中古一戸建てホームインスペクション(住宅診断)の現場でホームインスペクターが天井裏(小屋裏)をチェックし、指摘・アドバイスをした事例をご紹介いたします。
天井裏は普段チェックすることがあまりない場所のため、劣化だけでなく、新築時からの施工不具合で雨漏りをしているといったケースが見つかることもあります。
構造に関わってくるところなので、長く住まうために、劣化や施工の不具合をチェックし、しっかりと補修・メンテナンスをしたいポイントの一つです。
欠き込み
1階天井点検口から確認したところ、2階トイレの配管が床下地(根太)を欠き込んでいました。
耐力に影響がある可能性も考えられますので、材木や金物で補強をしていただくと良いでしょう。
ダクトの接続不良
浴室換気扇のダクトの接続部に隙間があり、空気が漏れている状態です。換気暖房機の性能の低下や、天井裏への湿気の流入が懸念されますので補修行うと良いでしょう。
結露・変色
屋根裏面で白く変色しており、屋根下地合板に浮きが見られました。
冬場に小屋裏にこもった湿気が、北側の温度の低い個所で結露している可能性が考えられます。小屋裏の換気等の対策をご検討していただきました。
屋根下地合板の表面は浮きが見られますが、確認できる範囲ではすぐに交換しなければ危険といったものではないでしょう。今後、機会があれば交換することをおすすめする事例です。
まとめ ~ホームインスペクターのひとことアドバイス~
天井裏は中々普段チェックする機会がないため、居住していても雨漏りなど部屋に不具合がでてこないと異変に気づかないこともあります。売買の前はもちろん、定期的にチェックをしておくと安心でしょう。