新築一戸建て内覧会から引渡しまでの準備ガイド

引き渡し前にしっかりチェックしておきたい3つの理由

新築の分譲住宅の購入者は、アフターサービスして引き渡しから一定期間、定められた事象について売主に無料で不具合を直してもらえる権利があるため、不具合は引き渡し後でも直してもらえると思われる方も多いようです。しかし、実際に引き渡しを受けた購入者の中には、気づいた施工不良を無料で直してもらえなかったケースも。売主が対応すべき不具合をきちんと直してもらうためにも、契約した建物は引き渡し前にしっかりチェックしておきましょう。

家具の設置後に気付いた不具合は直してもらえないことがある

「自分で持ってきた本棚のあたりの床が、壁に向かってものすごく傾いている気がする」と心配になっても、売主のアフターサービス担当者に“家具の重みで少し床が沈んでいるだけ。異常ではないので修理対象外”と回答される可能性も。実際に重い家具を置いたことで床が少し沈むこともあるからです。

もし引き渡し前に大きな傾きがないことを把握できていれば、家具の重みによるもので施工不良ではないと安心できるでしょう。

期限切れにより無料で直してもらえないことがある

入居当時から浴室換気扇の音が気になっていたところ、ご近所のお宅と比較したときに自宅の換気扇がおかしいことに気づかれた場合、売主に連絡をするとアフターサービス規準書に書かれた保証期間内の連絡(通知)であれば、無料で直してもらえる可能性があります。しかし、売主への不具合通知がアフターサービス期限以降だと、原則として全ての修理が基本的に有料となってしまいます。

使い方の問題とされ無料で直してもらえないことがある

アフターサービス期間内に無料で直してもらえるものは、普通に使っていたにも関わらず発生した「所有者に責任がない」不具合。

「普通に使っていたのにおかしくなった!」というものについて、売主が「これは建設時からの不具合とは認められないのでアフターサービスの対象ではありません」と回答されてしまうケースもあります。

引き渡しまでのイベントとチェックポイント

どれもが引き渡しに向けた大事な準備。「知らなかった」でうっかりミスをしないよう、チェックポイントを知っておきましょう。

内覧会(竣工検査)

下の「新築をチェック!内覧会チェックポイントと持ち物」で詳しくご説明しています。

引っ越し見積もり

  • 1社の見積もり項目(条件)を参考に、他社に同じ項目で見積もってもらうと料金が比較しやすいです
  • 料金はかかりますが、お子さんが小さいご家庭や妊娠中の方は、荷造りの一部や荷解き・収納までの全てをお任せできるプランもおすすめ

購入代金・諸費用の現金準備

  • ローンと現金の割合を最終決定します。現金を増やしローン利用額を減らす選択も可能です(変更期日の確認が必要です)
  • 諸費用の金額は税金や手数料など契約時の概算と多少異なることも。きちんと金額を確認しましょう

銀行ローン契約(金銭消費貸借契約)

  • ローン返済の年数や借入金利、毎月の支払額などを最終確認。ご自身のプランに合っていることをあらためて確認します
  • 引き渡し日が近い場合、提出書類に不足があると決済・引き渡しが遅れてしまうことも。しっかり準備しておきましょう

決済・鍵や書類の引き渡し

  • 最終的な支払金額に間違いがないかあらためて確認します
  • 鍵の本数や引き渡し書類(検査済証や竣工図一式など)が揃っているかを確認します

新居をチェック!内覧会チェックポイントと持ち物

残金決済・引き渡しの前に、建物が契約時の図面どおりに建てられているかを契約者が確認できる機会が「内覧会・竣工検査」。 安心して引き渡し・入居できるよう、しっかりチェックしておきましょう。

内覧会でやっておきたいこと

契約時にもらった図面と建物を見比べる
  • 室内は、ドアが開く方向や収納の大きさや位置、壁の位置などに違いがないなどを確認しましょう
  • 屋外は、窓の位置や大きさなどを確認しましょう(掃き出し窓が腰窓になっていないか等)
建物の状況をチェック

さくら事務所新築一戸建て内覧会(竣工検査)立会い・同行のチェック項目の中から、一般の方でもできるチェック項目をご紹介!

【屋外】
  • 外壁や基礎表面のひび割れや欠けがないか
  • 外構工事に終わっていないところがないか(あったら完成時期を確認)
  • 土地の境界が明示されているか
  • 隣地所有者と共有物になっているものがあるか
【室内】
  • ドア・窓・収納扉の開け閉めはスムーズにできるか
  • キッチン・洗面所・浴室・トイレの水がきちんと出せて流れるか
  • 床下点検口から見える範囲で水漏れが起きていないか
  • 床下内部に多数のごみがないか
  • 歩くと床や階段から変な音がしないか
再内覧会の確認
  • 内覧会の指摘項目が直っていることを確認する会。開催されず引き渡し後確認の場合も。再内覧会を行うかを聞いておきましょう
  • 再内覧会時、指摘項目がきちんと直っていなければもう一度修繕を依頼します
  • 引き渡しに修繕が間に合わない場合、工事内容、完了予定時期を記載した「残工事リスト」を売主・施工会社からもらいましょう

内覧会に持っていくと便利なもの

道具:ホームセンターで購入できて持ち運びが簡単な道具をご紹介
  • 水平器(床や壁、階段などの傾きをチェック)
  • メジャー(部屋の広さや高さをチェック)
  • 懐中電灯(床下・天井裏をチェック)
服装:冬の建物は冷え込んでいます。寒さ対策をしましょう
  • 厚手の靴下・底の厚いスリッパ
  • 薄めの手袋(分厚いと窓の開け閉めなどチェックしづらい)
  • 防寒用の服・カイロ 等

内覧会、プロに相談する利点って?

内覧会チェックポイントについてお話ししてきましたが、「こんなに自分でチェックできるか心配」、「見落としがありそう」といった不安を感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ホームインスペクターがいれば、チェックポイントをモレなくチェック!

そんな方におすすめしたいのが、住宅診断のプロであるホームインスペクター(住宅診断士)に内覧会同行をしてもらうことです。オートレーザーなどのチェックに必要な機器を持参し、お客様と確認しながら確認を行っていきます。ホームインスペクターは建物に精通したプロフェッショナルですので、売主や施工会社の説明の誤りやごまかしもしっかり判別します。

さくら事務所では、新築一戸建ての引き渡し前に専門家がサポートするサービスをご提供しています。お困りごと、心配ごとに応じて、お気軽にお問い合わせください。