ホームインスペクション
(住宅診断)とは
ホームインスペクション(住宅診断)とは、住宅に精通したホームインスペクター(住宅診断士) が、
第三者的な立場かつ専門家の見地からさまざまな改修すべき箇所などを見極めアドバイスを行う専門業務です。
見極め
米国と日本の
ホームインスペクションの違い
取引全体の70~90%
ホームインスペクションは
常識
日本ではホームインスペクションの
普及が年々進みつつある
- 2000年
ホームインスペクションが形作られる
- 2018年
宅建業法の改正によって不動産会社にホームインスペクションの説明の義務付け
- 2024年
不動産会社が建物状況調査やホームインスペクションをあっせんしない場合に理由が求められる法改正
ホームインスペクションは
幅広い建物種別で使われています
ホームインスペクションって
どんなことするの?
ホームインスペクター(住宅診断士)が専用の計測機器などを用いて、日常的には目が届かないような所まで詳細に確認・診断していきます。
確認できる範囲で建物やコンディションを把握・推測できるため、物件引き渡し後のトラブルの回避につながります。
-
1ヒアリング・問診
建物について感じられている不安点や疑問点はあるかどうかとその内容などについて先ずはヒアリングをします。気にするポイントは人それぞれなので診断前に出来るだけ確認します。
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2目視・触診
建物内外の状態を把握します。表面に現れているわずかな不具合や違和感から、隠れたリスクを探ります。目で見るだけでなく、五感を使って診断していきます。
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3傾きの計測
水平器やレーザーレーベルといった専門機材を使用し、建物全体の傾きを計測して確認します。基準を超える傾きが見られる場合は、対処についてサポートをします。
-
4設備のチェック
キッチン・浴室・洗面台・トイレなどの水まわり設備の機能を確認します。日常生活に支障をきたさないよう、使用する前に状態を把握しておくことが非常に重要です。
-
5総合アドバイス
❶〜❹で確認されたことを踏まえ、建物との付き合い方についてアドバイスします。指摘事項だけではなく、暮らしに役立つことなどをお伝えし、ご相談にもお答えします。
ホームインスペクションの目的
新築住宅
- 設計通りに施工してもらう
- 新生活に向けた準備に集中できる
- 新築時の状態を知っておき、
その後の変化を分かるようにしておくなど
中古住宅
- 購入時の建物のコンディションを把握する
- 新築当時の施工不良を見つける
- 今後の修繕・メンテナンスにかかる
予算の概算を知る
ホームインスペクション会社の種類
完全独立系の組織型
ホームインスペクションを主な事業とし、自社や関連会社で設計・施工を行わずに中立性を保って組織で活動している会社
個人型
組織的でなく単独個人として活動できる範囲でホームインスペクションや相談業務等のサービス提供をしている会社
建築会社等グループ系列の
組織型関連会社で設計・施工等を行いながら、ホームインスペクションも事業の一つとしてサービス展開をしている組織的な会社
さくら事務所は「完全独立系の組織型」に属しています。
安定性 | 中立性 | 迅速性 | |
---|---|---|---|
完全独立系の 組織型 |
|||
個人型 | |||
建築会社等グループ 系列の組織型 |
新築住宅
新築住宅は必要ない
新築でもホームインスペクション
が求められる理由
-
新築とはいえ、住宅は「人」が作るものですから“ミス”が生じる可能性はあります。設計はあくまで「計画」に過ぎません。計画通りに施工されるかどうかは現場次第。
-
引き渡し前や新築直後であれば、工務店やハウスメーカーに依頼通りの仕様・状態に改善してもらいやすいですが、数年経ってしまうと、保証やアフターフォローの対象外となってしまうことも想定されます。
新築一戸建ての不具合指摘率は約8割
新築一戸建ての不具合指摘箇所と指摘率
累計方法:2019年1月1日〜2020年12月31日のさくら事務所「新築工事チェック」サービスのインスペクション結果からランダムに集計。
近年は建設現場の人材不足が深刻化しており、これもまたミスを誘発する要因の1つになっているものと考えられます。
さくら事務所の新築一戸建て工事中のインスペクションの不具合指摘率は、約8割。新築一戸建てにおいても、ホームインスペクションは不可欠と言えるでしょう。
マンションでの生活に直結するのは専有部
マンションにおいても、もちろん「構造」は安全・安心に直結する重要な部分ですが、毎日の暮らしに直結するのは「専有部」の設備や機能です。
さくら事務所では、内覧会に同行させていただき、専有部のインスペクションをさせていただいております。
よくある不具合事例
ご利用者さまの声
新築一戸建て向けサービス一覧
新築一戸建て向け
新築マンション向け
中古住宅
何を見るなぜ必要
中古住宅のホームインスペクション
が求められる理由
中古住宅は、新築住宅以上に不具合が発覚する確率が高くなります。
不具合は、経年劣化やメンテナンス不足によるものから、新築当時の施工不良によるものまで多岐にわたります。
中古一戸建てのチェックポイント
中古マンションのチェックポイント
売主・買主のメリット
売主のメリット
引き渡し後のトラブル発生のリスクを下げられる。
購入前に建物の不具合を確認できる。
買主のメリット
引き渡し後のトラブル発生のリスクを下げられる。
購入前に建物の不具合を確認できる。
必要なリフォーム・修繕が分かる。
今後のメンテナンスコストの目安が分かる。
よくある不具合事例
ご利用者さまの声
中古住宅向けサービス一覧
中古一戸建て向け
中古一戸建て
ホームインスペクション詳しく見る
中古マンション向け
中古マンション
ホームインスペクション詳しく見る
売主や仲介会社、工務店、
ハウスメーカーは
ホームインスペクションを嫌がる?!
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ホームインスペクションを入れることに対して、嫌がられることがないとは言い切れません。
しかし、さくら事務所は経営理念で「五方良し」を掲げているとおり、ホームインスペクションをとおして、ご依頼者様のみならず取り引きの相手方や仲介会社、ひいては不動産業界や社会全体にまで良い影響を与えていきたいと考えています。
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ホームインスペクションはネガティブな目的で実施するものではなく、取り引き後のトラブル回避に大きく寄与します。
中古住宅のホームインスペクションであれば、買主、売主はもちろん仲介会社にとっても、新築住宅であればハウスメーカーや工務店、売主にとっても、実施する意義は大きいと考えられます。
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さくら事務所は、これまで6万6,000組以上の個人向け不動産コンサルティングの実績を有しています。
インスペクターの数や教育体制、経験において日本のホームインスペクションを牽引するリーディングカンパニーであるということは、ご依頼者様はもちろん、取り引きの相手方や仲介会社にとっても大きな安心となります。
実際に多くの現場で「さくら事務所であれば」と快く引き受けていただいています。
建物状況調査と
ホームインスペクションの違い
ホームインスペクションは「建物状況調査」と同義の意味として扱われることも少なくありません。しかし、両者には明確な違いがあります。
さくら事務所の ホーム インスペクション |
通常の 建物状況調査 |
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調査項目数 | 100以上 | およそ40 |
水回りの 水漏れ調査 |
修繕アドバイスも行います | 調べません |
報告書 | コメント付きの詳細な報告書※ | 概要書のみ |
修繕リフォーム のアドバイス |
日常的な不具合を含めアドバイス | ありません |
調査後の フォロー |
お引き渡し後も永年フォロー | ありません |
ホームインスペクションは
自分でもできる?
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建物の検査は、自分でできるものもあります。たとえば、中古住宅の内見時に、基礎や外壁のヒビやカビ、床下や天井裏の腐食、雨染みの確認などは目視でできます。
しかし、これらの事象を確認したときの「判断」はプロにしかできません。
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同じように見える事象でも、そのままにしておいても問題ないものもあれば、適切な修繕や改善を行わなければ安全性や快適性に深刻な影響を与えるものもあります。
ホームインスペクションは、ただの「現状把握」に留まりません。
いざ何かの異変を見つけたときに、専門家がその原因を推測したり、どのように悪影響があるのか、いつどのように直すのがいいのか、それにはどのくらいの費用がかかりそうか検討したりしたうえで「アドバイス」してもらえることに意義があります。