新築工事チェック(建築途中検査)同行記:中野 健編 ~前編~

  • Update: 2016-08-11
新築工事チェック(建築途中検査)同行記:中野 健編 ~前編~

新築工事チェック(建築途中検査)の調査に同行してきました。

調査の担当者は、この方↓↓↓↓↓

nakano

中野 健さん
担当:中野 健さんのプロフィールはこちら

今日の物件は、既に屋根まで出来上がっており、外壁には窓サッシが取り付けられている状態。
今回は、主に防水と断熱の検査を行います。

防水の検査では、外部から建物内に水が侵入しないか、屋根や外壁下地の防水処理が適切に行われているかをチェックしていきます。
適切な防水がされていないと、雨漏りなどの原因にもなり、シロアリを呼び寄せたり、構造の老朽化を早める原因にもなってしまう、大事なチェックポイントです。

事前に図面や前回までの調査内容を頭に入れておくことが大事!

調査開始の時間前に現場に到着し、現場監督さんや職人さんにご挨拶して、早速準備。
ヘルメットをかぶり、手袋をし、腰に道具袋を設置、図面を手に持って調査開始です!

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中野さんによると、調査の前の準備が大事 とのこと。
調査に行く前に、図面をよく読み込み頭に入れておき、そして、前回までの調査内容を把握し確認ができる場合は是正がされているかを確認できるようにしておく事が大事です。
もちろん現場での調査も大切ですが、準備がなければ適切な調査ができません。現場に行くまでの準備が大変重要なんです。

まずは、防水の施工状況チェックです。外壁を1階から全周確認していきます。

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外壁には透湿防水シート(湿気は通すが、水は通さないシート)というものが張られています。隙間なく張られているか、シートのつなぎ目は十分重ねてあるか、破れや、穴がないか、手で触りながら細かくチェックしていきます。
また、基礎と壁の境には水切り(土台への水の浸入を防ぐ金物)がしっかりと設置されているか確認していきます。

現場を見ていない方にもわかりやすいレポートを

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壁を貫通する管や線の穴もしっかりとシーリング材(防水のために隙間を塞ぐ樹脂のペースト)で処理がされているか確認します。調査箇所を写真に収めながら、進めていきます。是正が必要な個所はリストにして調査後報告書にまとめますが、その際に写真を添付し現場を見ていない方にもわかりやすいレポートを作成します。

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外壁周りは、足場に上って調査していきます。今回の物件は敷地いっぱいに建築されているため、足場も狭く、通るのが精一杯です。そんな中、窓周りの防水処理が的確に施工されているか、すべてのサッシを確認していきます。
この日は天候が良かったですが、雨の日など足場が滑りやすくなっている時は、大変危険な作業でもあります。安全帯などを装着し万が一の危険にも備えます。

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防水で一番気にしなければいけない箇所として、上の写真のような外壁のつなぎ目があります。こちらは重点的に防水処理をしなければ、雨などの水が浸入し、漏水の原因になります。確実に処理されているか、チェックします。

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1階より、外壁を見ていき、最後に最上部の屋根のチェックにて防水の検査は完了です。

次回、断熱の調査に続きます。後編はこちらからどうぞ!