9月は秋雨の季節。長雨や豪雨が各地で続いています。家にとって「水」は大敵。気づかずに放置しておくと、ジワジワと水の浸入が進行するため、住んでいてもなかなか気づかずに、不具合の発見が遅れることも多いのです。
そこで、中古一戸建ての購入前に知っておきたい防水の修繕が必要な不具合事例をご紹介!修繕費用も物件購入の予算と合わせて検討しましょう。
屋根の劣化
屋根葺き材の軒先周辺に劣化の症状が見受けられました。塗り替えや補修が必要な時期と考えられ、修繕の計画が必要な経年劣化の状況です。目安としては築10~15年程度で修繕を検討すると良いでしょう。
屋根(棟包)の剥がれ
屋根のてっぺんを保護している「棟包み」と呼ばれる部位です。目視の範囲で板金部分の剥がれ(めくれ)が見受けられました。突風などで更に損傷が広がる可能性もありますので、こういった状況が見られた場合は出来るだけ早めの修繕をおすすめします。
エアコンの配管
エアコンの配管の外壁貫通部に隙間がありました。雨漏りの原因となる場合がありますのでコーキングで補修しましょう。
バルコニー排水
バ ルコニーの排水口周辺には、土・埃などの堆積物が目立つ状態でした。現状、排水の目詰まりは無さそうですが、堆積物は保水性が高いため防水層を劣化させる 原因になります。また、豪雨などがあった場合に排水が間に合わずに溢れ出てしまう可能性もあるので、定期的な点検と堆積物の除去など小まめな維持管理をし ましょう。
雨樋の外れ
道路角側に面する雨樋が外れていました。タテ樋の中を通らず外側を伝う雨水が、外壁の劣化を早める原因や雨水浸入の誘発などにつながりますので早期の修繕が必要です。
外壁目地
外壁目地部分のシーリングが劣化し、接着面の剥がれ・表面ひび割れなどの症状が建物全般に見受けられました。雨水が浸入する恐れがあるので、早めに外壁塗装に先立ちシーリングの打ち替えを検討した方がいい状況です。