Q

歩くたびに床がパキパキ鳴ります。静かに歩いていても鳴るので気になります。床を張り替えたほうがよいですか?

A

床鳴りについては、フローリング同士の擦れや、下地とフローリング仕上げ材間の隙間などが原因となり、踏むたびに鳴るケースが多いです。こういった原因の場合は、床が抜けてしまうなどの心配は無く、音が気になることを除けば生活上の機能に支障はありません。床以外の他の部分に関連する不具合が無く、単純に音だけが生じている場合、居住者の方が気にならなければそのまま生活されても大きな問題は無いかもしれません。
フローリング同士が擦れる理由の一つとして、季節の移り変わりにより湿度・温度の影響で木材が伸縮することが挙げられます。 夏場の湿度が高い季節から、秋・冬と湿度が低下していき、それに伴なって、フローリングも乾燥していきますのでフローリング同士の隙間が大きくなり、当初異変が無かった床で床鳴りが生じることがあります。また、逆に、夏場に湿度が高くなることで木材が膨らみ、隙間が小さくなって床なりが生じることもあります。
きちんと施工されている場合でも、上記のような理由で多少床鳴りは起きることがあり、また、床材としての機能上は大きな問題が無いのであれば、まずは少し様子をみていただき、季節の変化によって床鳴りが軽減しないか経過観察されてみてはいかがでしょうか。 もし、音が非常に大きく複数箇所で何箇所も起きていたり、また、経過観察しても一向に収まらないような場合は、2年目までの定期点検時に売主に点検依頼をされたり、また、アフターサービス窓口に問い合わせされてみてください。張替え以外にも、床材に目立つ傷をつけずに床鳴りを軽減できることがあります。
張替えないと是正できないケースもありますが、同じ製造番号のフローリングでも、出荷時期が異なる場合は木材の色味が少し異なることがあり(ロット違いといいます)、張替えを一部分で行った場合に、周辺部分と色が微妙に異なってしまうこともあります。ですので、まずは張替えを目的とはせず、現在の症状を施工会社および床補修を行っている会社に見てもらい、修繕方法のご提案をお受けになってみてください。
<一戸建ての1階床の場合>
上記のフローリング材の乾燥収縮以外にも、床下で床を支えている「束」がきしむなどして音が鳴っていることもあります。一度点検に来てもらい、束の床鳴りではないかどうかも確認していただくといいでしょう。