
設備(お化粧)にお金をかけたぶんのしわ寄せを、建物の「耐震性」や「耐久性」、あるいは「可変性」「メンテナンス性」や「階高(天井高)の圧縮」など、本来は建物の性能にとってもっとも大切な、本質的な部分のグレードダウンや、間取りプランの簡略化による戸数稼ぎという手法で行うことになります。
「お化粧上手」で「設備過剰」なマンションが売れていく。ともすると、けっして「健康体」ではなく、無理なダイエットで「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)マンション」が供給され、売れてしまう。
このような負のスパイラルが今、マンション販売の現場では起こっています。
だれも幸福になれない仕組みが、延々とつづけられているのです。
著者 | 長嶋 修 |
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発行年月日 | 2005-12-26 |
発行 | 講談社 |
価格 | ¥820(税込) |
ISBN | 4-06-272360-3 |