新築住宅を建てるときに、見逃しがちですが意外と大切なこと。それは「建物と外構との関係」です。一般的に、建物は工務店などが造り、その後に植栽 やカースペースなどの外構えの工事が行われることになりますが、この連携がうまくとれていないと、ちょっとおかしなことになってしまいます。
さて今回もさくら事務所のホームインスペクション(住宅診断)から典型的な事例をご紹介します。
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建物とカースペース部分のコンクリートが移っています。どこがおかしいかお分かりになりますか?
正 解は「建物の床面より、カースペースの方が高い」です。このままでは、もし大雨などが降った場合には、建物の中に雨水が流れ出してしまうでしょう。このよ うな、ちょっと考えればわかるようなかんたんなことが意外と見逃されているのですが、そのわりには数千万もの大金がかけられているというのが、建物の世界 の不思議なところ。
一般的な解決策としては、カースペース部分のコンクリートをはがして、地盤面を少し掘り下げ、カースペースの方が少し低くなるようにすればよいのですが、このケースではちょっと問題があります。
す でに道路とカースペースはほぼフラットになっており、カースペースの地盤面を少し下ずると、道路より低くなってしまうのです。つまり、そもそも建物の床面 が低すぎるのです。これは非常に厄介な問題で、現在、工務店と、どのような解決策があるのか協議中ですが、いずれにしてもすこしトリッキーな工事をしなけ ればならないでしょう。