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さくら事務所関西
現役ホームインスペクターが語る🌸
現場のリアルとやりがいとは?

さくら事務所は、ホームインスペクションを誰もが当たり前に利用できる社会の実現を目指し、全国でサービスを提供しています。
関西、北海道、福岡では、それぞれ加盟店の仲間たちがサービスを展開中です。
関西エリアでは、「ユニオン設計株式会社」が「さくら事務所関西」として運営を担っています。

今回は、さくら事務所関西でホームインスペクションを手掛ける「ユニオン設計」の現役インスペクターにインタビューを実施しました。
現場のリアルな声やこの仕事の魅力、やりがい、さらには未経験者へのアドバイスまでたっぷりとお届けします!
「ホームインスペクションってどんな仕事?」と気になっている方は、ぜひご覧ください。


青倉 要(あおくら かなめ)

1979年9月29日生まれ(45歳)

二級建築士

大学の建築学科を卒業後、住宅メーカー(HM)で営業職を経験。

その後、工務店勤務を経て独立し、現在は奥様(同じく建築士)とともに自営されています。

2023年1月にユニオン設計に参画し、夫婦の建築士としての経験を活かして活動中。


経歴について

―― Q:ご職歴を教えて下さい。

青倉:

以前はハウスメーカーで営業をしていました。

私は建築系の学校を卒業し、二級建築士の資格も取得していたのですが、営業職に就いていたため、設計に関わる経験はあまりありませんでした。

それでも、将来的には設計事務所を立ち上げたいという夢を抱きながら、営業の仕事を続けていました。

その後、営業しか経験がない状態で設計事務所として独立しました。

右も左もわからない中でスタートしましたが、設計の勉強をしたいという強い思いがあり、現場を知るために検査業務などのお手伝いをさせていただく形でスタートを切りました。

―― Q:営業から設計事務所へ独立したきっかけは何ですか?

青倉:

もともと「いつかは設計の仕事をしたい」という思いがありました。

そして営業を辞めるタイミングが訪れた際に、一度工務店に入って設計を学ぼうとしましたが、その職場が自分に合わず、思い切って独立することにしました。

勉強だけに時間を費やすよりも、実際に自分で始めてしまったほうが早いと考えたのです。

ユニオン設計にジョインする前は営業職や独立した設計事務所での経験が中心でしたが、設計に関わる幅広い知識を吸収するために、こちらでの仕事に挑戦することを決めました。

―― Q:さくら事務所関西・ユニオン設計にジョインしたきっかけは何でしたか?

青倉:

本当に偶然のきっかけでした。

インターネットでたまたまさくら事務所関西・ユニオン設計の求人を見つけて応募したんです。

誰かからの紹介というわけでもなく、さくら事務所関西・ユニオン設計やさくら事務所のこともその時初めて知りました。

私はこれまで設計営業しか経験がなく、現場についてはほとんど知識がありませんでした。

「現場のことを学びたい」という思いが強く、それが応募の理由でした。

現在は、ホームインスペクション業務を通じてたくさんのことを勉強させていただいています。

また、設計業務については、以前勤務していたハウスメーカーから仕事をいただきながら進めています。

さらに、他社から申請関係の手伝いを依頼されることもあり、いろいろな経験を積みながら日々成長していると感じています。

ホームインスペクション業務について

―― Q:ご自身のお仕事を続けながらホームインスペクション業務にも取り組まれていますが、お仕事のバランスについて教えてください。

青倉:

仕事のバランスは時期によって変動します。

繁忙期にはスケジュールが重なることもあり、その際にはどちらを優先するかを判断する必要があります。

基本的には、先に入った予定を優先するようにしていますが、調整ややり取りが必要になる場面は多いですね。

―― Q:ホームインスペクション業務を始めて、大変だったことはありますか?

青倉:

正直、すべてが大変でした。

これまで現場の経験がなかったので、完全にゼロからのスタートでした。

最初は代表の大森さんの横についていただき、現場で一から丁寧に教えてもらいながら進めました。

―― Q:ホームインスペクションを始められてどれくらい経ちますか?

青倉:

現在で約2年になります。

主に工務店さんからの依頼で行う現場検査を担当しています。

いわゆるBtoBの業務が中心で、BtoC向けのホームインスペクションにも携わり始めました。

―― Q: ホームインスペクションの業務では、どのような研修を受けられましたか?

青倉:

まず座学の研修を受け、その後、大森さんと一緒に現場に出て、BtoB(施工会社からの依頼)の業務を学びました。

また、BtoC(一般のお客様向け)のホームインスペクションについては、専門のインストラクターの方に教えていただきました。

BtoCの研修は大森さんではなく、専任の方からの研修が中心でした。

研修は、例えば戸建て用の研修があれば、それとは別にマンション用の研修があるなど、物件の種類ごとに分かれて進められます。

―― Q:これまでの業務で印象的なエピソードはありますか?

青倉:

BtoBでは、比較的緊張することなく作業に集中できます。

一方、BtoCでは、ご依頼者様や工務店の方が現場にいらっしゃることもあり、コミュニケーション能力が非常に重要だと感じました。

中立的な立場で双方に配慮しながら進める必要があり、その点が特に難しいと感じています。

印象的なエピソードとしては、ホームインスペクションを始めるまで床下に潜る経験がなかったのですが、初めて床下に入ったときに酸欠になりそうになったことがあります。

防塵マスクをつけて作業するのですが、慣れていなかったため、息がしにくく非常に苦労しました。

「床下に入るのってこんなに大変なんだ」と実感した瞬間でした。でもすぐに慣れました。

―― Q:ホームインスペクションをされていて、楽しいと感じるところはありますか?

青倉:

私自身、これまで経験がなかったことばかりに挑戦しているので、全てが新しい学びで常に楽しいです。

今までやってきた仕事の延長ではなく、新しい世界に足を踏み入れている感覚が刺激的です。

―― Q:ホームインスペクションを通じて、生活スタイルや考え方に変化はありましたか?

青倉:

考え方が大きく変わりましたね。

特に設計の仕事でお客様と打ち合わせをする際、説明の仕方が変わったと感じます。

以前は「今だけ良ければ」という視点で説明することが多かったのですが、ホームインスペクションを経験したことで、将来を見据えた説明ができるようになりました。

例えば、「この選択は良いと思いますが、将来的にはこういった視点も考慮しておいた方が良いですよ」といったアドバイスができるようになり、長期的な目線で設計を担当しているお客様に提案できるようになったのは大きな成長だと思います。

―― Q:設計とホームインスペクションの両方に取り組む中で、どう感じていますか?

青倉:

設計をやりながらホームインスペクションを学び、同時にホームインスペクションを通じて設計の新しい視点を学ぶという、まさに両方が影響し合う形で成長していると感じます。

それぞれが別の仕事のようでありながら、互いに補完し合う部分が多いので、とても充実しています。

さくら事務所関西・ユニオン設計

―― Q:さくら事務所関西・ユニオン設計での経験を通じて、今後の目標や将来的に目指している仕事のあり方はありますか?

青倉:
以前から変わらず思っているのは、「地域の町医者」のような設計事務所をつくりたいという目標です。

地域に根ざし、親しみやすく、どんな小さなことでも気軽に相談してもらえるような存在になりたいと思っています。

私はスペシャリストではなく、ゼネラリストを目指しています。

設計だけでなく、現場のことも理解し、ホームインスペクションを通じて得た知識を活かして、「ここはこう改善した方がいいですよ」といったリフォームや小さな相談にも対応できる設計事務所を目指しています。

お客様にとって、頼りになる身近な存在でありたいという思いが常にあります。

―― Q:さくら事務所関西・ ユニオン設計の雰囲気はどうですか?

青倉:

とても良いと思います。

大森さんはとても魅力的な方で、明るく楽しい雰囲気を作ってくださっています。

以前、別の設計事務所に少しだけ入った経験がありましたが、そこでは雰囲気が合わなかったため、「次はどんな人と仕事をするのか」をしっかり見極めたいと思っていました。

面接で大森さんにお会いして、一目惚れするような気持ちになり、「ぜひ一緒に仕事をさせてほしい!」とその場でお願いしました。

また、大森さんを支える星野さんも素晴らしい方で、お二人のバランスがとても良いと感じています。

そうした雰囲気が、さくら事務所関西・ユニオン設計の良さを引き立てていると思います。

自分らしい働き方とは

―― Q:青倉さんが考える、自分らしい働き方とはどのようなものですか?

青倉:

自分らしい働き方については、正直まだ模索中です。

現状、定休日をしっかり取れていないのが課題ですね。

設計の仕事ではお客様との打ち合わせが土日に集中しがちですし、申請業務は平日に役所が開いているタイミングで行う必要があります。

また、ホームインスペクションもスケジュールがまちまちなので、定休日を決めるのが難しい状況です。

そのため、現時点では1日の中で少しでも休む時間を作るようにしています。

例えば、早めに業務を切り上げて息抜きをするなど、短い時間でリフレッシュする工夫をしています。

私自身、お酒が好きなので、お酒を飲みながらリラックスする時間を作ることが息抜きの一つになっています。

会社員ではない分、自分でスケジュールをコントロールできるのは大きなメリットだと感じています。

プライベートと仕事のバランスを見ながら、自分に合ったペースで仕事ができていると思います。

今後はもっと休みを取りやすい環境を目指していきたいですね。

―― Q:今後もホームインスペクションの業務を続けていかれる予定ですか?

青倉:

はい、続けていきたいと思っています。

設計事務所の業務と並行しながら、ホームインスペクションにも取り組んでいく予定です。

それぞれが補完し合う部分が多いので、両立しながら学びを深めていければと考えています。

―― Q:インタビューを通じて感じたこと、またご自身が考えることがあればお聞かせください。

青倉:

私は現在BtoBの業務が中心で、BtoCのホームインスペクションはこれからチャレンジする分野です。

また、ずっと現場監督をしていたわけでもなく、先輩方と比較すると設計の深い実務経験があるわけでもありません。

そのため、「勉強する感覚で始めた」というところが、もしかしたら皆さんと違うケースかもしれません。

それでも、未経験から挑戦できるというのは、自分自身でも実感していますし、研修制度がしっかりしているおかげで多くのことを学べています。

一緒に研修を受けた方の中には、木造住宅の経験がないゼネコン出身の方もいらっしゃいました。

そのような異業種からの挑戦でも問題なくスタートできるのは、この仕事の大きな魅力だと思います。

―― Q:未経験からでも始められると聞き、とても参考になりました。

青倉:

そうですね。

私も最初は業界について全然知らない状態で始めましたが、やってみて学ぶことが多いと感じています。

これからも新しい経験を積み重ねていきたいです。

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