「松戸市でホームインスペクション(住宅診断)を探しているけれど、実際にどんなことをするの?」「初めての依頼で、当日の流れや見てもらえるポイントがわからない……」
そんな疑問をお持ちの方に向けて、今回は千葉県松戸市で行われた築浅の中古一戸建て(木造2階建て)のホームインスペクション現場に密着しました。これから住宅購入やホームインスペクションをご検討されている方は、ぜひ参考にしてください!
なお、今回の担当ホームインスペクターは松島伸行さんです。
1. ご依頼の背景:ホームインスペクション、なぜ依頼した?
今回のご依頼者様は、中古戸建の購入をご検討中のお客様です。契約前のタイミングで、さくら事務所にご依頼いただきました。
- 気になっていたポイント: 経年変化に伴う建物全体(外回りや構造部分など)のコンディションや劣化状態。
- 今後の予定: 入居にあたって、リフォームを検討中。
インターネット等で情報収集をされていた様でしたが、「第三者の専門家の目でしっかりと客観的なコンディションを把握したい」という思いから、さくら事務所へご依頼いただきました。
2. 【タイムライン】ホームインスペクション当日の流れ
「ホームインスペクションって何時間くらいかかるの?」「ずっと立ち会う必要があるの?」といった疑問にお答えするため、当日のリアルなタイムライン(所要時間:約3時間半)をご紹介します。
| 時間 | 調査エリア | 内容・チェックポイント |
| 約20分 | 到着・事前説明 | ご挨拶および当日の調査内容の説明。保証引き継ぎの有無や対象物件の確認事項があればこの時点で行います。 |
| 約20分 | 水回り・外周・外壁 | 建物外周(水道メーターや基礎周り)および外壁の状態を確認。コーキングの劣化、給排気口フードの状態、境界や外構部分のチェックを行います。 |
| 約30分 | 室内(1階) | 玄関、水回り(トイレ、洗面、キッチン等)、居室等の室内チェック。水栓周りの微細な漏れや設備の動作確認、換気設備の確認などを行います。 |
| 約30分 | バルコニーの確認 居室の傾き測定 |
バルコニーの防水等の状態を確認。レーザー墨出し器 などを用いて、各部屋の床や壁の傾きを精緻に測定します。 |
| 約20分 | 室内(2階) | 2階居室の確認および傾き測定。目視可能な範囲で屋根や庇(ひさし)の状態確認や、雨漏り跡の有無をチェックします。 |
| 約20分 | 小屋裏 | 点検口から小屋裏(天井裏)内部を確認。断熱材の施工状態や構造金物の接合状態、雨漏り跡の有無などを調査します。 |
| 約10分 | 中間報告 | ここまでの調査結果(小屋裏、外回り、室内建具などの確認事項)について、現場写真などを参照しながらご依頼者様へ中間報告を行います。 |
| 約30分 | 床下 | 床下点検口から進入して内部を確認。シロアリの被害跡、水漏れ跡、基礎のクラック(ひび割れ)、断熱材や配管の施工・勾配状態などを調査します。 |
| 調査終了 | すべての調査項目が完了。 | |
| 約20分 | 結果説明 | 建物の全体的なコンディション、修繕・メンテナンスが必要な箇所の解説、将来のリフォームに向けたアドバイスを行い、質疑応答に対応します。 |
| 約10分 | 撤収 | 調査完了。片付けをして解散となります。 |
3. どんなところを見てくれるの?プロのチェックポイント
ホームインスペクションでは、一般の方では気づきにくい細かな不具合や劣化のサインを見逃しません。今回の調査で実際に発見されたポイントをご紹介します。
① 水回り設備の「微細な不具合サイン」
水回り設備の調査では、配管接続部やシンク下などに過去の水漏れ跡や微細な滲みがないかを慎重に確認します。一見気づきにくい箇所であっても、早期に発見することで、パッキン交換や様子見、状況に応じた設備交換など、余計な費用をかけない現実的な対処法をご提案できます。
② 外壁の「いますべきこと」と「将来すべきこと」の仕分け
外壁や目地(シーリング)の劣化状態を確認する際は、すぐに補修が必要な箇所と、将来の定期メンテナンス(塗替え等)に合わせて対応すれば十分な箇所を明確に切り分けます。
早めの対応が望ましい箇所と、次回の全体メンテナンスまで経過観察で問題ない箇所を整理してお伝えすることで、いつまでに何をすべきかの優先順位が明確になり、無駄のない将来の修繕計画・予算調整に役立てることができます。
4. ただの欠陥探しじゃない!リフォームに向けた「プラスα」のアドバイス
さくら事務所のホームインスペクションの強みは、建物のコンディション診断にとどまらず、ご依頼者様に合わせたアドバイスをご提供できる点です。
- 上部空間・小屋裏活用への助言:
構造や梁の位置を踏まえ、将来的な空間活用や収納増設を行う際の注意点・補強の必要性など、建物の構造面に配慮した専門的な見解をお伝えしていました。 - 内装材・床材選びの選択肢:
ご希望の仕上げ材や改修計画に対して、それぞれのメリット・デメリットを解説。施工方法や代替案の提案を含め、リフォーム計画の幅を広げるお手伝いをします。 - 配管・設備の更新時期に関する助言:
配管のわずかな勾配不良など、即座に支障が出ない程度のものであっても、将来の水回り改修や設備交換のタイミングに合わせて修正しておくと良いポイントをお伝えします。 - 引渡し直後〜入居後のセルフケア:
ホームインスペクションは当日の診断だけでなく、入居後にご自身でマイホームを維持・管理するための実践的な知識を得る絶好の機会です。例えば、ライフラインが未通水状態での引渡し時に「通水開始後1週間以内に行うべき水回り設備のチェック手順」や、「年1回ご自身で確認できる建物外周の目視ポイント」など、住み始めてからすぐに役立つセルフケアのノウハウもわかりやすくお伝えしています。
5. ご依頼者様の声とインスペクターの想い
「自分たちでは絶対に気づけない発見があった」
すべての報告を終え、当初気になさっていた外壁や床下への不安も無事に解消されました。
ご依頼者様からは、「自分たちでは気づけない細かな点まで丁寧に確認して指摘してもらえたので、本当に依頼して良かった」との嬉しいお言葉をいただきました。
ホームインスペクションを検討中の方へメッセージ
「今回はレーザー測定による建物の傾き調査結果も極めて良好で、雨漏りやシロアリの形跡もない、非常に状態の良い物件でした。だからこそ、まずはその事実をしっかりとお伝えし、『安心していただくこと』に価値があると考えています。
昨今はWEB検索やAIで調べれば住宅に関する知識はたくさん出てきます。しかし、リフォーム会社の言う通りに進めてしまうと思わぬ落とし穴があることも事実です。
ネットの一般論だけでなく、実際の建物を目の前にして、お客様のご要望を深堀りしながら、その家と暮らしに合った的確なアドバイスをタイムリーに提供できることこそが、我々専門家に依頼していただく最大のメリットです。」
さくら事務所では、千葉県松戸市をはじめ、全国でホームインスペクションを実施しています。中古住宅の購入をご検討中で、「当日の流れがわかって少し安心した」「プロの視点で一度しっかり見てほしい」と思われた方は、ぜひお気軽にご相談ください。
今回のホームインスペクションは約3時間半で終了いたしましたが、建物の状態や築年数によっては、もう少しお時間をいただく場合もございます。ひとつの目安としてご参考になさってください。












