Q

もうすぐ1年点検です。あらかじめ自分で調べておいたほうがいいところがあれば教えてください。(一戸建て)

A

築後一年程度だと、一般的に「経年劣化」と呼ばれる事象はそう多くは起きないと思われます。ただし、塗装仕上げの外壁などは日に当たることで乾燥収縮し、ひび割れが生じることもありますので、ひび割れが起きていないか、起きている場合はどの位置にあるかを確認されておくといいでしょう。
その他にチェックしていただくといい箇所を下記に記載してみます。
【建材(フローリング建具)や内装材(壁紙)等】
四季を通して伸縮を起こす材料ですので、それによる影響がどのくらい出ているかを確認します。
例えば…
・壁紙の乾燥収縮によって、著しいはがれや割れが生じていないか
・床の乾燥収縮によって鳴り・そり・割れが起こっていないか
(床のきしみは、今現在生じていなくても、ある時期に生じていた時期があればお伝えしてみてください)
【動かせるもの(サッシ・建具・引き出し等)】
使用することで動きが悪くなったり、異音が生じ始めることがありますので実際に動かして確認します。
例えば・・・
・扉の開閉時に枠に擦れていないか、扉同士がぶつかって損傷していないか
・木製扉のがたつき、そり、異音など
・手すり・タオル掛け、コンセントや照明用スイッチ等にグラツキがないか
【換気扇の状態】
キッチン、浴室、洗面室、トイレなどにある換気扇がきちんと動いているか、また空気が漏れ出していないかなどを確認します。
例えば・・・
・動作時に異音は起きていないか
・浴室の点検口から天井裏を見ることができるようであれば、機械本体とダクトの接続部から排気漏れが起きていないか触診で確認
【床下や小屋裏の状態】
できるようでしたら、点検口から床下や小屋裏を覗かれ、雨漏りなどの影響が無いかを確認します。
例えば・・・
・木部が変色していないか、水で濡れたような形跡は無いか
・床下の配管周りに水が溜まっていないか、濡れた形跡は無いか
【外周り】
外壁や基礎の状態、建売住宅の場合は敷地の状態を確認します。
例えば・・・
・塗装仕上げの外壁にひび割れが無いか
・サイディング仕上げの外壁に割れているところやシールが剥がれかけているところは無いか
・基礎表面に複数のボールペンで書いたような太さのひび割れが無いか
・庭の土が大きく窪んで水溜りが出来てしまう場所は無いか、植栽が手入れをしているにもかかわらず枯れてしまっていないか
以上のような点検を一度ご自身でなさっていただくといいと思います。
また、どこがおかしいのかわからないものの気になっている臭いや音などの「異変」がありましたら、そういったものも売主・施工会社に相談し、思い当たる部分の点検をご依頼されるといいでしょう。