバイザリーサービスも提供していると感じた。

・資格、経験ともに非常に豊富なプロが対応してくれている上に、実施する作業の説明、作業しながらの解説も非常によかった。些細なことも教えてくれるので検査時間が楽しく、良い勉強になった。

・検査だけでなく、コーチングを合わせて受けている感覚があり価格以上のサービスを受けられたと感じられた。

・さくら事務所さんのホームインスペクションの実施と指摘箇所に対する修正履歴があることが、物件に対する信頼度の向上につながった。

村松 諒一インタビュー

MVPおめでとうございます、そしていつも本当にご活躍いただいてありがとうございます!

ありがとうございます!

「物件に対する信頼度の向上」と「コーチング」というキーワードがポイントになるんじゃないかなと思ってるので、そのあたりについてお話を伺わせてください。
ホームインスペクターはコミュニケーション部分も重要だと思います。村松さんが依頼者の話を聞く時に心がけている事はありますか?

自分の話をすることですかね。
お子さんがいらっしゃる方だったりすると、自分も子供がいますよ、という感じで自分のプライベートの話をしたりします。

ちなみにそれは何故でしょうか?

やっぱり私の事を知らないとご自分の事も話してくれないだろう。という想いがあるので、相手を知るためにはまずは自分から!という感じです。

プライベートな部分って人によってはなかなか出しづらい方もいらっしゃると思うんですが、どのあたりまでお話されるんですか?

あんまり隠さず、聞かれた事には答えちゃう性格なので、あまり線引きなんかは考えたことないですが、家の場所とかはしゃべっちゃいますね(笑)

わりとプライベートな情報ですね(笑)そうやって話をすることによって相手も自分を出しやすくなるという感じなんですかね

そう、だと思っています。

そのうえでなのかも知れませんが、逆に「聞くこと」相手の事を知るという点で、よくする質問はありますか?

ホームインスペクターとしては「何か気になることありますか?」は口癖のように良く出ますね。
話をしていて少し間があったりした時に、何か聞きたい事があるんじゃないかな?と感じる事があるので、質問しやすいようにという意味でもお声かけしています。

調査中にもコミュニケーションを取っていた方が相手の事を知れる

作業しながらの解説も良かったというコメントがありましたが、調査しながら解説する感じなんですか?
状況によって違いますが、こちらのコメントを頂いたご依頼者様は調査中に一緒に付き添って見学されていた方だったので、今何を見ているかといった説明や、こういう風に造っているからこうなっているんですよという感じで実際に見ながらお話をしています。

最後にまとめて結果報告ではなく、途中途中で解説するのは何でですか?

やはり、調査中にもコミュニケーションを取っていた方がその方の事も知れる気がしますし、最後にまとめちゃうと聞きたい事を聞けなかったりするかなと思うので、出来るだけ途中でもお話するようにしています。

確かにホームインスペクションの数時間の中で聞きたい事あったけど忘れちゃったみたいな事もありますもんね。

不具合の指摘だけではなくて、住まい方のアドバイスもする

コーチングという言葉をアンケートで見かける事は珍しいなと思ったのですが、思い当たることってありますか?

手洗器の水圧の調整の方法だったり、建具が扉ぶつかってしまう箇所に涙目クッション材をつけるといいですよ、とかですかね?

不具合の指摘だけではなくて、住まい方のアドバイスをするという感じですか?

そうです、指摘事項以外でも報告する時には「こうした方が使いやすい」といったアドバイスも添えるようにしています。

最初の就職先はスポーツインストラクター、大学時代にはサッカーのコーチもしていた

村松さんは、今お話していてすごく自然体だなと感じるんですけど、人と話す、聞くという事について、こうして自然に出来るっていう事自体がすごいスキルだと思うんですが、これまでの経験や勉強、もしかしたら練習?みたいな部分だったり何か心当たりありますか?

一番最初に就職したところで、スポーツインストラクターをやっていたんです。
お客様の前でエアロビのインストラクターをやっていたり、プールで泳ぎを教えたりしていたので、その時の経験は活きていると思いますね。

そうなんですね!スポーツインストラクター時代にはどういう事を意識してやってたんですか?

楽しませることを一番に考えていました。

スポーツインストラクターの仕事に就く前からそういった事が得意だったんですか?

もともと人前に出るものそんなに嫌いじゃないのと、大学の時はサッカーのコーチとかもしていたことがきっかけです。

「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」自分の根っこにある言葉です。

村松さんは元々現場監督をされていて現場の経験も豊富なのに、積極的に色々ご質問いただく方だなという印象があって、その姿勢は見習いたいと思うんですが心がけている事ってありますか?

「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」ですかね、自分の根っこにある言葉です。

現場監督時代もそういうスタンスというか、分からない事はすぐ聞く!といく事を徹底されていたんですか?

そうですね、分からない事は誰にでもすぐ聞きます。
現場監督は小僧でも現場に放り込まれるので(笑)
職人さんに助けてもらったり色々聞いて仲良くなって、それでまた聞きやすくなって…というサイクルが出来てくるので、分からない事を聞くという事は別に嫌じゃないですね。

実はさくら事務所の工事中インスペクションでやりとりさせていただいている現場の監督さんからも「村松さんってすごくいい人ですね!」という連絡があったりするんですよ。
第三者として調査に行くホームインスペクターって施工会社からすると偉そうに見えたりそういうイメージ持たれる事もあるんじゃないかなと思うんですが、村松さんみたいに自然に質問したりしながら接している事で現場の方からも信頼されるんでしょうね。

さくら事務所ではホームインスペクターの研修制度を設けており、研修後でも事例を共有出来たりベテランのホームインスペクターにいつでも質問出来る仕組みを用意しています。

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