Q

マンションの防音対策、(子供の足音)でおすすめがあれば教えてください。

A

お子様の足音などによる上下階のトラブルを防止するために大切なことは大きく2つに分かれます。
●1つめは、「コミュニケーション」です。
実は決して大きくはなく、共同住宅である以上は聞こえる程度の音が大問題に発展していることがあります。その原因の多くが、誰が住んでいるのかわからなくて、音の原因もわからないまま、受音室の居住者がストレスを抱えていることのようです。
知らない人同士だと、少しの音に対しても継続的に聞こえることで「非常識な人だ」「子供の躾がなってない!」と想像が膨らんでしまい、本来なら上階の方と穏和に話し合えば改善できるかもしれない程度の音についても、怒り心頭になってしまうのかもしれません。
ですから、お引っ越し後に、上下左右のお部屋にお子様を連れてあいさつをして回られることをお勧めします。その際に自分の家族構成や、生活時間帯(お子様が朝方よく動くなど)をお伝えし、「なるべく気をつけますが、自分達ではわからないこともあるので、お気づきのことがあったらいつでも教えてください」とおっしゃっておくと、音が聞こえたときに下階の方も「ああ、あのお子さんだな」とイメージしていただけたり、「ちゃんと下のことも気遣っていそうな方だったから我慢しよう」と思ってもらえる可能性もあると思います。 ちなみに、上階の方にもご挨拶されておくと、ご自身が音で困られたときに、同様に上階の方のことを想像できたり、また、気になることを伝えに行きやすくなるでしょう。

●2つめに大切なことが実際に 音が伝わりにくくなるような対策 を床に施されることです。
代表的な対策としては、お子さんが動かれる範囲にクッション性のきいた(毛足の長い)タイルカーペットやコルクフロアを敷くなどの対策です。効果の程度はわかりませんが防音用のクッションマットなども販売されています。こういったものを敷かれた場合でも、振動がフローリング⇒コンクリートスラブ(床盤)に伝われば音が下階に伝わってしまう可能性はありますので、対策を施したうえで走ったり飛び跳ねたりということへの配慮はなさってみてください。
まずは、引っ越し時のあいさつ回りとコミュニケーション。次にできる限りの床の遮音対策を行うのがいいのではないでしょうか。