この度Work Story Award 2021というコンペで、
さくら事務所のホームインスペクター育成に関するテーマが
「常識も法律も変えた!『設計しない建築士の新ビジネス』」というストーリーで
イノベーション(既成概念を壊す新しい価値観)部門賞を受賞致しました!
Work Story Awardとは

Work Story Awardとは「これからの日本をつくる100の”働く”をみつけよう」をテーマに、2017年から始まった5年間限定のアワードプログラムです(主催:一般社団法人at Will Work)。
人でもなく、企業でもなく、働くを取り巻く「ストーリー」にスポットを当て、1年間に20ずつのストーリーを選出し、5年間で合計100のストーリーに出会えるというコンセプトで実施。今年は5年目、最後のアワードとなります。
受賞理由(事務局コメント)
受賞部門
5.イノベーション部門(既成概念を壊す新しい価値観)

建築士という一つの職業の幅を変えた、建築士としての新しい働き方を確立させたストーリー。これから家が余っていく時代だからこそ新しく建てないという考え方、そして新たな仕事を開拓するという視点は、非常に画期的です。当初は業界内の反発も多く苦戦を強いられながらも、数多くの建築士に対して新しい活躍の場を創出させたという長年の苦労と実績も高く評価しました。
受賞ストーリー
受賞ストーリープレゼン動画
代表取締役社長 大西倫加からのコメント
ホームインスペクションという仕事が日本にも普及したのはひとえに、まったく未知数の無名な会社が手がける未知のサービスにもかかわらず、信頼し期待をかけ応援してくださったご依頼者さま方々、
理念と情熱以外なにもなかったさくら事務所にジョインして数々の失敗やあいつぐ誹謗中傷にも負けず、高い志で冒険の旅を続けてくれた仲間たち、
変わり者と呼ばれながら、いち早く新しい職能にチャレンジし開拓してくれた建築業界の同志たち。皆様お一人お一人のおかげです。本当にありがとうございます。
ごく個人的な体験になりますが、仕事が、お金がないから、そんな理由で引き起こされた事件で家族を亡くし、家族や日常がそのあと長く続く人生ごと躓き変わっていった時から、ずっと心に抱いてきた願いが2つあります。
物心ともに豊かさと、なにより誰かに喜ばれ自分を誇りに思える仕事や職能、産業をつくり、犯罪や苦しみの連鎖を、優しさや笑顔の連鎖に逆回転させられたら。
できれば、もし願う資格があるなら、できれば私も誰かに必要とされ愛し愛される、心から安心できる居場所をもらい、自分自身がまた誰かにとっての居場所をつくり出し差し出せる人となれたら。
創業者との思いがけないご縁でホームインスペクションという仕事の普及、プレイヤー育成やロビイングという悲願を託された時から、これこそが自分の願いに近づく天職だとまっすぐ真摯に突き進み楽しんできた、胸はってそう言えればいいのですが、
実際はそんな甘やかな美しさとは永遠ほど遠くて、未熟な自分の葛藤や挫折の連続と、誹謗中傷に怯えて罵倒や裏切りに泣いて、もう逃げ出したいと迷っては退くに退けない状況に引きずられるように続いてきた、情けない毎日で。
それなのにいつのまにか気づいたらヘタレな私の周囲には力強くて眩しい、揺らがない信念の背中を見せてくれるかっこいい仲間たち、惜しみない思いやりや応援、なぜこんなにもと恐れ多いほどの無償の愛や信頼を向けてくださる方々に恵まれ、
想像もできなかった賑やかでミラクルたっぷりの冒険やチャレンジングな機会を、なにより昔、一人で引きこもり運命や人生を呪っていた頃に欲しかった、あたたかい笑顔と感謝にあふれる居場所を与えていただいてました。
ひるがえって私は、誰かにとって自分や大切な人に心から誇れるほどの、豊かで幸せな仕事時間や居場所をつくり出せてるんだろうか。
誰かがこれこそ自分の天職と呼び、魂ごと満たされる、誰かを笑顔にできる仕事や職能をつくり出せてるんだろうか。
自分を振り返ると恥ずかしいほど無力で、人生の残り時間に対し何もまだ、どこにも到達できていない焦りと気恥ずかしさしかないうえに、こうして過去を振り返るのも本当は苦手で好きではありません。
でも、創業者が描いた人と不動産のより幸せな姿と、それをまっすぐ信じ、さらに進化させる希望を抱いて集ってくれた素敵な仲間たちに私が手渡せる、ほんのわずかな置き土産として、ここまでの道のりとそれに寄せていただける共感や賞賛を誇ってもらえれば。
それだけを願って受賞式に臨みました。
今のホームインスペクションの姿、ご依頼者様の笑顔や安心、不動産取引の仕組みがあるのは全部、あなたたちのおかげで、あなたたち一人ひとりがこの舞台の主役です。昔も今も、これからもずっと。
そして今日以降はこのイノベーションをもう遠い過去のものとして、次はあなたたちが自由に思い描く理想や夢やアイデアを事業に、サービスに、形にしていってほしい。
イノベーティブとか革命とか改革とか、会社や売り上げ規模も形態も、本当はそんなことどうだっていい。
ただあなたたちが心から幸せで充実する、あなたたちが笑顔にしたい人と自分自身をうんと大切に抱きしめられる、優しくて愉快な仕事と居場所を、背を預けたいと尊敬できる素晴らしい仲間たちと助け合いながら、この先もずっと賑やかにのびのびつくり出していってください。
その居場所から放たれ広がる笑いや愛や光なら、誰かや自分を傷つけることなく、長く誰かや自分を憎み、世界の美しさも忘れさせるような悲しみの連鎖を断ち切れる。
わくわく朗らかなときめきにきっと明日、目覚めるのも待ち遠しくなるほどに。
そう信じ願っています。
いつどんな時も、あなたたちを美しく誇りに思い、色鮮やかな希望や夢を無条件に応援し、称えていたい。
ひっそり目立たない陰から私の命の残り時間をそんな風に手渡せたら、私も幸せです。
建築士会の「これからの建築士賞」も受賞
建築士の職能開拓チャレンジは、一般社団法人東京都建築士会にも認められ、2017年には「これからの建築士賞」も受賞しました。
さくら事務所は「はたらく」の変革にチャレンジ
さくら事務所では創業以来、建築士の職能開拓とともに、多様な働き方にチャレンジしています。
たとえばコロナ禍で当たり前になったリモートワーク(テレワーク)も、2010年くらいには当たり前に導入済み。その他にも、社長も含めて「さん」付けで呼び合うフラットな関係など、社会を変えるために必要なチーム作りを継続中。21周年記念サイトで詳しくご紹介しています。
メンバー・スタッフ募集中
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