People

わたしたちだけの言葉で話そう

だからわたしは、まだ見ぬあなたと、わたしたちだけの言葉で会話がしたい。


堤 晴子

広報室

3年間のジュエリー販売業を経てIT系の企業に転職後、PR代行の仕事に触れる中で好きなものを人に伝える楽しさを知る。もっと本格的に広報がやってみたいという思いから、運命に引き寄せられるようにして2021年6月さくら事務所に参画。


最近、採用に関するアイデアを出すために、転職サイトや人材系のサイトなどを見ていると「コミュニケーションスキルを活かせます」「コミュニケーションスキルをPRする方法」など、やたらと「コミュニケーションスキル」という言葉を目にします。

そもそも「コミュニケーションスキル」とは何を指していて、何をもって良しとされるのでしょうか。
また、それを1時間足らずの面接で測ることってできるのでしょうか。

「コミュ力おばけ」とか呼ばれているコミュ力が高い人ほど、経験上、いざ膝を突き合わせて喋ってみるとなんてことはありません。ただ「イジる」か「イジられる」かの2択の会話方法しか持っていなかったりするものです。褒めたり貶したりして盛り上がっているように見せているだけ。確かに営業のお仕事ではこういうコミュニケーションスキルが求められている部分もあるのかもしれません。

でも、良いコミュニケーションって、そういうことじゃなくて。
拙くてもわかりにくくても、愚直で新鮮な言葉でのやりとりのことだと私は思うんです。

しかもそれは会話に限らず、文章でも同じことだと思います。

 

さくら事務所では、海外から勤務している方もいるくらい、遠方からリモートでの勤務の方が多く、コミュニケーションのほとんどがテキストでのやりとりとなります。なので極論、いわゆるコミュ力が低くとも十分に仕事は成り立つわけです。

 

ただ、コミュ力が低いことを擁護しているわけではありません。コミュ力を評価すること、求めること自体がナンセンスだと思うわけです。だれがお手本のようなコミュニケーションができるというのでしょうか。そして、人はそのお手本のようなコミュニケーションに心を動かされるのでしょうか。

 

今わたしと働いている人たちはといえば、人が髪を切ってきても言及どころか気付きもしない、意見を言い切った後に「かえってわかりづらくしてしまいました…」と自白する、口を開けばタイルの話などなど…。

 

とてもじゃないけどいわゆるコミュニケーションに長けている人などいないに等しいのです。

 

かく言う私もその先頭を走るくらいにはお喋りが苦手なわけですけども…だからこうやって書いているのです。でも私はそういう人たちとの会話が楽しいし、ディスカッションも形式ばってなくてとても有意義に感じます。

だからわたしは、まだ見ぬあなたと、わたしたちだけの言葉で会話がしたい。

世に言う「コミュニケーションスキル」なんて蹴っ飛ばしてやればいいのです。

 

そのために今、さくら事務所では、採用においてできる限り自然体での面談や、テキストでのやりとりなんかも準備をしております。ぜひ、飾らない言葉であなたの心のうちをお聞かせください。

 

…とここまで書いて、求人媒体(Wantedly)の自分のプロフィールを見てみたら、「コミュニケーションをとることが得意です。」とがっつりアピールしていて今ものすごく恥ずかしいです。やはり背伸びをしてもいいことはないということです。

記事をシェア
xでシェアする facebookでシェアする
一覧へもどる