Q
住宅性能評価がついていない!(取得の予定がない)と言われ不安です。
- A
住宅性能評価機関の検査に合格し建設住宅性能評価書を取得している住宅でも、入居後に建物の不具合が生じたケースやさくら事務所の調査で是正が必要な箇所が見つかることがあります。
また、逆に住宅性能評価書は取得していなくても、入居後に大きな不具合も発生せず、また、住宅診断でも特に大きな指摘がない場合もあります。 つまり、住宅性能評価書が付いている物件は施工に「絶対問題ない」と言い切ることはできず、「無いと問題」なものではなく、「あるといい」というものになります。
住宅性能評価は、断熱性や耐震性など建物が持っている性能を等級(数字)で見ることができることと、建設住宅性能評価書取得物件では設計図のチェックと工事途中に数回の現場検査が行われます。
そのため、取得しないよりは取得するほうが検査員の目が増えるという点で「損」はありません。完成後にさくら事務所など第三者が検査を行う場合には隠蔽部を見ることはできませんが、建設住宅性能評価書を取得していれば少なくとも隠蔽部の検査も、少ない回数・範囲ではありますが行われ合格していたことがわかります。
しかしながら、現場検査については行われる回数が多くはなく、検査範囲も抜き取りとなるため、建物の施工が「必ず問題なく施工されている」と言い切れるものではありません。
また、建設住宅性能評価書を取得する物件は、売主と紛争になったときに弁護士会内にある紛争処理機関に相談し、安価で処理(調停など)をしてもらうメリットがあります。
ただ、紛争処理についてはトラブルが大きくなったときに初めて使うものだと思われますので日常的に使うものではなく、「特典」という程度で考えていいと思います。