築30年未満の中古マンションインスペクションの現場でホームインスペクターが指摘・アドバイスをした事例をご紹介いたします。
このくらいの築年数になると、見た目はもちろんですが設備の古さや経年劣化も気になってきますが、適切なメンテナンスと補修を行えばまだまだ快適に住める物件もたくさんあります!
- 施工状態が心配
- 設備の劣化や不具合が気になる
- 自分では見つけられないような劣化や不具合が潜んでいないか気になる
- リフォームや修繕にどのくらいの費用がかかるのか知っておきたい
といった理由から中古マンションインスペクションのご依頼をいただきます。
洋室 窓上
浴室換気扇が外部へ接続されておらず、天井裏に浴室の湿気が流入してしまう状態でした。
【ポイント!】
現状では特に天井裏にカビや湿り気等の不具合は確認できませんでしたが直す事をお勧めします。
キッチン 下り天井
天井ボード下地接合部に経年収縮による隙間が見受けられました。クロス貼り替えの際に、ジョイント補修が必要です。
和室 畳下地
和室畳下の構造体スラブに亀裂が生じていました。躯体の亀裂は、一般的に亀裂幅が0.3mm以上の場合(現状0.85mm)修繕が望ましいとされています。
【ポイント!】
コンクリート部分は共用部にあたりますので、管理組合に修繕をご依頼下さい。
キッチン
消化器は1994年のものが設置されていました。
【ポイント!】
耐用年数は8年です。万が一のために、新しいものに交換されておくのが望ましいでしょう。
まとめ ~ホームインスペクターのひとことアドバイス~
物件の外観を路面から目視で観察したところ、最近大規模修繕工事が実施された事もあり、外壁に目立つひび割れや鉄筋露出部分も無く良好な状態でした。
専用部に関しては、サッシ上部のガラリ以外に自然換気経路が無く、室内の乾燥劣化が襖や引戸に見られました。その他、内装材の経年劣化は見られますが、いずれ修理交換が必要な箇所はあるものの、大きく生活機能上問題になりうる部位はありませんでした。
但しご希望されているリフォーム内容を実施するにあたっては、コンクリートスラブの形状や、給排水管のルート等の詳細を、竣工図で確認することをお勧め致します。