大手不動産会社から転職し、らくだ不動産で大活躍する不動産エージェントの八巻侑司へインタビュー。入社のきっかけ、らくだ不動産での日々の業務、やり甲斐などを聞きました。
- 八巻侑司
らくだ不動産
不動産エージェント大手不動産仲介会社にて11年の経験を経て、らくだ不動産の「五方良し」に共感し参画。都内、神奈川県を中心に、土地、戸建て、区分、収益不動産など350件以上の取引実績がある。
らくだ不動産の理念に共感し、
「行くならいましかない!」と転職を決断
——では、さっそく始めましょう。八巻さんが普段YouTubeで話しているように、本音でお願いします!
八巻:いつも本音しか言ってません(笑)。
——ありがとうございます(笑)。まずは、八巻さんがらくだ不動産でどんなお仕事をされているか、教えていただけますか。
八巻:はい。これから不動産を購入したい方、不動産を売却したい方のための不動産エージェントをしています。購入の場合は、「お客様に合った物件を納得して購入していただくには」、売却の場合は「より高く売るにはどうすればいいか」を考え、お客様にご提案する仕事ですね。
ただ、時には「買わなくていいんじゃないか」「売らなくていいんじゃないか」というご提案をすることもあり、そのあたりは、いわゆる一般的に言われる不動産会社の営業マンの仕事とは少し毛色が違うかもしれません。「買うべきか」「売るべきか」の段階から相談に乗らせていただいています。
——確かに、らくだ不動産の「エージェント制」はその点が大きな特徴ですよね。
八巻さんは前職でも不動産仲介の営業をしていたとのことですが、そもそもらくだ不動産に入社しようと思ったきっかけはどんなことでしたか?
八巻:ホームインスペクションが世の中にまだ全然知られていなかった頃、当時のお客様がさくら事務所のホームインスペクションを活用されたことがあって。それをきっかけにさくら事務所を知りました。
それとは別に長嶋さん(長嶋修/さくら事務所創業者、不動産コンサルタント)の存在を知り、長嶋さんの著作を読んだり、YouTubeの動画を観ているうちに、長嶋さんがさくら事務所の創業者であることを知った、という順番です。
——なるほど、その流れでらくだ不動産のこともお知りになったと。
八巻:そうですね。長嶋さんのセミナーだったかな、そこでさくら事務所が新たにらくだ不動産という会社を立ち上げたと知りました。転機になったのは、それから数年後、らくだ不動産の感謝祭に参加したことです。
——らくだ不動産が年に1回開催している、不動産業界関係者向けの交流イベントですね。
八巻:はい。そこで副社長の山本さん(山本直彌/副社長執行役員)や風戸さん(風戸裕樹/取締役会長)とお話をさせていただきました。
その時は転職を考えていた訳ではないんです。ただ、長嶋さんが発信されているように、今後の不動産業界は大きく変わっていく、大きな組織を頂点にしたピラミッド構造は崩れていく……、そういう思いは業界内で働く私の肌感覚としてもありました。そんな時にらくだ事務所の理念を知り、深く共感しまして、「行くなら今しかない!」と、感謝祭の2〜3カ月後には転職を決断しました。
——そうだったんですね。でも、らくだ不動産は当時創業5年目くらいで小さな会社ですし、変わった社名ですし(笑)、大手からの転職という意味で、怖さはありませんでしたか?
八巻:それが、まったくなかったんですよね(笑)。それよりも、私のことを受け入れてくれるかどうかという不安のほうが大きくて。
——長嶋さんの動画をご覧になっていますし、らくだ不動産のこともよくご存じですし、十分に理念に共感いただいていたということですよね。
では、らくだ不動産に入社が決まって働き始めて、前職とのギャップ、やりにくさのようなものを感じるようなことはありましたか?
八巻:らくだ不動産って、ベンチャーの気質があるじゃないですか。良くも悪くも、自分で意見をどんどん表に出していって、仕事をしていくというスタイルですよね。ある程度、そういう覚悟を決めて入社したので、特にギャップを感じることはありませんでした。
——なるほど。前職とらくだ不動産での仕事の進め方の違いについて、特に大きなものがあれば、教えてください。
八巻:らくだ不動産は一般的な不動産会社と違って、広告をガンガン使うのではなく、長嶋さんやらくだ不動産のYouTubeなどでの発信を通じてお客様に知っていただいています。
ですので、お客様に対して改めて会社についてご説明をすることはあまり必要ないのかな……と思っていたのですが、そうではありませんね。何らかの共感を抱いてお問い合わせくださったお客様に、再度しっかり、らくだ不動産はこういう会社ですよということを丁寧にご説明することが非常に重要だと感じました。それにより、らくだ不動産への共感がもっと強くなるんです。
入社してしばらくはそういった形で試行錯誤しながら仕事を進めていき、半年ほど経って、ようやく少し軌道に乗り始めていきました。
本音で向き合う姿勢が、最終的にはお客様の心に響く
——仕事の進め方を変えて成果を挙げられて。ご自身の中で他に何か、変化を感じたことはありますか?
八巻:変化というか、私にはらくだ不動産の仕事のほうがとても合っているなと感じました。
——とても合っている、と。
八巻:すっっっごくやりやすいんですよね。なぜやりやすいのかと言えば、お客様に対して本音が全部言えるから。こんなにやりやすい営業はありませんよ。
他の会社では、そうはいきませんよね。会社としても個人としても売上を立てていかないといけませんから、売上目標をクリアするには、どうしても本音と建て前を使い分ける必要があります。ですが、らくだ不動産には売上のノルマがないんです。もちろん営利企業ですから、売上は必要です。でも、「今月はここまでやらないといけない」というノルマがないので、焦らずじっくり、お客様に向き合うことができるんです。
だからこそ、「いまは買わなくてもいいんじゃないでしょうか」というご提案もできますし、単純に自分が「これはいい!」と思える物件に出会った時に、それを自信を持ってご紹介すればいい。これは精神的にもラクですし、お客様に本音で向き合うということが、最終的にはきっと、お客様の心にも響くんだろうなと感じています。
ただ、やりやすい面だけではないんですよね。
——どういうことでしょう。
八巻:お客様に対して本音で言う、本気で向き合うということはつまり、それだけ求められることも大きくなるんです。ですから、しっかり勉強して自分を磨いて、お客様の期待に応えていかないといけません。
——八巻さんは少し前に、日本ホームインスペクターズ協会のホームインスペクター(住宅診断士)の資格を取られましたよね。それもその一環でしょうか。
八巻:そうですね。たとえば中古の物件を売却する際にお客様から建物について質問があった時、うまくはぐらかせて契約させようという会社も中にはあるかもしれません。ですが、らくだ不動産のエージェントは、その質問一つひとつに対して、きちんと向き合って解決していきます。そういう仕事をするなら、それ相応の知識レベルが必要になるんです。
——らくだ不動産のエージェントには、宅建士はもちろんのこと、建築士やマンション管理士の資格を持っている方もいらっしゃいますよね。みんなで高め合っていこうというカルチャーを感じます。
八巻:努力することについて、その人を馬鹿にするような風土がないんです。逆に、「今年のマンション管理士の試験、みんなは受けないの?」みたいな。お互いに刺激し合える環境だと思います。
——そのように本音で正直に営業をすることで、仕事がやりにくくなる側面もあるのではないかと感じていますが、いかがですか?
八巻:
まったく逆ですね。媒介率、つまりお客様から問い合わせをいただいて売買に至るパーセンテージ、これはどこの不動産会社よりも高いんじゃないでしょうか。前職では10%台くらいでしたが、らくだ不動産に来てからは、おそらく50%は超えていると思います。
——すごい! お問い合わせ2件につき1件を成約されてるんですね。
八巻:
もちろん私一人の力ではなくて、らくだ不動産のみなさんのおかげだと思うのですが。
ただし、単純な「売上げの効率」という意味ではちょっと違いますね。多くの不動産会社では「両手取引」をしています。売主様と買主様の双方から手数料をいただく方法です。たとえば3,000万円の取引があった場合に売主様と買主様からそれぞれ手数料100万円をいただくとすると、仲介者の売上は200万円になります。
しかしらくだ不動産では、原則両手取引を行いません。ということはつまり、1件の取引に対しての売上が他社に比べて半分になるということなんです。ですから、そういう意味では、200万円の売上を立てるには2倍の数の取引、つまり3,000万円の取引を2件、成約させなくてはなりません。
——なるほど、単純な売上げ効率という意味では、手間が2倍になってしまうのですね。
八巻:
そうです。ただ、らくだ不動産には、必要以上に出社を求められたり、上司にお伺いを立てるためだけの資料作りをさせられたりという、いわゆる無駄な業務が基本的にありませんので。2倍の手間がかかることになっても、その手間を惜しむことなく、お客様のためになる仕事だけに集中できます。
知識をインプットして、YouTubeの動画でアウトプット。
自分を高めるルーティーンができている
八巻が登場するらくだ不動産YouTubeの動画の一部。
個人での発信は難しさも感じますが、楽しみながらやっています」(八巻)
八巻:そうそう、無駄な業務はありませんが、らくだ不動産に特有の業務としては「動画を撮る」というのがありますね。売上のノルマはありませんが、動画本数のノルマはありますから(笑)。
——動画撮影のノルマはあるんですね(笑)。
八巻:個人の発信を大切にしていて、そのことは求められますね。ただ、私の場合はYouTubeの動画を使って発信していますが、それぞれ自分に合ったやり方がありますので、必ずしも全員が動画を撮らないといけないというわけではありません。その点はご安心ください。
——八巻さんがらくだ不動産のYouTubeに出られて1年くらい経ちますが、やってみて、どうですか?
八巻:最初は苦労もありましたけど、振り返ってみると、よかったことしかないですね。動画で発信するということは責任が伴いますから、発信するには勉強をしないといけません。インプットとアウトプットの繰り返しです。でもこのルーティーンによって自分の能力や知識がどんどん増えています。恵まれた環境にいると思います。
——ありがとうございます。では最後になりますが、八巻さんが思う「らくだ不動産に向いている方/向いていない方」について教えてください!
八巻:まず向いている人としては、「不動産業界に染まっていない方」ですね。未経験の方でも大歓迎です。
らくだ不動産は一般的な不動産会社とは全然違うやり方で仕事をしますので、業界に染まっている方だと、アジャストが難しいかもしれません。現状の仕事のやり方に疑問を持っていたり、業界を変えてやるぞ、自分を変えてやるぞ、そういうチャレンジ精神を持った方だと合うと思います。
——向いていない方については、どうですか?
八巻:
「忙しいのがイヤだ」という方ですかね。
——おっと(笑)。
八巻:
これは正直にお伝えしますが、らくだ不動産はおかげさまでたくさんのお問い合わせをいただいていて、毎日本当に忙しいです。そして、その忙しい最中であっても、勉強をして自分を高めていかないといけません。ですので、どんなに忙しくてもバイタリティを持って仕事をしていきたいと感じられる方に来ていただきたいですね。
これからの時代、AIの進化もあって、仲介のあり方は大きく変わっていくと思います。らくだ不動産も、いまは「不動産仲介会社」という位置付けですが、5年後、10年後は、不動産仲介の事業は会社の事業のほんの一部になっているかもしれません。社名だって変わっているかもしれません。
ただ、不動産業界全体をよくするために私たちらくだ不動産はチャレンジを続けていきますので、その過程を一緒に楽しめる方と一緒に働きたいと思っています。
——どうもありがとうございました。