Culture

【後編】売上げノルマ無し、個人のSNS推奨、フラット組織 創業5年異色の不動産会社が躍進し続ける理由

2018年に創業したらくだ不動産株式会社は、不動産の売買仲介会社ながら「売上げノルマ無し」「個人のSNS推奨」「フラット組織」。それでいて創業以来右肩上がりの業績向上を成し遂げ、全国に仲間が増え続けている。およそ普通の不動産会社では考えられないスタイルで、なぜ業績・メンバー数ともに拡大し続けられるのか、らくだ不動産副社長の山本直彌に話を聞きました。【全3編:後編】


山本直彌

らくだ不動産株式会社 副社長執行役員・不動産エージェント

マンション・ビル管理、不動産仲介の経験を経て、マンション管理コンサルタント・不動産エージェントの業務に従事。これまでに500件以上の不動産仲介を経験。2023年にらくだ不動産・副社長執行役員に就任。


ー らくだ不動産が不動産エージェントを広めるためにやっていることはありますか?

まさしく今やってることはYouTubeですよね。嬉しい話で、不動産業界の方も見てくれている方が増えてきています。

例えば、今まで不動産屋は基本的に建物に全く詳しくなくても取引しているわけですよ。それによって、建物に不具合があった状態で購入した人はすごく損をしてしまいます。

まずは倫理観があって、きちんと依頼者の方のために仕事をすることがベースになります。

その次に来るのは専門性で、建築に詳しいエージェントがいれば、戸建を買うならそのエージェントに任せた方が良いですよね。そのような理想を追い求めていきたいと思っています。

そのために大事なのは、セルフブランディングの一環でもありますが、情報を発信し続けること、メディア様から取材の依頼を継続していただけることが必要になると思っています。

現在の不動産業界にこのような課題があるということを発信している業界人は、らくだ不動産関係者以外でももちろんいると思います。ただし、具体的なロードマップが示されることはないと感じており、例えば、「日本は両手取引ができるからダメなんですよ」だけではなく、その後どうすれば良いのかが大事ですよね。

そのどうすれば良いのかの解決策を持ってるのが我々らくだ不動産で、そのためには情報発信がすごく大切だということです。

だからこそ、今後入社される方もご自身が感じていた思いや、変えていきたい思いをすごく大切にしてほしいと思っています。らくだ不動産のカラーに染まるのではなく、自身の体験談があるからこそ、その経験を伝えていって解決策まで発信していくことが、不動産トラブルで後悔する人を1人でも多く減らすことになると思っています。

もっと大きい目線で考えると、エージェントのネットワークを構築することは、すごく大切ではないかと思っています。私は今東京に住んでいますが、例えば、青森で私に相談したいと思ってくれるお客様がいた場合、信頼できる青森のエージェントに相談・紹介ができる、そのような環境が望ましいと思います。自分の利益だけを考えるのではなく、依頼者の方々の利益を考えて、エージェントとして信用できる人がいる、一定の倫理性を持った強いネットワーク。会社単位ではなく、個人単位で紐付けられるネットワークが構築されると良いと思っています。保険業界のMDRTと似たような組織イメージです。不動産業界は遅れてる部分があるので、今から一歩進んだ不動産業界では、もうすでにそのような仕組みが会社を超えてできているというのが理想です。

ー そんならくだ不動産はどんな方が活躍しやすいカルチャーですか?

社会人として過ごしてる上で、無駄な仕事や違和感のある仕事をしていると感じるセンサーのある方はすごい向いているなと思っています。

いまだに不動産業界は、出勤時間から退勤時間まで会社にいて、直行・直帰は認められませんというのが普通にあります。そのような性悪説での考え方が、働く人の自由度を奪ってると思っています。そうではなく、色々な効率的な働き方をすることが、自分自身のためになり、それが会社のためにもなり、お客様のためにもなる、まさしく五方良しですね。そのような発想を持っている方は、カルチャー的に馴染みやすいと思っています。

社会人として働いている中で、違和感を感じるセンサーがついてる人ですね。「この業務は何のためにやってるんだろう」であったり、「とにかく会社が日報作成を義務化しているから作成しているものおの、果たしてその後、どのように活かされて、はたして意味があるのだろうか」という感じで、疑問を感じて上司に伝えてみたものの、意見を聞いてもらえず、でも悶々としてるみたいな人ぴったりだと思います。

 あと、らくだ不動産に所属してもらうと、と手前味噌な話になってしまいますが、「ありがとう」という一言の重みが変わります。

普通は仕事をしてくれて「ありがとう」だと思います。例えば、不動産売買だったら、売却してくれてありがとう、購入物件を紹介してくれてありがとうという感じです。私がエージェントを心ざしてから約10年ぐらい経ちますが、10年間で積み上げてきたキャリアで、「あなたと出会えてありがとう」という大変ありがたい声を聴かせてもらうことができるようになりました。前職の際に、お問い合わせいただいた方が私の名前をリサーチしてくれて、再度お問い合わせがくるということが今でもあります。

そのような形で、本当の意味での「ありがとう」、そこにつながる仕事ができる。人生において不動産エージェントになることだけが全てではないと思いますが、会社という枠組みを超えた、仲間として認知されるということだと思います。そのような関係性を築けるということが、今になって実感できています。自分の人生の、応援者みたいになってくれるというのは本当に嬉しいですね。

ひとりひとりに真摯に向き合って、その上でのベストを追求していくと、そのような繋がりや絆が増えるなと実感してます。

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