「リノベ済中古マンション」施工忘れ多発箇所とは?

  • Update: 2015-03-25
「リノベ済中古マンション」施工忘れ多発箇所とは?

リノベーション済みの中古マンションを契約・引き渡し前の方から、「念のために」とお部屋のチェックを依頼されることがあります。
そのとき、比較的よく出会う工事忘れがこちらです。

3017 ①

ユニットバスの天井にある点検口を開け、天井裏をのぞいた写真です。
浴室換気扇の本体に本来くっついているべきの「ダクト」(シルバーの蛇腹の管)が接続されず、宙に浮いた状態となっています。

0317②

こちらの物件も、換気扇本体の排気口が完全に口を開けており、近くにつなげるべきダクトすら見当たらない状態です。

機械そのものは通電して順調に動きますので、換気扇のスイッチを入れれば、写真のように「吹き流し」がゆらゆら揺れました。

こういった、換気扇と排気ダクトの「接続工事忘れ」は頻繁に出くわします。
どちらもまだ未入居で浴室を未使用でしたので、早く見つけられてよかったです。

なぜなら、このまま使い始めると、出口がない天井裏で加湿器をつけているようなものですから、いずれ、天井裏にカビが生えてもおかしくはありません。

どうしてこんなことが起きるかというと、ダクトが換気扇に接続されていないにもかかわらず、ユニットバスの上は脚立にでも登らないと見えないため、誰も気づくことなく、壁が作られ、天井が貼られ部屋が完成してしまうことがあります。

こんな感じで、ユニットバスの外側からでは真上は見えない。

0317③

リフォーム工事を行う会社も検査をしていないわけではないでしょう。
換気扇が動いているか、吸い込んでいるかをチェックしている会社も多いと思います。

ただ、上記写真のように、配管がくっついていないだけで換気扇はちゃんと動いていますから、換気扇を動かして吸い込みだけをチェックしてもこのことには気づくことができません。

なお、ユニットバスの天井点検口は少し高めの踏み台があれば女性でも開けることができます。(転倒やフタの落下にご注意を)

専門家にチェックしてもらうか、またはご自身で目視したりデジカメを使うなどして、正しい施工状態になっているか契約・引き渡し前に一度はチェックしておきましょう。