建物は新築・中古問わず必ず時間と共に状態が変化していきます。
変化の原因としては、風雨、日射、地震などの自然によるもの。動物の侵入、害虫などの被害、生活による摩耗、破損などがあります。それらは、時間の経過とともに状態が進行するものを「経年劣化」と呼び、また経年劣化も含めて「不具合」と呼んだりしています。
さくら事務所の自宅一戸建て点検ホームインスペクション(住宅診断)にも、自宅の状態に不安を感じご依頼してくる方が多くいらっしゃいます。
せっかく購入・建築した我が家、末永く安心して暮らすためには、どうしたらいいのでしょうか?
修繕で大事なのはそのタイミング
経年劣化や不具合が、建物の構造や生活に影響を及ぼす前に、適時、修繕が必要になりますが、この「適時」の見極めが長く安心して住むためのコツです。
建物には屋根や外壁、基礎、内装、設備などの部位ごとの経年劣化・不具合があります。
劣化の程度に関係なく、それぞれ修繕を行えば、もちろん建物は長持ちしますが、度々ある修繕工事と費用で疲弊してしまいます。
そこで、不具合が建物の構造や生活に影響を及ぼす時期と、部位ごとの劣化や不具合の状況から、効率の良い時期「タイミング(適時)」を検討する必要があるのです。
修繕のタイミングを見極めるには?
修繕のタイミングを見極めるには次の2つを把握しておく必要があます。
・修繕に急を要するもの
突発的な事故などにより建物が破損著しい劣化により建物の耐久性に影響がある、 直前若しくは既に生じているもの。
・経過観察
直ぐには建物の耐久性に影響を及ぼさない経年劣化や不具合。
次に、それらを把握する点検について
・半年に1回程度、定期的に建物の状態を点検する
例えば、梅雨明けや年末の大掃除の時にする・台風などの暴風雨、地震などの後には点検をする
突然の事故は意外と気づいてないことも多いです
点検の際にはこんなことに気をつけてみてみましょう。
・普段と変わった様子がないか
・(もし以前、住宅診断しているなら)住宅診断した時の状況と大きく変わってないか
・破損・剥がれなどがないか
何か気になる事や劣化・不具合の程度が分からない場合は、まずはその場所を撮影し、建物の施工会社、若しくはお付き合いのある業者さんに相談してみましょう。
そして、劣化や不具合があった場合には、なるべくまとめて改修工事を行うため、「適時」を考えて計画を立てます。
劣化・不具合について客観的な助言を聞きたい、自分では点検は難しいので再び専門家に相談したいという方は、建物のプロ、ホームインスペクター(住宅診断士)に相談してみましょう。
尚、さくら事務所では、サービスをご利用いただいた皆さまには「永年アフターフォロー」をお約束しています。お電話やメールで解決することもあるかもしれません。
いずれにしても、気になる方は被害が拡大する前に、お早目にお問合せくださいね。