ホームインスペクションの費用相場!負担者や導入メリットを解説

  • Update: 2023-01-05
ホームインスペクションの費用相場!負担者や導入メリットを解説

「ホームインスペクションの費用っていくらくらい?」

「買主と売主、どちらが費用負担するもの?」

「インスペクションを入れるメリットがイマイチ分かってない」

 

これまでホームインスペクションの存在を知らなかった方も、住宅の購入前にホームインスペクションを検討することが増えていますが、わからないことがたくさんあると思います。

 

そこで本コラムでは、業界実績No.1のさくら事務所に所属のプロのホームインスペクターが、調査内容ごとのホームインスペクション費用の相場や、調査費を誰が負担するのか、費用の中で見るポイントなどをご説明いたします。

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ホームインスペクションとは

ホームインスペクションとは、雨漏りやシロアリ被害、建物の傾きなどの劣化状況や、新築時の施工不良などについて、建物に精通した専門家のホームインスペクターが診断するサービスです。改修すべき箇所やその時期、おおよその費用などの改修アドバイスまでサービスに含まれ、物件価格の約0.2%の費用追加でリスクヘッジすることができます。

 

ホームインスペクションは、構造上の安全性に問題がないかや、雨漏りの心配がないか等を目視可能な範囲で検査する「一次検査(基本調査)」と、壁や天井の中など目視では確認できない部分の破壊調査を含めた詳細な調査を行う「二次検査(詳細調査)」の2つに大きく分かれます。

 

中古住宅売買時に不動産業者に説明が義務付けられている調査は「建物状況調査」と呼び、ホームインスペクションと一色単にされることも多いですが、既存建物状況調査は、目視による最低限の検査を行う「一次検査」にあたります。

 

一方、我々がいうホームインスペクションは「二次検査」も含むものを言い、具体的な改修のアドバイスまで含む点や、その調査範囲の違いから、建物状況調査とは全くことなるものと言っていいでしょう。

 

既存建物状況調査

他にもリフォームやリノベーション時の工事チェックなど、住宅の性能向上のためのインスペクションや、内覧会への同行サービスを提供している会社も存在します。

費用の相場は「物件の種類」「検査の種類」によって変わる

ホームインスペクションの費用の相場は5~7万円です(一戸建ての場合「目視でできる基本検査」の場合がこの費用相場で、「目視では判断できない詳細検査」なら6~12万円程度)

要するに「物件の種類」「検査の種類」によって変わり、住宅の規模にもよりますが、マンションよりも一戸建ての方が検査箇所が多いため費用もかかることが一般的です。

 

一戸建ての場合の相場

一戸建ての住宅診断相場

サービスを提供する会社や、住宅の大きさにもよりますが、30坪程度の一戸建てのホームインスペクション(住宅診断)で3時間程度の時間がかかります。屋根裏や床下に侵入して検査する場合はプラス1時間程度必要です。

目視でできる調査 目視では判断できない調査
費用の相場 5~7万円 6~12万円
調査内容
  • 基礎、柱、梁、外壁の確認
  • 給排水管の水漏れ調査
  • 開口部の確認
  • 屋根裏や床下への侵入
  • ドローンでの屋根の劣化調査

マンションの場合の相場

マンションの住宅診断相場

70㎡程度のホームインスペクション(住宅診断)で2時間程度の時間がかかります。 マンションの場合、破壊調査が難しいため、基本的には目視での調査がメインになります。

費用の相場

4~6万円

調査内容

  • 玄関ポーチの確認
  • バルコニー・テラスの確認

内覧会同行サービスの相場

内覧会同行サービスの相場

インスペクション会社によっては、内覧会に建物の専門家が同行してくれ、インスペクションを行ってくれる場合があります。

その場合も、目安として6~12万円程度の費用が相場となります。

ホームインスペクションを導入するべき理由

インスペクションを実施する買主のメリットは、おもに以下のことが挙げられます。 安心して取引を進められる 購入後のコスト管理がしやすい また、売主・買主双方にとっては、瑕疵保証保険の利用ができるというメリットも挙げられるので、順番に解説していきます。

安心して取引を進められる

買主にとって、インスペクションを実施する最大のメリットといえば、取引における安心を担保できることでしょう。なぜなら、入居後に不具合や欠陥が見つかることはリスクでしかなく、その不安を事前に解消できれば円滑に取引を進められるためです。 また、中古住宅の保証には、統一された基準がありません。そのため、契約によっては、トラブルが発生しても十分な保証が得られない可能性があります。しかし、契約前にインスペクションを実施し、問題点を洗い出しておくと、欠陥のある物件を回避することも可能になります。 よって、専門家が第三者の立場から行う検査により、潜んでいるリスクを把握できることが、安心で安全な取引につながるのです。

購入後のコスト管理がしやすい

インスペクションを実施しておくと、購入後に必要な予算がある程度わかることから、コスト管理がしやすくなります。 というのも、インスペクションの実施によって建物のコンディションを把握できるようになり、機能が不足する部分や修繕が必要な部分が顕在化できるためです。また、劣化状況を知ることで、その後のメンテナンスも計画しやすくなります。 購入費だけでなく、その後に必要なコストプランを立てられることは、インスペクションを実施した物件ならではの優位性といえるでしょう。

瑕疵保証保険の利用ができる

インスペクションを実施すると、瑕疵保険を利用することが可能となります。 瑕疵保険とは、取引後の瑕疵(重大な不具合や欠陥など)によって生じた損害について、保険金が支払われる保険制度のことです。取引後に発生する瑕疵は、売主や買主のいずれの立場にとってもリスクとなり得ます。 しかし、瑕疵保険に加入しておくことで、その補修にかかった費用を保険金で賄えるようになるのです。保険の対象となる瑕疵には一定の範囲が定められているものの、経済的なリスクに備えられることは大きな安心材料となります。 そして、この瑕疵保険へ加入するには、事前検査としてインスペクションを受け、必要とされる基準に合格しなくてはなりません。 つまり、インスペクションの実施によりコンディションを把握できるうえ、さらに瑕疵保険への加入で経済的な備えができるという、より安全な取引が可能となるわけです。

費用は誰が負担する?

ホームインスペクションの費用を誰が払うのか、というのは、実は明確には決められていません。

ホームインスペクションは、買主を欠陥住宅のリスクから守るために作られた制度のため、基本的には買主が負担することが一般的です。

稀に不動産会社や売主が費用負担してインスペクションを行うこともありますが、その場合に不動産会社が指定するホームインスペクション会社を利用しているケースもあり、どうしてもお手盛りというか、客観的なチェックになりにくいという側面があります。

売主と利害関係のないインスペクション会社が、買主側の立場にたってインスペクションを行うことが、信頼のおける調査には必要です。

安心を買うために

国土交通省で定められた既存建物状況調査に基づいた基本調査(目視でできる調査)の内容は、サービス提供会社でそこまで大きな差はありません。

どのような機材を用いて検査するのか、報告書にどこまで丁寧に記載してくれるのか(報告書の品質はとても大切です)、プラスアルファの不安に応える相談・検査をしてくれるのか、などによって異なります。

調査費用は安いに越したことはありませんが、インスペクションというのは不動産という高額な買い物をするにあたり「安心を買う」ものですので、しっかりと信頼のおける診断をしてくれないと利用する意味がありません。

「これまでの実績や利用者の口コミはどうか」
「調査してくれるインスペクターの経験や専門性は確かか」
「報告書の充実度」
「売主と利害関係のない第三者性があるか」

など、料金面と合わせて、安心を提供してくれる、信頼のおけるインスペクション会社を選ぶようにしてください。

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