断熱材がずれてる?一戸建て内覧会で床下をチェックして分かること

  • Update: 2014-03-14
断熱材がずれてる?一戸建て内覧会で床下をチェックして分かること

床下は入居後に自分でチェックするという機会がほとんどなく、万が一不具合があったとしても大きなトラブルに発展するまでなかなか気付けない場所の 代表的な部分のひとつです。不具合から水漏れするほか、建物の耐久性に影響がある金具、断熱材の施工の不具合など見つかるケースがあります。

ホームインスペクション(住宅診断)や内覧会立会いでは、こういった日常で見えない部分は特に注意深くチェックします。


断熱材の施工事例1

新築一戸建て_床下_断熱材

断熱材を固定する金具が斜めになっており、断熱材がたわんでいる箇所がありました。補修を依頼した後、断熱材の受けを追加するなど断熱材のたわみがない状態になっている事を確認すると良いでしょう。


断熱材の施工事例2

新築一戸建て_断熱材施工

床下断熱材が垂れさがっていました。断熱材は隙間なく施工されないと本来の性能を発揮できませんのでしっかりと断熱材を止めるようにお願いしましょう。


大引材の欠損

新築一戸建て_大引材の欠損

構造の部材である大引材に一部欠損箇所がありました。金物との設置部分の欠損です。このままですと耐久性などに影響がでる可能性も考えられますので補強を検討してもらいましょう。


基礎に隙間

新築一戸建て_基礎に隙間

エコキュートからの配管が基礎を貫通する箇所に隙間がありました。配管を伝って雨水が床下に溜まる可能性もありますので埋めていただく様お願いしましょう。床下に水が溜まると室内の湿気やシロアリなどの原因になる可能性もあります。


土台パッキンの施工がない?

新築一戸建て_土台パッキン

アンカーボルトの設置箇所に土台パッキンの施工がありませんでした。荷重を受ける可能性がある箇所ですので、土台パッキンを施工していただくと良いでしょう。


まとめ ~ホームインスペクターのひとことアドバイス~

不具合を補修してもらった結果は手元に履歴が残り、補修状況の比較もできるため写真の提出をお願いするとよいでしょう。

床下には室内のチェックだけでは気づけない建物にとって重要な基礎などが施工されています。ぜひ内覧会・竣工検査のときには確認をしておきたいものです。


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