※戸建の内覧会(注文・建売)に関してはこちらをご覧ください。
水がきちんと出て、きちんと排水できているか?
新築マンションの内覧会立会いで見つかった事例をご紹介します。
洗面所の通水確認をした際、水栓からかなりの勢いで水と空気が交互に噴出してきました。
そのため水面がかなり波打っているのが、写真を見てわかりますでしょうか…?
(洗面ボウルに水が溜まっているのは、排水機能確認のために予め溜めていたからです。)
工事後、給水管の中に空気が入ったままになっていると、たまにこういうことが起きます。
珍しいものではなく、しばらく出し続けていればいつか給水管内の空気が水と一緒に排出されて治まります。
そういった意味では一概に「不具合」とは言えません。
施工会社もよく遭遇する現象なので、「エアーが噛んでいたんですね〜」と言ってくることも。
しかし、これが「しばらくすると治まる」なんて、一般的にはわからないものです。
もし、ご入居後に初めてお水を出したときにこうなったら?
「もしや…不具合!?」と不安に思ってしまうかも。
そのため、内覧会の際にはぜひ、この通水確認をしておきたいですね。
通水確認しておくといい箇所
基本的には、すべての水栓から水を出し、排水口から水を流しておきたいものです。
・キッチン
・トイレ
・トイレ手洗い器
・洗面台
・浴槽
・カラン(蛇口)
・シャワー
・バルコニーのスロップシンク
これらはぜひ、通水確認してみてください。
ただし、以下については通水確認できないことがありますので、ご入居後に改めてご確認を!
- 浄水器水栓⇒カートリッジ取り付けが引渡し前後になるので試せない
- 洗濯機用水栓⇒壁の高い位置にあり周りの壁を濡らしてしまう恐れが多いため、使うのは避けたほうが無難
- お湯⇒ガス給湯器については入居までガスを止めていることが多く確認できないことも(開栓している物件もあるようですので、施工会社にお尋ねください)
参考:マンション内覧会チェックポイント~お湯も流してみよう!
内覧会時に「水は使えません!」と言われたら…
売主様や施工会社様によっては、「内覧会当日はお水を使わないでください」と言ってくることがあります。
理由としてよく説明されるのは、「出しっぱなしで部屋を出て行ってしまう人がいるんです」「それでお部屋にトラブルを起こったら困ります」「キッチンシンクや洗面ボウルに水滴の跡も付きますし…」などなど。
引渡し前の今の仕上がり状態を維持したいわけですから、理解できる部分もあります。
しかし、事前に相談をした上で、施工会社様に一緒に見て回ってもらい、出しっぱなしを防いだり、タオルを持ってきて水滴を拭くなどの対応ができれば、お水を出させてもらえることは多々あります。
施工会社様にも建物をきちんと引き渡す管理責任がありますから、押し問答になってしまうほど言い続けるのはよくありません。
しかし、お断りされたとしても「自分の大切な家なので、ぜひお願いします」としっかり意志を伝えてみてはいかがでしょうか。
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