乾燥シーズン到来!火災報知器の設置場所は適切ですか?

  • Update: 2017-10-06
乾燥シーズン到来!火災報知器の設置場所は適切ですか?

朝晩はだいぶ冷え込むようになりましたね。
空気も一気に乾燥するこの時期、気をつけたいのが「火災」。
これまではバルコニーでタバコを一服されていたところを、寒いからお部屋で・・・、とう方もいらっしゃるのではないでしょうか?

このような時に注意しなければならないのは、タバコの火の消し忘れによる火災です。
就寝後に消し忘れ(もしくは消しきれなかった火種)のタバコの火が燃え広がり火災が発生してしまうと、気づかないうちに逃げ遅れ、時には命を落とす可能性もあります。

このような住宅での火災による犠牲者をなくすため、戸建て住宅、マンション等の集合住宅等全ての住宅に対し、住宅用火災警報器の設置が義務付けられました。既存住宅については市町村条例によりますが、新築住宅については、2006年6月1日より対象になっています。

 

火災警報器の設置場所

自動火災警報器を設置する際、設置場所、壁や天井からの離隔距離に十分配慮する必要があります。

設置場所として、下記を目安にすると良いでしょう。

  • 壁面に設置する場合:高さ方向で天井面から15cm以上50cm以下の位置に設置
  • 天井面に設置する場合:壁または梁より60cm以上離れた天井の中央付近に設置

煙は、熱による上昇気流に乗り高い所へ移動していきます。そして、煙の周囲の空気が徐々に温度が下がって来ると同時に下降を始めます。
初期火災のうちは煙は上昇していきますので、火災警報器は高い位置にある方が煙を早く感知することが可能です。

 

下の写真は、傾斜天井の室内に壁面設置された家庭用火災警報器です。

高い所で4m近く天井高さがありますが、目視をする限り、壁面と天井との境界より80cm~1mほど離れているように見受けられます。

自動警報器

また、火災警報器の反対側に向かって天井の傾きが上がっているため、天井の傾斜部分に煙が溜まり、ようやく火災警報器に感知されたときには、すでに火の勢いが強くなっている可能性がありますし、それに伴い逃げ遅れてしまう確率も上がってしまうことでしょう。

実際に火災が起こった後に後悔しないためにも、設置位置を見直してみることが大切です。

自身でもドライバー1つで設置可能!

設置される際は、業者に依頼される方法、ご自身で設置する方法の2通りあります。

業者に依頼される場合は、消防設備専門業者に依頼されるのが確実ですが、他、電気設備業者、内装工事業者で取り扱っている場合があります。
費用は各業者によって変わりますので、直接お問合せしてみると宜しいかと思います。

ご自身で設置する場合は、ホームセンター、インターネット等で購入可能ですが、インターネットでは2,000円~2,500円ほどで購入可能です。

取り付けも、ドライバー一つで簡単に設置できます。

 

季節の移り変わりに併せて、こういった細かいところも点検する習慣がつけられれば、住まいへの愛着も倍増しますね。
おかしいな?と思う場所があったら、ホームインスペクター(住宅診断士)にチェックしてもらってもいいでしょう。