「リノベーション」と「リフォーム」の違いは?
建物の機能性を向上させたり、新たな付加価値を加えるなど、「改修」を目的とした工事を「リノベーション」、老朽化した建物を元の(新築当時の)状態に復元するなど、「修繕」を目的とした工事を「リフォーム」としていますが、実際にはその境界は曖昧です。
不動産業界での傾向としては、設備交換など比較的大がかりな工事を「リノベーション」、壁紙など表面の仕上げ材だけを交換する軽微な工事を「リフォーム」としていたりするなど、個々のイメージによって使われています。
また、「リノベーション」=「デザイナーズマンション」と勘違いしてしまうような施工事例を紹介する雑誌なども多く見かけることもあり、明確な定義がなく使われているのが現状です。
リノベーション済み物件はどんなところをチェックしたい?
「リノベーション済み」物件は、設備もすべて新しくなって新築のようにキレイ。最初の内見時、中古とは思えない真新しさに、つい心動かされてしまいますが、舞い上がる気持ちをちょっと抑えてしっかりチェックを行いましょう。
特に水回り設備のチェックは必須です。
ユニットバス点検口から覗いた天井裏の様子
浴室換気扇の排気ダクトがすっぽり外れてます。おそらく、ユニットバスを交換したときに、ダクトを繋ぎ忘れたのでしょう。これでは、浴室の蒸気が天井内に充満してカビが発生する可能性も考えられます。
これは洗面化粧台下の排水管
水を流したら漏れてきました。洗面化粧台を交換したけれど、配管の接続が甘かったようです。
新品の設備機器は気持ちがいいですけど、施工の不具合は居住後の生活の不自由さに直結してきます。しっかりチェックを行いましょう。