Q

コンクリート表面のひび割れ部分を業者に補修してもらった所、やはり目立ちます。このままで大丈夫でしょうか?

A

コンクリートの乾燥収縮による小さめなひび割れ(ヘアクラック・0.25ミリ程度)は、通常は削って補修材を注入する補修方法ではなく、一般的にはそのままとするか(経過観察)、見た目に気になる場合は表面に補修材を塗る方法が取られます。
ひび割れの幅や深さに応じて補修方法が異なりますので、そのひび割れに合った補修方法の選択が大切です。
たとえば、ひび割れの幅が大きかったり、内部の鉄筋に届きそうなほど深いひび割れの場合には、どの程度進行しているか確認する必要があるので、V字にカットして(削って)、補修材で埋める補修方法を選択します。
ただし、ヘアクラックの場合も深い部分まで割れていることが懸念される場合は、V字にカットする補修方法が選択されますので、まずは現状のひび割れ幅・深さなどがどうなっているのかをお聞きになってみてください。そのうえで、適切な補修方法が取られている場合は、後日ひび割れがさらに進行していないかどうかの経過観察をされてみてください。
※ひび割れを発見された場合は、入っている位置や長さなどを記録されておく事をお勧めします。
・亀裂の位置がわかるような全体が見える写真と亀裂箇所のアップ、できれば定規をあててクラックの幅もわかるようにしておくとわかりやすく記録できます。
・クラックの位置がわかるよう平面図に記載していただければよいかと思います。
ひび割れの数や幅、方向や位置、建物の設計仕様などによって原因は異なりますので、アフターフォローでご相談いただく場合はできるだけ、それらの資料をお見せいただければ幸いです。