Culture

さくら事務所「全員広報」の秘訣を大公開ー広報はキラキラではなく地道だと知った社員 編

さくら事務所の全員広報の秘訣について話を伺った3人目は杉崎。今回話を伺ったなかでは、レジェンド土屋の次にさくら事務所の情報発信を長年見てきた。広報というワードで引き合いに出されがちなのが「キラキラ広報」というワード。実際の広報PRはキラキラなどしておらず、地道でコツコツだったと杉崎は言います。すぐ近くで見てきたからこそ実感できた「全員広報」の秘訣とは何か?


杉崎恵

メール・電話でのサービスのご案内、申込み受付など。社員・パートナーの調査スケジュール管理、報告書のチェック、発送管理、
ホームページの更新なども担当している。


広報はキラキラなイメージがありがち、でも実は地道

私は2005年に入社したので、もう19年目ぐらいですね。私が入社したころからさくら事務所では本を出したり、長嶋さんは講演をしたり、テレビに出たりもしていました。

私も、そもそも「広報とは」が全然わからない状態でさくら事務所に入っているので、広報はなんとなくキラキラしてそうなイメージがあると思っていました。PRと聞くとどうしても一般的に自己PRとかアピールみたいな印象が強いじゃないですか。

でも今になってわかる部分もあるんですが、さくら事務所は有料広告をバーンと打ったりせず、本当に大西さんや広報・マーケ担当が広報としてコツコツやってきたことが、ちょっとずつテレビや新聞に取材されて載ったりしてきたところを、本当に近くで見てきました。

ある程度発信や活動をして、待っていれば取材依頼が来ることがあるかもしれないと思っていました。でも実際はそうではなくて、メディアの人たちにも自分たちはこういう活動をやっていますとこちらから案内を出したり、メディア勉強会やセミナーだったり、あとはメディアの方にも1対1での勉強会を時間を取って開催していて、正直当時の私はお金にならないことを何でやるんだろうと思っていました。

でもそういう活動があったから、不動産に関することで何かあったらさくら事務所に聞けばいいんだって関係性をメディアの人たちと築いてきたんだというのがありますね。

広報と言えばキラキラしてそうだけど、実はすごい地道なんですよね。本当にコツコツ、メディアの方とやり取りしていく中で、何かの拍子にそういえばさくら事務所みたいに思い出してもらう関係作りが広報の仕事の1つなんだと今となっては思います。

広報やマーケティングをさくら事務所が疎かにしない理由

広報やマーケティングは馬力が必要ですよね。社内で広報・マーケティングに関わる人数も少なかったので、 大西さんは、さくら事務所を知ってもらうために広報やマーケティングはとても大切だということをずっと社員にも言っていました。

そもそも私はパブリックリレーションズの概念を全然知りませんでした。「セミナーを開催します」「お知らせを出します」だけじゃなくて、でも大西さんや、スタッフみんながメディア関係者に1件1件電話してコンタクトを取っていて、その結果取材に繋がったところを間近で見ていたので、パブリックリレーションズが大事だとスッと入った感じがします。

よく大西さんが「広報と言っても、自分が本当にいいと思っていないものや、世の中に必要じゃ無くてもいいと感じているものは広報できない」と言っていました。

それは社員も一緒だと思いますが、自分たちが本当に必要だと思って、本当に世の中に広めたいと思っていること、当然ホームインスペクションの依頼もいただきたいですし。でも社員も本当に必要だと思っていないものは皆さんには伝えられないし、相手にも伝わらないと思うとよく言っていました。

取材の依頼が来たら最優先事項で対応する、ということが社員にも根付いています。例えばテレビだと問い合わせが来て、すぐ撮影があり、その日の夕方に放送ということも場合によってはあるので、そのぐらいのスピード感で、とよく言っていました。

だから社員全員が広報というか、さくら事務所ほど広報は優先度が高いからスピード感をもって対応しましょうという意識が広がってる会社は少ないと思います。

20年以上、広報・マーケティングに力を入れて変わってきた社会

今まではまだ家を購入しない段階の人がネットを見て、購入ギリギリになって、どこに頼むか頼まないか、頼んだ方がいいかどうかを見て、そこで初めてホームインスペクションの存在を知って慌てて検索して、さくら事務所にたどり着くわけです。だから「全然知らなかったんです」という人が多かった。もちろん知らない人は今もいると思うんですが、今では家を購入するときには「絶対ホームインスペクションを入れようと思っていた」という方が増えてきたのは嬉しいです。

こちらとしては知るきっかけをばらまいてるわけじゃないですけど、今まで散りばめた結果が出始めているのは嬉しいですね。

X(旧Twitter)にも書いたんですけど、インスペクターズ協会を立ち上げた辺りで今まで「建物調査」と呼んでいたものをインスペクターズ協会を立ち上げる前後ぐらいで呼び方を「ホームインスペクション」に統一したんですよ。

そのころはホームインスペクションという言葉自体がそんなに浸透してなかったんですけど、今となってはあちこちで「ホームインスペクション」だし、国交省の資料にも「ホームインスペクション」と書いてあります。依頼者もホームインスペクションがしたいと電話してくれるわけです。それには本当に感動してます。もちろん尽力したのはさくら事務所だけではないんですが、ちょっと時代を作った感覚があります。

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