さくら事務所関西
ホームインスペクターのリアルに迫る🌸
プロならではの視点や、日々の業務に込められた想いとは?

さくら事務所は、ホームインスペクションを誰もが当たり前に利用できる社会の実現を目指し、全国でサービスを提供しています。
関西、北海道、福岡では、それぞれ加盟店の仲間たちがサービスを展開中です。
関西エリアでは、「ユニオン設計株式会社」が「さくら事務所関西」として運営を担っています。
今回は、さくら事務所関西のユニオン設計で活躍する現役ホームインスペクターに、仕事の魅力や現場での経験、やりがいについてお話を伺いました。
プロならではの視点や、日々の業務に込められた想いとは?
これからホームインスペクターを目指したい方や、この仕事に興味をお持ちの方には必見の内容です!
- 芦塚 龍二(あしづか りゅうじ)
高校卒業後、建築系専門学校を修了。
その後、建築会社やデザイン系事務所で経験を積み、フリーランスとして独立。2020年6月よりユニオン設計に参画し、これまでの幅広いキャリアを活かして活躍中。
ご経歴について
―― Q:ご職歴を教えて下さい
芦塚:
専門学校卒業後、工務店で4年働き、その後店舗設計に転職しました。
現在まで約14年間、店舗設計の仕事を続けています。
設計がやりたくて工務店に入りましたが、知り合いからの紹介で店舗設計の仕事に携わるようになりました。
―― Q:現在担当している業務内容について教えてください
芦塚:
主に新築マンション内覧会立会い・同行や新築工事中ホームインスペクション(第三者検査)を担当しています。
―― Q:さくら事務所関西・ユニオン設計にジョインしたきっかけは何ですか?
芦塚:
さくら事務所関西・ユニオン設計にジョインしたきっかけは、私と星野さん(ユニオン設計 取締役)の息子さんが同じ保育園に通っていたことが始まりです。
その縁で、保育園で「私が設計の仕事をしている」という話をした際に、星野さんから「うちの仕事を手伝ってくれないか?」と声をかけてもらいました。
それがきっかけで参加するようになったんです。少し珍しい経緯かも知れませんね。
ホームインスペクション業務について
―― Q:ホームインスペクション以外でご自身のお仕事はどんなことをされていますか?
芦塚:
現在も店舗設計の仕事を並行して行っています。
仕事の割合としては時期によって異なりますが、以前はさくら事務所関西の業務(ホームインスペクション業務)が多く、例えば朝からチェックを行い、その間に打ち合わせや作業を進めるといった形で両立が可能でした。
だけど、店舗設計の図面作成や打ち合わせの業務が増えると、時間のやりくりが難しくなり、設計の仕事を少し調整する必要が出てきています。
今はさくら事務所関西の業務を優先していることもあり、設計の方を一部お断りするケースもありますね。
―― Q:ホームインスペクション業務を始めてから大変だったことを教えて下さい。
芦塚:
初めの頃は、畑違いの分野だったのでとても苦労しました。
特に新築住宅や工事途中の現場に行った経験がほとんどなく、工務店時代もそこまで深いチェックはしていなかったので、右も左もわからない状態でした。
そのため、さくら事務所関西・ユニオン設計代表の大森さんに色々と教えてもらったり、わからないことはその場で調べたりして対応していました。
今も新しい業務に直面すると、わからないことが出てきます。
特に建築の専門用語や業界特有の知識が足りないと感じる場面があり、事前に予備知識を頭に入れておかないと現場で対応が難しいことがあります。
職人さんやご依頼者に聞かれると、「わかりません」とは言えないので、その点が今も大変ですね。
―― Q:これまでの業務を通じて、一番印象に残っていることは何ですか?
芦塚:
畑違いの分野に携わることで、非常に多くのことを学びましたね。
調べながら進める中で、自分の店舗設計の仕事にも少し役立つ場面があり、それが面白いと感じています。
例えば、建築の現場では職人さんの作業を観察しながら、「建築と店舗設計ではこんなに違うのか」と感じることが多々あります。
店舗設計はスピード重視で進めることが多いですが、住宅の場合は細部までしっかり作り込む必要があります。
その違いが顕著で、店舗の現場で「このやり方だと住宅では怒られるだろうな」と思うこともあります。
一方で、店舗設計では表面をきれいに見せることが重要視されるので、そういった点でも対比が興味深いですね。
どちらの分野にもそれぞれの学びがあり、視野が広がる貴重な経験だと感じています。
―― Q:これまでにお客様からもらった言葉や経験の中で、特に印象的なエピソードはありますか?
芦塚:
ご依頼者からの「ありがとうございます」という言葉が、やはり一番嬉しいですね。
ホームインスペクションでも店舗設計でも、最後に「ありがとう」と言われる瞬間が仕事のやりがいに繋がっています。
特に、自分がしっかりとチェックや設計をした結果、感謝の言葉をいただけると、「ちゃんとやっていてよかった」と実感します。
逆に、その言葉をいただけなければ「何か足りなかったのかな」「期待に応えられなかったのかな」と考えてしまうこともあります。
やはり、仕事の最後に見せていただくお客様の笑顔や感謝の言葉が、何よりの励みになっています。
―― Q:ホームインスペクションの好きなところ、楽しいと思うことを教えて下さい。
芦塚:
やはり、ご依頼者から最後に「ありがとう」と感謝の言葉をいただける瞬間が一番嬉しいですね。
どんなに作業が大変だったり、途中でしんどいと感じることがあっても、その一言で気持ちが報われます。
仕事をしていて「感謝される」というのは、本当にやりがいを感じるポイントです。
また、ホームインスペクションを通じて、自分の知識が増えていくところも魅力だと感じていますね。
普段なかなか入ることのない屋根裏や建物内部を見られるのは貴重な体験で、毎回新しい発見があります。
その過程で学びがあるのも、楽しいと感じる部分です。
さくら事務所関西・ユニオン設計について
――Q:ホームインスペクションやさくら事務所関西・ユニオン設計での経験を通じて、今後の目標や、将来的にどのような仕事のあり方を目指していますか?
芦塚:
現時点では、まだまだ知識が不足している部分が多いと感じています。
そのため、さまざまなチェック項目を経験し、知識を増やしていきたいと思っています。
そうした知識は自分にとっての財産になり、今後の仕事にも役立つと考えています。
店舗設計の仕事と並行して、ホームインスペクションの分野でも新しいことを学び続けたいですね。
知識が増えることは無駄にはならず、たとえ直接役立たないことでも、話のネタになったり視野が広がったりとプラスに働くことが多いと感じています。
だからこそ、知識を蓄えることを大切にしていきたいです。
また、今後もホームインスペクションの仕事は続けるつもりです。
今後も店舗設計と並行していきたいですね。
何よりこの仕事自体に面白さを感じています。
引き続き、両立しながら自分の可能性を広げていきたいと思っています。
―― Q:さくら事務所関西・ユニオン設計の雰囲気はどうですか?
芦塚:
さくら事務所関西・ユニオン設計の雰囲気は明るいですよ。
特に代表の大森さんが明るくてパワフルな方なので、その影響が社内全体に出ている感じがしますね。
フレンドリーで熱い一面が、社内の雰囲気をより楽しくしているんじゃないかなと思います。
自分らしい働き方とは
―― Q:芦塚さんが考える、自分らしい働き方とはどのようなものですか?
芦塚:
最近感じるのは、「無理をしない働き方」が自分らしい働き方だということです。
無理をしても良いことはなく、体や精神を壊してしまったら意味がないと考えるようになりました。
若い頃は「なんとかなる」と思えていたことも、今では少ししんどいと感じることが増えてきました。
だからこそ、自分の限界をきちんと理解して、無理をしないようにしています。
また、働く上で「楽しさ」は欠かせないと考えています。
楽しさがなければ仕事の意欲も続きません。
無理をせず、心身ともに健康を保ちながら、楽しく働けることが、自分にとって理想の働き方だと思います。
Q:これからさくら事務所関西・ユニオン設計のホームインスペクション業務に参加される方に向けて一言お願いします。
芦塚:
住宅の建築的な知識がある方はもちろん問題ないと思いますが、住宅の建築的な知識がない方でも大丈夫です。
実際、私も最初はホームインスペクションの知識はゼロから始めましたし、周りには頼れる先輩方がたくさんいます。
わからないことがあれば、恥ずかしがらずにどんどん質問すれば、しっかり教えてもらえます。
入社後の研修では、まず先輩の後ろについて現場を回り、チェック項目を確認しながら説明を受けます。
その後、自分が前に立って作業し、先輩に確認してもらうという形でステップアップしていきます。
いきなり「これを一人でやれ」と言われることはありませんので、安心して取り組めます。
作業自体は、チェック項目に沿って行うシンプルな内容です。
新築戸建、中古戸建、マンションなどで分かれたマニュアルが用意されており、それに基づいて進めます。
屋根裏などの作業もオプションとして対応しますが、無理なく取り組める環境です。
最初は不安に思うこともあるかもしれませんが、知識は徐々に身についていきますので、リラックスして参加していただければと思います。
最終的には、一人で自信を持って作業に取り組めるようになるので、ぜひ楽しんで取り組んでください。