中古一戸建てホームインスペクションの現場でホームインスペクターが床下について指摘・アドバイスをした事例をご紹介いたします。
床下は基礎や構造部分のコンディションが確認できる箇所なので、劣化状況や不具合をしっかりとチェックし、状態に合わせて補修・メンテナンスをしたいポイントの一つです。
基礎立ち上がり
基礎立ち上がり部分に約0.95mm幅のひび割れがありました。放置するとコンクリートの劣化を進行させる恐れがありますので必ず補修をしておきましょう。
床下 配管
配管を通すために後から基礎に穴を開けた跡が見られました。鉄筋が露出している状態でしたので錆止め等を行うと良いでしょう。
床下 床束材
床を支える床束材が浮いている箇所が数ヵ所見受けられました。地面が痩せて束石が沈み込んだことが原因と思われます。特に上部床に軋み等の不具合は確認されませんでしたが、補修を行うことをおすすめします。
床下 防湿コンクリート
基礎の防湿コンクリートにひび割れが確認されました。基礎は布基礎構造と思われるため特に建物の構造に影響はないでしょう。
まとめ ~ホームインスペクターのひとことアドバイス~
床下は、チェックを見落としがちな場所ですが建物の構造部分や基礎などの耐久性に影響する水漏れや施工の不具合が潜んでいる可能性もありますので購入前にはしっかりとチェックしましょう。