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お客様の不安に寄り添い、自分も輝く。フルリモート・フロントデスク 藁科友梨さんインタビュー

さくら事務所の「顔」として、日々多くのお客様からのお問い合わせに対応するフロントデスク(カスタマーサポート)。今回は、フルリモートワーカーとして活躍する藁科友梨さんに、仕事のリアルな実情、リモートならではの働き方、そして求職者の皆さんが気になる「入社後の流れ」や「職場の雰囲気」について、率直に語っていただきました。


藁科 友梨

静岡県富士宮市出身、在住、リモートワークでフロントデスクを担当。

以前はハウスメーカーで住まいづくりに営業事務として携わり、自分自身が満足の出来る住まいが人生においてどれだけの幸せをもたらしてくれるのかを実感。
2025年3月さくら事務所にジョイン。


1日の業務と、求められるスピード感

――まずは、フロントデスクの主な業務内容と1日の流れを教えてください。

藁科さん: 10時の始業開始と同時に、お客様からのお電話が鳴り始めることが多いですね。主な業務は、住まいの健康診断「ホームインスペクション(住宅診断)」に関するお問い合わせや、サービスのお申し込み内容の確認といった、お電話とメールでの対応です。

午前中は、まず前日の夜から溜まっているメールの対応をチーム全員で一斉に進めます。その間もお電話がかかってくるので、電話対応とメール対応を同時に進めていく形です。

――かなり目まぐるしそうですね。1日の対応件数はどれくらいですか?

藁科さん: 日によって波はありますが、お電話は1日に平均20〜30件ほどです。メールはチーム全体で効率的に対応できるよう、私は比較的スムーズにご返信ができる内容を中心に担当させていただいております。
最近はご対応にお時間がかかるメールにも挑戦し、難しいメールには10分以上かかることもあります。

お電話に出ている間は、当然メールの対応が止まってしまいます。メールを返している途中に電話が鳴り、その対応が終わったら元のメール作業に戻る…という繰り返しなので、複数の作業を同時進行でさばいていくマルチタスク能力は、この仕事に慣れる上で重要かもしれません。

リモートの「壁」と、それを支えるチーム・AIの文化

――藁科さんはフルリモートで入社されました。最初は不安も大きかったのでは?

藁科さん: 正直、ありました。特に難しかったのは、周りの「空気感」が分からないことです。

オフィスにいれば「今、先輩は集中しているな」とか「今は少し余裕がありそうだから質問しよう」というのが表情や雰囲気で分かりますよね。Discord(ディスコード:音声、ビデオでコミュニケーションが取れるアプリ)というアプリで常にオンラインで話しかけられるのですが、アイコンが並んでいるだけなのでちょっと話しかけにくかったです(笑)。入社当初は「皆さん忙しそうなのに、質問してもいいのかな…」と、少しためらってしまうこともありました。

――その「壁」は、どうやって乗り越えたのですか?

藁科さん: 先輩方は「いつでも気軽に聞いてね」と最初から仰ってくださっていました。でも、本当のきっかけは「お客様」です。私のところで返事が止まってしまうと、その先でお待ちになっているお客様にご迷惑がかかってしまう。そう思ったら「もう聞くしかない!」と。

お客様を第一に考え、気にせず質問するようにしました。先輩方はどんな時でも必ずどなたかが答えてくれるので、そうやって日々質問を繰り返すうちに、徐々に気負わずに聞けるようになりました。

――入社してから、独り立ちできるまでの流れを教えてください。

藁科さん: 私の場合、「だいぶ慣れてきたな、質問しないで答えられることが増えてきたな」と実感できるようになったのは、入社して半年くらい経った頃です。

もちろん、基本的な業務の流れは最初に教えていただけますが、お客様からのお問い合わせ内容は本当に様々です。最初は簡単なメール対応から始めさせていただき、徐々に知識を身につけていきました。

分からないことがあれば、急ぎの時はDiscordで質問し、文章で伝えた方が分かりやすい内容はGoogle Chatで、と使い分けて質問しています。チームの皆さんが正しいことと間違っていることを正確に教えてくださるので、安心して学ぶことができました。

――一緒に働くチームはどんな雰囲気ですか?

藁科さん: 本当に皆さん仕事ができて、仕事に対する向上心がすごく高い方ばかりです。改善点があればすぐに発信して皆で意見を出し合いますし、仕事のスピードがとにかく早い。

向上心が高い方々に囲まれていると「私も頑張ろう」と自然にモチベーションが上がりますし、日々とても良い刺激をもらっています。

リモートだから得られた「集中」と「充実の私生活」

――リモートワークのメリットはどんな点に感じますか?

藁科さん: 私にとっては、圧倒的に集中できることが一番のメリットです。

私は周りの音や空調、人の話し声が結構気になるタイプなのですが、自宅なら自分のペースで仕事に没頭できます。お客様との通話にもすごく集中できるので、この点は本当に良いですね。

また、文章化する能力はかなり身についたと思います。お客様とも社内とも文章でのやり取りが非常に多いので、「自分の考え」や「お客様から聞いたこと」を正確に分かりやすく文章化するスキルは、日々鍛えられています。会社からGoogleのAI「Gemini」のアカウントが一人ひとつ付与されているので、AIを使って文章化することもありますね。

――仕事とプライベートのバランス面はいかがですか?

藁科さん: 劇的に変わりました! 通勤時間がないだけで、プライベートに使える時間が格段に増えました。以前は車通勤で往復2時間かかっていたこともあるので、その差は大きいです。

浮いた時間で家事をしたり、趣味のヨガやピラティス、筋トレをしたり、本当にストレスフリーになりました。

リモートワークだと運動不足になりがちですが、意識的に運動する習慣がついて、精神的にも健康的にもなりました。私にとっては、ここでフルリモートで働けて、良いことしかありません。

「ありがとう」が原動力。この仕事のやりがい

――この仕事の一番のやりがいは何ですか?

藁科さん: やはり、お客様に感謝された時は本当に嬉しいです。

お電話をくださる方の中には、住宅に関して何も分からない状態で、大きな不安を抱えていらっしゃる方も多いんです。入社当初は知識が足りず、申し訳なく思うこともありましたが、経験を積んでお客様の立場に立ってお答えできるようになった今は、違います。

「すごく分かりやすく説明してくれて、ありがとう」と直接仰っていただいたり、後からメールで「丁寧に対応してくれて感謝しています」といった言葉をいただいたりすると、本当に嬉しくて、それが一番のやりがいに繋がっています。

私たちが「一緒に働きたい人」

――どんな方がこのフロントデスクの仕事に向いていると思いますか?

藁科さん: リモートだと「人と接することが少ない」と思われがちですが、むしろ逆です。顔が見えないからこそ、お客様が何を思い、何を伝えたいのかを汲み取る力が非常に重要です。

ですから、人と接するのが好きな方人の話を聞くのが好きな方は、間違いなく向いています。

また、業務の特性上、マルチタスクが得意な方はスムーズに慣れていけると思います。

そして、リモートワークで一番大事なのは、自己管理能力積極性です。誰かに常に見られているわけではない環境で、自分でスケジュールを管理し、指示を待つのではなく「次は何をすべきか」と自ら積極的に動けることが求められます。

未来の仲間へメッセージ

――最後に、応募を考えている方へメッセージをお願いします。

藁科さん: やってみないと分からない部分もあるかと思いますが、ここは周りの先輩方が本当に丁寧に仕事を教えてくださいますし、AIのような新しい技術のサポートも受けられます。お客様からも直接感謝していただける、とてもやりがいのある仕事です。住まいや不動産に関する専門知識は、ご自身の生活にも役立ちますし、日々勉強になることばかりで楽しいですよ。

フルリモートで自分の時間をたくさん持てるようになりましたし、チームで調整しながら連休を取ることも可能です。

フルリモートの環境に最初は不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、チームメンバーとは常にオンラインでつながっており、いつでも気軽に質問・相談ができる体制を整えています。どのような仕事や働き方でも、まずは挑戦し、少しずつ慣れていくことが大切だと思います。その点では、リモートかどうかに関わらず、安心してスタートいただける環境です。

プライベートが充実するからこそ、仕事にも力を注げる。そんな健康的な働き方ができる環境、皆さんと一緒に働けることを楽しみにしています!

 

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