今回は、これから売却される中古マンションのホームインスペクション (住宅診断)に密着しました。
築後約10年のタウンハウスで、個人の売主さん物件です。
※さくら事務所のホームインスペクション(住宅診断)では、タウンハウスの場合、床下・天井裏に人が潜れるか、潜れないか、また、基礎から上の構造が木造かどうかで、マンション・戸建てのいずれか分類してお引き受けするかを決めています。
今回は鉄筋コンクリート造の床下・天井裏に入れない物件であったため、マンション扱いでお引き受けしました。
担当するホームインスペクターは、さくら事務所でも指名率トップクラスの女性ホームインスペクター(住宅診断士)つっじー(辻優子)。
大手マンションデベロッパー出身の一級建築士で、新築・中古ともにたくさんの物件を見てきたマンションのスペシャリスト。
きめ細やかにご依頼者のニーズを汲み取るコミュニケーション能力が人気の、美人(!)ホームインスペクターです。
お約束時間より少し早めに伺って、まずは簡単に物件の共用部分をチェック。
さくら事務所ではいつも、中古マンション購入を検討されている方にアドバイスしていることですが、検討しているお部屋だけでなく、できるだけ共用部分、敷地全体もぐるっと見てまわり、気になるところがないかチェックしましょう。
画像はつっじーがごみ置き場の清掃状態や、不法投棄などマナー違反が放置されていないか管理状況を確認しているところ。
「時間外のゴミ出しも無く、清掃も行き届いていました」と、つっじー談。
同じく、駐輪場の整理整頓具合、駐車場など鉄部の劣化や錆がこまめに修繕されていそうか、外壁やタイルの劣化度合いも簡単に見てまわります。
共用部分の管理状況や掲示板から住人マナーなどを見ていくと、そのマンションの組合運営に対する意識がおおよそ推し量れるので大切ですよ。
外からのチェックが一通り済むと、お部屋にお邪魔して売主さん、仲介業者さんとご挨拶。
ホームインスペクションの意義と内容について、しっかり説明させていただきます。
ホームインスペクションは一般的に買主さんからのご依頼が多いのですが、最近は意識の高い仲介業者さんや売主さんを中心に、あらかじめホームインスペクションを行い、その結果を開示したうえで販売しようという方が少しづつ増えてきました。
新築に比べ、圧倒的に情報量が少ない中古物件の売買において、購入検討者の方がもっとも不安に思われるのは建物のコンディション。
それをわかりやすくありのまま開示して販売することは当然、信頼を得やすくなり、早い販売につながるだけでなく、建物のコンディションがとても良ければ強引な価格交渉に巻き込まれずに済むケースもあります。
何より、売主さん自身の瑕疵担保責任リスクを軽減するうえでも、建物コンディション把握と情報開示は本来、とても重要なことです。