築39年!中古戸建てリフォーム工事実況レポート 第4弾

  • Update: 2016-04-20
築39年!中古戸建てリフォーム工事実況レポート 第4弾

リフォーム・リノベーションを控えている方に現場事例として参考にしていただけるよう、さくら事務所の研修センターとして活用予定の一戸建てリフォーム・リノベーションの様子を実況レポートします!

前回までの様子はこちらです
築39年!中古戸建てリフォーム工事実況レポート第1弾
築39年!中古戸建てリフォーム工事実況レポート第2弾
築39年!中古戸建てリフォーム工事実況レポート第3弾

今回の物件は築39年の旧耐震で設計された物件であり、
構造部に老朽化も見られることから耐震補強設計を行いました。

一般的に耐震補強と言いますと、
壁の中に筋違を入れるなどして耐震壁の強度を上げたり、
柱や梁を補強したり、というイメージかと思いますが、
補強金物の接続部の金具を変えるだけでも効果があります。

例えばここ。
部屋の隅に火打ち金物(写真の右の赤い部分)が入っていますが、この火打ち金物と建物を留めているのが釘のみ・・・。
左の羽子板金物も接続は釘だけです。
今回の補強工事では、より強度の高い金物に改めることとしました。
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また、建物を支える大事な基礎。
あちこちにヒビが入っており傷んでいたので、可能な範囲で補強することになりました。
土台との接続金物も強固なものを改めて打ちます。
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これらの他に壁内部に筋違を入れるなどして壁の耐力を強化、
傷んだ梁も新たなものに差し替えるなども予定しています。

特別、この物件の耐震性に問題があった、というよりも、
今のような耐震基準が求められていなかった当時の設計・工事では、
これらはさほど珍しいことではありませんでした。

築年数の古い物件ではまだまだよく見られるケースです。

また、耐震補強といってもどこでも補強すればいいというものではありません。
建物全体のバランスを見て、偏りのないように補強を設計・計画する必要があり、
計算通りの耐力を持たせるために正確に施工しなければいけません。

耐震補強は自治体により補助金が出るケールも多いので、
お住まいの地域、中古物件の購入を検討されている地域の自治体に問い合わせてみてもいいでしょう。

引き続き第5弾はこちらから