今回は辻 優子さんの中古マンションインスペクション密着取材!
今回のお宅はマンションでありながら、地下1階&地上3階&屋上付き。
メゾネットの域を超え?どちらかというと隣戸とつながった戸建てといったイメージ。
まずは屋上からチェック。
自ら泥棒の気持ちで?!防犯性をチェック。
隣戸や外部からの侵入ルート、窓自体の防犯性も確認します。
雨漏りも重要なチェックポイント。
売主さんにヒアリングしてみると、、、ありました、雨漏り。
各階の図面をみながら浸水ルートや原因など、アレコレ思考をめぐらせます。
雨漏りした時期(築年数)や補修履歴も要チェック。
雨漏りの時期により、施工不良によるものなのか、経年劣化によるものなのか、対処方法が異なってくるんですね。
換気扇などの設備機器類もチェックします。
現状確認だけでなく、
「こう使うとより機能を発揮できますよ」
みたいなコツを、現所有者・未来の所有者?にアドバイス。
天井にがら~んと開いた空間。
これ、何かわかります?
ホームエレベーターを設置できる仕様になっているんですね。
建具(開閉状況・異音等)の確認で、“自動ドア”を発見!
ミニ水平器で確認したところ、枠と床の一部が傾いていたため、す~っと閉まってしまうんですね。
周りの建具や床の状況と照らし合わせ、部分的な施工ミスで建物本体の傾きではないとわかり一安心。
空けられるところはとにかく開けてチェック。
共用部も管理状況や防犯性など、見て回ります。
テーマパークのようなステキなレンガ貼りのマンションですが、一部タイル貼りの壁面で白っぽいシミ(エフロレッセンス)を発見。
これって、建物からの重要なサイン(SOS)なんですね。
エフロレッセンスとは、コンクリート部分の石灰質が流れ出したもの。
タイル下のコンクリート部分にひび割れが生じている可能性もあります。
厚みのあるレンガ貼りだと、劣化状況が表面化する頃には躯体部分は大変なことになってるおそれも。
築年数、修繕履歴、積立金の状況等ヒアリングし、今後の起こりうる事象と対処方法をアドバイスします。
最後に周辺を歩き回って環境調査。
こんなのも見逃しません。
中古マンションインスペクションでは、専有部分および共用部分の現状を把握するだけでなく、
買って住み始めてから
“どんなことが起きそうか”
“どう対処していくとよいか”
といった観点からのアドバイスさせていただきます。
今回の同行で、物件購入に対する漠とした不安が拭い去れ「中古マンション、いいかも~!」と思えたのは思わぬ収穫でした。
快く同行を承諾してくださったTさま、ありがとうございました!
どうぞ、快適なマンションライフをおくられますように、、、。